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宇垣美里TBSを退社して一年。「いつでも帰っておいで」当時の言葉が勇気をくれる

2020.03.05

2019年3月にTBSを退社し、早一年が経過しようとしている宇垣美里さんですが、一年前を振り返り、今でも記憶に残っているエピソードを綴ります。「自分らしく生きる」ということは、かんたんなようで難しい。フリーアナウンサーとなり、次のステップへと歩みはじめた宇垣美里から見えている世界は、もしかしたら私たちとは少しだけ違うのかも。宇垣美里のエッセイ連載【私から見えている景色】

第九章 『仰げば尊し』

(一)

会社を辞めて、もうすぐ1年が経とうとしている。

長かったような、短かったような。忙しい日々にバタバタしているうちに季節が変わっていって、まだ1年も経っていないのかと我ながら驚いてしまうこともあれば、デスクに私物をためては机を共用していた同期に注意されていた日々が、つい先日のことだったようにも思う。

退社する前にと立ち寄った会社の診療所で花粉症の薬をもらいながら、「あの、私、今月で会社辞めるんです……今まで何かとお世話になりました」と先生と看護師さんに告げると、「あ、僕も辞めるんです」「私も実は……」と全員が退社予定だと分かり、なぞの連帯感にニマニマしてしまったこともあった。

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会社を辞めても続いた番組もあるし、大切な同期や先輩とはいまだに折を見て会っている。

先日まったく違う局の番組で、会社員の頃、毎週会って仕事をしていたカメラマンさんと再会した。嬉しかった。私たちはたとえ立場が変わっても、またきっと出会うことができる。生きていれば、いつか道が交わる日もくるのだ。

今年も赤坂の桜は満開。会社員の頃は、一年に一度のこの季節のために福利厚生費を上乗せして払ってもかまわない、と思うくらい、桜並木の美しさに何度となく心洗われ救われたものだ。「嫌になったらいつでも帰っておいで」そう声をかけてくれた上司がいた。「全員を後悔させてやれ」と背中を押してくれた先輩がいた。

軽い冗談だったかもしれない。けれど、その記憶が今も私の背中をじんわりと温める。もう一歩進む勇気をくれる。

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宇垣美里にQ&A

Q. 宇垣さんと言えば、コスメ・読書・一人旅など多彩な趣味をお持ちですが、今年から新しくやってみようと思う事はありますか?(Taro 男性)

英語をまた勉強し始めました。これまで海外旅行に行くことは好きだけど、異常に発達した推察能力とコミュ力でどうにかしてきました。リスニングも勘でどうにか…でもこれからはもっとちゃんと芯まで理解したい! 英語のニュース読んだり、映画はなるたけ英語で理解するようにしたり……英単語を覚えるのがめちゃくちゃ苦手ですが、来年にはちょっとくらい得意って言えるようになりたいな。

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宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

※花柄ワンピース/スタイリスト私物
Text:Misato Ugaki Photo:Kota Shouji Styling:Mana Kogiso(io) Hair&Make-up:NAYA Composition Mayuko Kobayashi