【第2話】あなたの気になる人は誰?『明日、きみがいなくなる前に』

2020.07.22

『恋する❤︎週末ホームステイ』の男子参加メンバー、久浦 廉(ひさうら れん)のことが気になる琴葉(ことは)。メンバー全員でのはじめてのランチで、女子参加メンバーのみくるが「第一印象誰だった?」という質問をみんなに投げかける。その質問に廉は……。『明日、きみがいなくなる前に』マイクロコンテンツ第2話をお届けします♡
※「AbemaTV『恋する❤︎週末ホームステイ』 短編ノベル・イラストコンテスト」受賞作品です。

「俺、みくるだよ」

瞬間、心臓が締め付けられたように苦しくなる。もしかしたらほんの少しだけ期待してたのかも知れない。そんなことあるわけないのに。

「俺もみくるちゃんかな」
廉君の隣に座っていた短髪の男の子もそう言う。たしかにみくるちゃんは可愛いし話しやすいから、みんなが気にするの分かる気がする。それに比べて私は……。

って、ダメダメ。頑張るために来たんだから!
顔を上げた私の斜め向かいで雄大君が、そして私の隣で静香ちゃんがお互いの名前を答えた。
二人は第一印象両思いらしい。……いいなぁ。

「琴葉は?」
ついに私の順番が来てみくるちゃんがこちらを振り返る。私は、覚悟を決めると口を開いた。
「私は廉君、かな」
「あ、私も一緒!」
嬉しそうに言うみくるちゃんとは裏腹に私の気持ちは重くなる。廉君の第一印象もみくるちゃんということは、二人は第一印象両思いってことになる。頑張ろうって思う気持ちと、無理だって思う気持ちが入り交じる。

落ち込む私をそよに、食べ終わったみくるちゃんが立ち上がった。
「と、いうことで。廉、ツーショット行こうよ」
「いいよ。行こうか」
そう言って二人はお店を出て行ってしまう。残された私たちは微妙な空気のままなんとかお昼ご飯を食べ終えた。

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お店を出たところで雄大君が静香ちゃんをツーショットに誘い、私と昴君が残された。

「俺らもどこか行く?」
「そう、だね」
私たちは少し歩き二人で近くのベンチに座った。何を話したらいいのかわからず黙っていると、昴君がこちらを向いた。

「ね、廉のこと、琴葉ちゃんも誘わなくてよかったの?」
「それは、その」
誘いたくなかったと言えば嘘になる。でも、そんな勇気、私にはない。期限があるのだからもっと積極的にいかなくちゃと思うのに、どうしても動き出せない。
「なーんてね。思ってても行けないよなー。俺もそうだからわかるよ」
「……誘わないと駄目だってわかってるんだけどね」
「そうそう」
思わずため息をついた私の隣で、昴君がうなだれながらこちらを向いた。

「俺たちさ、何か似てるね」
「そうかもしれないね」
昴君と話しているうちに緊張も少しずつほぐれていく。こんなふうに自然に廉君とも話ができたらいいのに。
「でも、とにかく頑張ろう。ツーショット誘える機会があったら誘うこと。俺も頑張るから琴葉ちゃんも頑張って!」
「……うん」

拳を突き出す昴君に、ためらいながらも私はグーを作ってそっと突き合わせた。

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水族館の入り口でみんなと合流して中に入ると、館内は魚だけでなくホワイトタイガーなどいろんな動物がいた。ボーッと見ていると水槽ごしに、昴くんと目が合う。その目は、行けと言っていた。

そうだよね。いくら気になっていても話してみないとわからないことはたくさんある。もっと廉君のことを知りたい。廉君にも私のことを知ってほしい。

「あ、あの!」
勇気を出して廉君の隣に行くと、声をかけた。一瞬、驚いたような表情を浮かべたあと、廉君はにっこりと笑った。
「どうした?」
「あの、ね……その」
でも、いざ誘うとなると上手く声が出ない。指先が、足が震える。断られたらって思うと、怖くて怖くて仕方がない。
「琴葉ちゃん?」
でも、今誘わないと今日はもう廉君と二人で話ができないかもしれない。もしも廉君の恋チケが二週間だとしたら、来週にはいなくなってしまうかもしれない。そのときに、後悔するぐらいなら……!

「ツ、ツーショット、行きませんか?」
私の言葉に、廉君はフッと笑った。

▶︎【第3話】は7月22日13:00更新!

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作者:望月くらげ