生ライブの開催が難しい状況が続く中、新たに韓国で誕生した無観客で行うオンライン適合型コンサート・Beyond LIVE(ビヨンド ライブ)に、世界中から注目が集まっています。NET ViViの連載でも大人気だった韓国の男性ダンス&ボーカルグループ・NCT 127も、5月17日にBeyond LIVEで『NCT 127-Beyond the Origin』を開催! ネオな彼らの魅力がフルに生かされた、素晴らしいライブ模様をレポートします。
どんどん進化するBeyond LIVE
SupreM、WayV、NCT DREAMに続き、NCT 127が5月17日に『NCT 127-Beyond the Origine』を開催。
Beyond LIVE自体も、回数を重ねるにつれ進化していました。
会場にはスタート前から客席に敷きつめられたペンライトが揺れ、オンラインでつながったファンたちのザワめきで満ちていて、まさに生ライブさながらの佇まいです。
そして白スモークの中、9人のメンバーが登場! 大歓声が響き渡ります。
オープニング1曲目は『Cherry Bomb』。赤く火を噴く煙幕のデジタル画面をバックに、メンバーたちが個々に、挨拶代わりのカッコ良すぎるパフォーマンスを披露します。生ライブでは見られない、真上からのアングルも新鮮で。
続いて『Chain』、『Regular』とNCT 127の大ヒットナンバーを怒涛の連続披露。
オープニング3曲が、韓国語・日本語・英語のナンバーだったのも、世界中にファンをもつ、グローバルグループである彼らならでは粋な演出です。

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様々な国の言葉で世界中のファンに挨拶!
あっという間に視聴者を虜にしたNCT 127。ここで最初の挨拶タイムに入ります。
会場中のスクリーンに、無数のファンの顔が写し出されるという、Beyond LIVEではもうおなじみの光景にシフト。
ジェヒョンとマークは英語、ユウタは日本語、テイルはタイ語、ジャニ―はスペイン語など、世界中のファンに向けて挨拶します。
とにかく画面上のファンからの歓声がすごく、メンバーがスタッフに「少し音量を下げていただけますかー!?」とお願いするほど。
これが無観客で行われてるとは到底思えない熱量を、画面上からでも感じ取ることができました。
メンバーからは、今回のBeyond LIVEから新たに加わったシステムの説明も。
その1つが「マルチカメラ」。これは会場全体を映したものとは別に、メンバー個々を捉えたカメラ映像も同時に映し出されるというもので、推しメンバーをじっくり見たいファンにとっては嬉しすぎる機能です。
また会場のペンライトはリモートでコントロールされているそう。
メンバーが画面のファンに「ペンライントを振ってみてください」とお願いすると、連動して会場のペンライトの色も揺れます。幻想的なシーンで、ちょっと感動的……。
あらためてBeyond LIVEの進化を感じることができました。
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ユウタ、テヨン、マークがダンスブレイク!
再びパフォーマンスタイムに。
3月6日に発売されたニューアルバム『英雄;Kich It』から、爽やかなナンバー『Boom』を初公開。澄んだ声と軽快なダンスが、画面越しでもハッピーな気持ちにさせてくれます。
一転、映像を挟んでしっとりバラードタイムに。
まずはテイル、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、ヘチャンの5人による、暖かいピアノバラード『Make Your Day』。
マルチカメラで、メンバーそれぞれの感情溢れる表情が映し出されます。
続いてテヨン、ジャニ―、ユウタ、マークも加わり『White Night』をしっとり歌い上げてくれました。
ここで再びトークタイムに。
歌の感想を聞くと、「めちゃいいーーー!!!」「すごくよくて涙が」などと視聴中のファンがチャットで即答。それが会場のスクリーンに映し出され、メンバーもそれに応えます。このようなクイックなやりとりができるのも、このライブの魅力です。
そしてなんとこの日のために、メンバーが用意してくれたスペシャルステージが。
それは、ユウタ、テヨン、マークの3人がダンスブレイクをおこなう、というもの。
DJジャニ―が『英雄;Kich It』をミキシング。それに合わせて、マークはクール、ユウタはセクシー、テヨンは軽やかなダンスを披露。これにはファンも大喜び! たくさんの♡やコメントがチャットを飛び交います。

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圧巻の舞台装置に驚く!
再びパフォーマンスタイムに。
米ビルボードチャートで11位に輝いた『Superhuman』。未来感あふれるテクノなナンバーは、ハイテクライブであるBeyong LIVEとの相性抜群。
ここからメンバーたちは会場裏へと駆けていきます。
そこには……メタリックなジャングルジムが。
そこに絡みつくようにセクシーに踊りながら、『Wake Up』『Baby Don’t Like It』を披露します。かと思えば、今度はボクシングのリングステージに会場が変身。ニューアルバムのリード曲『Punch』を初披露。シンセサイザーのサウンドが中毒になりそうな、NCT 127らしいカッコいいラップナンバーです。
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インタラクティブトークでは東方神起のユンホも登場!
ここで、Beyond Live恒例の「インタラクティブQ&A」タイムに。
これは、オンラインで会場とつながっているファンがメンバーに質問し、その場でメンバーが答えるというもの。
済州島のファンからは、「今、右に立っているメンバーにメッセージを伝えてください」というオーダーが!
そこでドヨン→ジョンウ→テイル→ユウタ→テヨン→ジェヒョン→マーク→ヘチャン→ジャニ―→ドヨンという流れで、相手に日々感謝していることを伝えることに。メンバーはちょっと照れつつも真剣に応えます。
同い年のユウタから「本当に大切な、僕の数少ない韓国の友達です」と、真顔で言われたテヨンがすごく嬉しそうだったり、ヘチャンがジャニ―に「いつも僕の隣に立って僕を小さく見せてくれてありがとう」と、2人の身長差を彼らしいユーモアで表現したり、会場は感動あり笑いありの暖かいムードに包まれました。
リーダーのテヨンは、「ステージの上だと正直になれます。素敵な質問をしてくれてありがとう」とファンに感謝を伝えていました。
またこのトークタイムでは、なんとと東方神起のユンホがオンラインゲストとして登場!
プライベート鑑賞とのことで、普段着のシャツにラフな髪型。ナチュラルユンホに思わず会場のボルテージも急上昇。
ユンホから「オフラインコンサートとBeyond LIVEの違いは?」という質問がされ、「ここでは全世界の人と会えます」(テヨン)、「インタラクティブなやり取りができるのが楽しいです」(ドヨン)など、Beyond LIVEの長所を答えていました。

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ライブ終盤、メンバーの感想は?
そして最後のパフォーマンスタイムに。
笑顔溢れるフレッシュなナンバーの『Touch』、続く『Highway to Heaven』では爽やかでカッコいいダンスを披露。本当にハイウェイを走っているようなLED映像も印象的でした。
そしてライブの感想を語り合うメンバー。
「観に来てくれてありがとう。幸せでした」(ジャニ―)、「新曲を披露できて嬉しい。僕たちも健康に気を付けるので、皆さんも元気で」(ヘチャン)、そしてユウタは日本語で「日本でもまた会いましょう!」とメッセージを送ってくれました。
最後の1曲は、アルバムタイトル曲の『英雄;Kich It』。
NCT 127らしいダンサブルでオシャレなラップナンバーです。Beyond LIVEのならではのAR技術で、画面には龍が舞い、本当にカッコいいステージでした。
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アンコールではファンからの質問に回答
ここでライブは終了。画面はMV映像に切り替わります。
本当にあっという間の2時間……と思っていたら、20分ほどしたところで、白Tシャツに着替えたメンバーたちがアンコール登場!
ライブ中答えきれなかったファンからの質問に、再び答えてくれました。
テイルへの「今日、コチュジャンをたくさん食べましたか?」という質問では、メンバーたちから「だから髪が赤いんですか」とつっこまれ笑いが起こるシーンも。ジョンウは、本日2度目となる「テヘ♡」をお願いされ、期待に応えてかわいく披露。
このアンコールはBeyond LIVEの視聴者しか見られないそうなので、貴重です。
そして最後にドヨンが「皆さんの顔を見ることができたし、一緒に過ごせて本当に良かったです」と挨拶し、進化とテクノロジーが融合した『NCT 127-Beyond the Origin』は幕を閉じました。
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Beyond LIVE
https://campaign.naver.
Beyond LIVEは、専用サイトでチケットを購入すると観覧することができます。
また、アーカイブ機能がついているので何度も見返すことが可能です。
生のライブとは一味も二味も違った魅力的なコンテンツなので、今後どのように展開していくかにも注目です。
NCT 127 The 2nd Album Repackage
〖 NCT #127 Neo Zone : The Final Round 〗
https://avex.lnk.to/NeoZone_
Text:Naoko Yamamoto