ウェブコミックとして注目を集め、アニメ化もされた「とんかつ DJ アゲ太郎」が北村匠海さん主演で待望の実写化。 今回は、若手俳優陣の中において、頭ひとつ抜けた存在感を放つ北村さんにインタビュー! 公開待機作も多数と、現在に至るまで立て続けに出演作を増やしているのは周知の通り。多くの役をこなしてきた彼が、初のコメディ作品に出演です♡ これまでにないコミカルなキャラクターに初挑戦した北村さんが、撮影時に苦労したこととは?
自分の中の新しい扉を沢山こじ開けながら演じました
──出演が決まった時の感想はいかがでしたか?
ミュージシャンの方々の中で相当人気のある作品だったので、周囲の反響はかなりありましたね。マンガを読んで「これが僕か!?」って思うところはありましたが(笑)。
初のコメディだったので、現場に入るまではとにかく弱気になってはダメだと思って、「僕なら大丈夫」と言い聞かせていました。
──ご自身と役柄にギャップを感じていたんですね。
多分みなさんが感じているように、僕自身も感じていました(笑)。ただここ数年、自分に近い役柄で、自然体で演じる作品が多かったので、全然違う人になれるという喜びもありましたね。
──演じる上で難しかった点はありますか?
掛け合いの間の取り方だったり、人を笑わせる演技の難しさを実感しました。あと自分の表情筋の動かなさにはかなり苦労しました(笑)。
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──ライバル役の伊藤健太郎さんとのシーンが印象的でしたが、共演されてみていかがでしたか?
健ちゃんと久々に作品で再会できたのは本当に嬉しかったですね。10代の時から知っていて、「いつかお互い主役を張れるくらいになろうね」って励まし合ってきた仲なので、僕達の絆や信頼もあるし、ラストのシーンは感慨深かったです。
──DJはどうやって練習されましたか?
ターンテーブルやレコードもたくさん持っていたし、DISH//にもDJをやっているメンバーもいたので、ノウハウはわりと分かっていました。
だからこそDJシーンで嘘をつきたくないと思っていたので、音楽を好きな人にもちゃんと届くように練習しました。音楽もやっていて、役者もやっている自分ならではの特性を単独初主演の作品で活かせたことは嬉しかったです。
──映画の中で自分にとっての一枚を見つけるシーンがありますが、北村さんのお気に入りのレコードはありますか?
岡村靖幸さんの曲をダブテクノリミックスしたレコードなんですけど、誰がリミックスしたかも分からない無名の盤なんです。それがすごくかっこよくて、家にいる時はずっとそれをかけていますね。

ジャケット¥54000(マンド)、パンツ¥73000(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)/スタジオ ファブワーク その他/スタイリスト私物
北村匠海(きたむら たくみ)
1997年11月3日生まれ。東京都出身。ダンスロックバンド、DISH//のリーダーで、ボーカル& ギター担当。2008年俳優デビューもしており、主演映画『君の膵臓をたべたい』で注目を集める。 公開待機作には、『思い、思われ、ふり、ふられ』、『東京リベンジャーズ』などがある。

東京・渋谷の片隅にあるとんかつ屋「しぶかつ」の三代目である勝又揚太郎は、ある日弁当の配達で渋谷のクラブを 訪れる。音楽にあわせ盛り上がるフロアにこれまでにない高揚感を得たアゲ太郎は、とんかつもフロアもアゲられる 男になって、一目惚れした苑子のハートを射止めるために、「とんかつ DJ」として頂点を目指す。近日公開予定。
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Photos:Mariko Kobayashi Hair&Make-up:Asako Satori Styling:Shi nya Tokita