不定期連載『ハウス オブ ハイビスカス』では、kemioが会ってみたい人、化学反応が面白そうな人とガンガン、セッションしていきます! 今回のゲストは、“エンリケ”の愛称でおなじみの元・日本一稼ぐキャバ嬢小川えりさん。2日で1億円を稼いだ伝説のおもてなし術を教えてもらいました! まずは、シャンパンを開けて“エンリケ空間”で乾杯!

HOUSE OF HIBISCUSって一体なんなのさ?
『家族』とか『仲間』的な意味で、友達とテキトーに作った言葉。何がいいかなーって考えてた時、目の前にハイビスカスが咲いてたの。ハイビスカスって可愛いでしょ?
大人に学ぶおもてなし空間
エンリケさんは 「おもてなし界」のクイーンなの by kemio
「初めてエンリケさんを知ったのが、東京と名古屋を1駅くらいのノリで移動しているYouTubeの『エンリケ空間チャンネル』。この人、超パワフルでヤバい!って思いました。
仕事への姿勢もすごくカッコよくて、僕もそういう風になりたいって一気にファンになりました。強い女性だけど、“私、人見知りなんですよー”って今日もおっしゃってて、可愛らしい方です~!」(kemio)

東京─名古屋間を1駅みたいな感覚で移動されてますよね。
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この日エンリケさんをお呼びしたのは、六本木の高級クラブ。「東京にはこんなゴージャスな店あるんですか!」とエンリケさんも興奮気味。kemioは憧れのエンリケさんのメイクルームへいつ挨拶に行くか、“ひとり緊張空間”。

「すみません、kemioさんのこと実は知らなかったんです。オファーいただいて調べたらすごい方でびっくり。会う前はイケイケのイマドキの若い男の子って印象。とても謙虚な方なんですね」と、まずは第一印象を“褒める空間”で乾杯。
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マナーを守りつつギリギリのラインまで距離を縮めるのが腕の見せ所
エンリケ(以下E)キャバ嬢時代から人と接する時に気をつけていたのは、初めて会った感じがしないような距離感。かつ、失礼にならないギリギリのラインで冗談を言うなど、攻めながらおもてなしすることです。
大前提として常識やマナーは身につけていて、その上で崩すのはいいと思うんです。でも、マナーを知らないのってただ失礼な人ですよね。かしこまりすぎても面白くないし、周りと一緒じゃつまらないから、そのギリギリを見極めて崩していくのが、私なりの人との付き合い方です。
kemio(以下k、すごく羨ましいです。僕って、敬語をなかなかやめられないんです。「敬語使われすぎて仲良くなれない」ってよく言われて。だから礼儀はきちんと押さえつつも、打ち解けて話せるのっていいですよね。
E 逆にいい意味でも悪い意味でも馴れ馴れしかったりするけど(笑)。
k ありがたいです! 近づきやすいなって思います。例えば人に対して、この話は失礼?みたいな判断軸は何なんですか?
E 基本的なことですが、体型や年齢には触れないです。たとえ冗談だとしても、見かけについて言われたら嫌なことって、言う側はジャッジできないんです。だからそこに関しては、無駄なことを言わない。さらっと”褒めいじり”するくらいです。
k たしかに~。見かけのことは触れる必要ないですよね。

今日はいつもより、 真面目空間 by エンリケ
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断る時もまずは受け入れる。それが大人の距離感。
k あと、もう一つお聞きしたかったのが、僕、Noって言えないんです。なにか頼まれると断れなくて……。
E え〜! それで後悔したことはないんですか?
k 結構流しちゃうタイプだから、断ること自体が面倒くさいし、だったら寝ちゃえ〜!って、逃げちゃうのかも。
E その時にストレスは感じないんですか?
k 超ストレスなんだと思います。顔にも出さないので。
E 優しすぎるんですね。もし私だったら、自分の意見としてNoは言わず、頭ごなしに否定せず受け入れて他の言い方で断るかな。例えば「ごめん、仕事の都合でダメなんだ」とか。
あとは、やりたくないことをお願いされたら、「私も違う方法考えるね!」とか、相手が傷つかないように遠回しに言うようにします。“断る”って、やっぱりすごく難しいことなんですよ。できればこちらも言いたくないし。
k 断った側が何かいけないことをしているような瞬間が、たまにありますよね。だから僕、「はい」って言っちゃうんです。
E 直接なんでも言えちゃう関係性の人には、堂々と断れますけど、なかなかそこまではっきり言える人っていないですもんね。否定はせず、何かのせいにして断るのがオススメです(笑)。

1987年生まれ。岐阜県出身。名古屋のキャバ嬢時代、2日で1億円を売り上げるという偉業を成し遂げる。2つの会社を設立し、引退。銀座にシャンパンサロン 『ENRIKE』をオープン。YouTube『エンリケ空間チャンネル』も大人気。
kemio
1995年生まれ。東京都出身。YouTubeなどのSNSで発信するクリエイター。2019年より活動の拠点をNYに移動。最近スタッフたちと盛り上がっている話題は、もっぱらどこを整形するか。顎を尖らせて可愛くなりたいんだそう。
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Photo: Kodai Ikemitsu(TRON) Styling: Tetsuya Nishimura Hair & Make-up: Itatsu(kemio), Lisa Yamaguchi(+nine./ENRIKE) Composition & Text: Yumiko Ito