「毎日髪を洗っているのに頭がかゆい……」と悩んでいるそこのあなた! 春夏は汗、秋冬は乾燥と、頭皮トラブルが発生する原因は1年中潜んでいるんです。そこで、今回は「フケや痒みの原因や対策は?」「皮膚科に行くタイミングはいつ?」といった素朴な疑問に毛髪のプロが答えます! 自分でできる正しいヘアケアを知ってお悩み解決&健康的な美髪を手に入れましょう♡
ViVi世代が気になる悩みを解決する手段をリサーチ、信頼できる専門家からアドバイスをもらおうという企画「こっそり相談。ViVi保健室」。
Q.「ちゃんと毎日髪を洗っているのに、頭がかゆくてたまりません。人前でもついボリボリと掻いちゃって、恥ずかしい思いをすることも。どうすればいいの(涙)」

女毛髪診断士、ビューティプロデューサー。雑誌等、メディアへの出演のほか、講演やヘアケア製品のプロデュースを多数手がける「髪のプロ」。自身も美しい黒髪の超ロングヘアの持ち主であり、昨年発売されたヘアケアについての著書「美髪力!」(双葉社)も大ヒット中。美のプロも通う表参道の人気ヘアサロン「AMATA」のオーナーでもある。
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A-1:些細なことがかゆみを引き起こす原因に!
A-2:フケを伴う場合には専門家に相談を!
A-3:ストレスと栄養&睡眠不足を避ける生活を
A-1:些細なことがかゆみを引き起こす原因に!
気温が上昇する春から夏にかけては、紫外線も強くなりますし、頭皮に汗をかくので花粉やPM2.5といった刺激物質も付着しやすく、敏感になった頭皮が炎症を起こしがち。シャワーの温度が高すぎるだけでも、頭皮の毛細血管に刺激を与えてしまい、かゆみが発生することもあります。シャンプーの際のすすぎ不足もよくあるかゆみの原因です。ですから毎日洗っているのに痒い場合、まずはシャワーの温度を38度以下にして、しっかりすすぐことを心がけてください。
さらに外出の際は帽子などで頭皮を保護してあげるのもおすすめ。体質によってはアミノ酸系のシャンプーが合わない方もいるので、シャンプーを変えてみるのもひとつの手。ちなみに“洗わない”は言語道断! 頭皮の皮脂を餌とする菌が増殖して、かゆみ、フケ、臭いが発生する場合があるので、特にこれからの季節は毎日シャンプーして、頭皮を清潔に保つのがおすすめです。
A-2:フケを伴う場合には専門家に相談を!
フケの原因もさまざま。乾燥だけが原因なこともありますが、脂漏性皮膚炎を起こしている場合もあります。フケ対策のヘアケアアイテムもいろいろありますが、自己判断で使うと悪化することも。例えば、フケ対策として抗真菌剤入りのシャンプーを良かれと思って使っていたら、それが原因で悪化してしまった……なんてこともあります。
ですから、かゆみと共にフケを伴う場合は毛髪診断士のいるヘアサロン、薬剤師のいるドラックストアで専門家に相談してみるのもおすすめ。フケが出ない場合でも、かゆみの原因がマラセチアというカビ菌による皮膚疾患の場合もありますので、かゆみやフケがあまりにも続くようでしたら一度皮膚科を受診してみてください。
A-3:ストレスと栄養&睡眠不足を避ける生活を
頭皮も顔のお肌と一緒。脂っこい食べ物を食べるなどの暴飲暴食、睡眠不足などが原因で、皮脂過剰などのトラブルが発生してかゆみを引き起こすことも。ビタミン、ビオチン、亜鉛など頭皮の健康に必須な栄養素は、日々の食事だけでは不足しがちなのでサプリメントで補うのもよいでしょう。
ストレスを感じると頭皮が硬くなって血流が悪くなり症状が悪化することもあります。ストレスを感じたら、指の腹を使って頭皮を指圧したり、クッションブラシでブラッシングして、血流改善を心がけてくださいね。
先生のアドバイス
“かゆみ”と一言で言ってもその原因はさまざま。生活習慣やヘアケア方法などを一度、じっくり検証してみるのもおすすめですよ。

最悪どうしようもない時は、頭丸めればいいかなと思っているViVi子です。
illustration/Pantovisco