【第7話】ついに、告白するんだ!『明日、きみがいなくなる前に』

2020.07.27

琴葉(ことは)をツーショットに誘う廉(れん)。昴(すばる)との熱いツーショットを見ていた廉は「他のやつと、ツーショットするなよ」と琴葉の肩に頭をもたれかからせた。それからふたりでショッピングモールの中を周り、幸せなひとときを過ごす。ふと廉が「明日には誰かの旅が終わるんだな」と呟くと、その言葉を聞いた琴葉は“この旅で後悔はしたくない”と強く思い……『明日、きみがいなくなる前に』マイクロコンテンツ第7話をお届けします♡
※「AbemaTV『恋する❤︎週末ホームステイ』 短編ノベル・イラストコンテスト」受賞作品です。

翌日、私は一枚の恋チケットをチケットボックスに入れた。まだ黒いチケットは残っているけれど、告白の、赤いチケットを。
もしも廉君が二週間だとしても、三週間だとしても、想いを伝えないままお別れしてしまうことだけは、絶対に嫌だ。
それなら、この旅を終わりにしてしまったとしても、廉君に気持ちを伝えたい。
夕方、スタッフさんがみんなに気付かれないように私を呼んだ。

ついに、告白をするんだ。
なんて言おう。まずはお礼を言ってそれで……。

「え……?」
でも、スタッフさんに言われた場所に行くと、すでに誰かの姿があった。あれは……。

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「昴君?」
「やっほー琴葉ちゃん」
「どうして、ここに……?」
だって、私は廉君を呼び出して、ここで廉君が来るのを待つはずだったのに、どうして……?
「俺が琴葉ちゃんを呼んだんだ」
「え……?」

昴君の言葉の意味が分からなかった。いったいどういう――。
「最初はさ、俺と同じように好きな子には第一印象両思いの人がいて、なんていうか戦友みたいに思ってた。お互い頑張ろうねって、それだけで。でも、気付いたら琴葉ちゃんのことばっかり気になるようになってた。泣いてないかな、傷ついてないかな。どうしたら笑ってくれるんだろう、俺だったら琴葉ちゃんのこと泣かさないのにって」
「昴君……でも、私……」
「琴葉ちゃんが廉のことを好きなのは知ってる。それでも、どうしても諦めきれない。好きだ。好きだよ、琴葉ちゃん。大事にするから、廉じゃなく、俺を選んで」

胸が苦しくなる。
いつからそんなふうに想ってくれてたんだろう。そばにいてくれたのも、慰めてくれたのも私のことを想ってくれてたから……? どんな想いで昴君は私の話を聞いてくれてたんだろう。

「わ、私……」
でも、それでも。
「私は……廉君が、好きなの」
「うん、知ってる。……ごめん、泣かないで。琴葉ちゃんには笑っててほしいのに、俺が泣かしてちゃ駄目だね」
「ごめんなさ、い。廉君が私のことを好きじゃないのなんてわかってる。でも、フラれたとしても、私は私の気持ちを廉君に伝えたいから。だから、昴君の想いには、答えられません」
「わかってたよ」
くしゃっと泣きそうな顔で笑うと、昴君は私に背中を向けた。

あんなに支えてくれたのに、私は、私は……!

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「昴君!」
「……何?」
「好きに、なってくれて……ありがとう」
私の言葉に一瞬足を止めた昴君は、片手を揚げると、そのまま私の前から姿を消した。
残された私の頬を涙が伝う。泣く資格なんて、私にはないのに。泣き止めって思うのに、溢れだした涙は止まらない。しゃがみ込んだ私の足下に、こぼれ落ちた涙が小さな水たまりを作っていく。
「うっ……うぅっ……」

「なんで、泣いてんだよ」
そんな私の頭上で、聞き覚えのある声が聞こえた。

▶︎【第8話】は7月27日13:00更新!

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作者:望月くらげ