【第1話】彼が私のことを好きじゃなかったとしても…『明日、きみがいなくなる前に』

2020.07.21

恋愛リアリティーショー番組『恋する❤︎週末ホームステイ』に参加した桐谷琴葉(きりたに ことは)は一人の男の子に一目惚れする。けれどその男の子は……。『明日、きみがいなくなる前に』マイクロコンテンツ第1話をお届けします♡
※「AbemaTV『恋する❤︎週末ホームステイ』 短編ノベル・イラストコンテスト」受賞作品です。

一目見た瞬間、彼だけが輝いて見えた。

三人並んだ男の子のうち左端に立っていた背の高い男の子が手を上げた。
「久浦廉。18歳、高校三年生です。廉って呼んでください」
その男の子は自己紹介をするとはにかむように笑った。さらっと流れる前髪、笑ったときにできるえくぼ、恥ずかしそうに頭を掻く姿、全てに目を奪われる。

「――あの?」
「あっ」
廉君に見とれているうちに順番が来ていたようで、注目されていることに気付き慌てて頭を下げた。
「き、桐谷琴葉、高校二年生です。琴葉って呼んでください」
顔を上げた私と目が合うと、廉君はにっこりと笑ってくれる。たったそれだけで心臓が鳴り響く。いったい私はどうしてしまったんだろう。

「それじゃあ行こうか」
廉君の言葉でみんなが歩き始める。その後ろを、心臓のドキドキがおさまらないまま私も慌てて追いかけた。

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向かったのは水族館やショッピングモールが入っている大型の施設だった。

「腹減ったー」
「とりあえず飯だね」
私の斜め前で廉君と男子が話しているのをこっそりと見つめる。改めて見てもやっぱり凄く格好いい。一つ年上らしいけど、同じ学校の先輩にだってこんなに格好いい人はいないと思う。

そんなことを考えていると、突然廉君が振り返った。
「琴葉ちゃんは何食べたい?」
「え、あ、あの」
「俺、オムライスが好きなんだよね」
子どもっぽいなーなんて言って隣の男子が廉君を笑うから、私は慌てて答えた。
「わ、私も!」
「え?」
「私もオムライス好きだよ」
「ホント? ほら、琴葉ちゃんもこう言ってるしオムライスがある店にしようぜ」
嬉しそうに笑うと廉君はお店を探し始める。好きな物が同じだった、たったそれだけなのにこんなにも心臓がドキドキするなんて。

もっと話をしてみたい。そんな感情がくすぐったい。もしかしたら私はこの人を好きになるのかもしれない。そんな予感が私の中で湧き上がった。

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お店に入ると私と廉君はオムライス、他の子たちもそれぞれ好きな物を注文する。食べながら話し始めたのは、私も含めきっとみんなが気になっていたことだった。

「第一印象誰だった?」
ショートボブでサバサバとした雰囲気のみくるちゃんがみんなを見回して言った。

第一印象……。廉君の第一印象は誰なんだろう。思わず視線を向けると、廉君が口を開いた。

▶︎【第2話】は7月21日13:00更新!

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作者:望月くらげ