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『偽装不倫』主題歌が頭から離れません!miletの歌声が魅力的なワケ

2020.05.11

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シンガーソングライター・milet(ミレイ)が、5月13日に1stフルアルバム『eyes』をリリースする。テレビドラマ『偽装不倫』主題歌、『めざましどようび』テーマソング、アニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』EDテーマ、花王『フレア フレグランス』CMソング、さらにはONE OK ROCKのToruと制作した3曲など、計18曲が収録された充実作。

新作にはタイアップ曲を10曲も収録!その歌声が魅力的なワケ

穏やかさと凛々しさをまとって撮影スタジオに現れたmilet。彼女は、他の誰にも似てない声を持ち、その穏やかさと凛々しさの奥にある複雑な感情や死生観を歌の中で大きく放つことで、歌声を発した瞬間その場の空気を一変させられる存在だ。その声をドラマ、アニメ、映画、CMなどで耳にしている人も多いだろう。

「歌い始める前は自分の声が好きじゃなかったんですけど、デビューしてからは好きになりました。レコーディングをしてるときの声が一番好きですね。他の人と違うような声を出せてるなっていうのを、レコーディングしてるときに一番感じます」

昨年3月のメジャーデビュー以降、大勢の人に自分の歌が届くことを急スピードで経験してきたmiletだが、彼女が音楽を作る理由や、自身の創造力を掻き立てるものは、まったくブレていないという。

「曲を作ってるときが一番楽しいし、私の気持ちを上げてくれますね。私は、不安だから歌っていて。もともと大人数と接するのが得意ではなくて、数少ない友達や家族と過ごすことが多かったんです。人は独りだなって思うけど、でもやっぱりどこかで独りでいたくないという気持ちがあって。独りじゃないという確信がほしいから、相手に向けて歌っているんだと思う。私はいつも誰か一人に対して歌を作っていて、たまたま今はそれに他の人も共感してくれているって思っています」

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「不安」「独り」という言葉がmiletの口から出てきたが、1stアルバム『eyes』では、彼女の他者に対する包容力の豊かさや、誰かを引き連れて切り拓いていくたくましい姿も音に乗せて届けられる。

「たしかに、どこにも行けないような気持ちになってる私と、誰かを引き連れてでも前に行きたい気持ち、その二面性が歌の中にありますね。私は自分の中の多面性を認めているところがあって。一人の人間の中にはいろんな個性があると思うんです。弱い自分がいるから、強い私もいてくれるわけで。歌を作る過程でいろんな自分と向き合っているけど、自分の中の負も強さも消さないようにしていますね」

アルバムからはmiletの音楽的な多面性も窺える。クラシック、クーラ・シェイカー等ロック、カーリー・レイ・ジェプセン等アメリカンポップス、シガー・ロスやビョーク等北欧音楽などを好むmiletは、今の日本の音楽シーンに新鮮なサウンドを響かせてくれる存在だ。

「J-POPにも洋楽にも寄せ切れないので、新しいジャンルとして見てもらえたらいいのかなって思っています。J-POPと洋楽の隙間というか、縫い目みたいなものを辿りながら、心地いいところを探していきたいですね」

PROFILE
milet(ミレイ)
ハスキーかつ重厚感のある独特の唄声と、グローバルな存在感を放つソングライティングを兼ね備えたシンガーソングライター。思春期をカナダで過ごし、現在は東京都内に在住。2018年10月には、パリ、NY、ソウル、東京をはじめ世界各国で開催されたイヴ・サンローランのグローバルイベント『YSL BEAUTY HOTEL』にイヴ・サンローラン・ボーテがピックアップするアップカミングなアーティストとして出演した。2019年3月6日にメジャーデビューを果たし、これまでに計5枚のEPをリリース。

INFORMATION
『eyes』
デビュー曲である『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』OPテーマ「inside you」、テレビドラマ『偽装不倫』主題歌「us」、ライブのみで披露されていた楽曲など全18曲を収録した1stフルアルバム。CDブックレットには「今までやったことないメイクや髪型をやれて楽しかった」(milet)という、アメリカで撮影した写真が多数掲載される。5月13日発売

Photo:Kuno Mirei Hair&Make-up:Kaori Edamura Interview&Text:Yukako Yajima