唯一無二の存在感で活躍中の本郷奏多さん。現在放送中のドラマでも、演じているのは人間ではなく妖怪。バディを組む岡田健史さんとの共演エピソードも教えてくれました。
ステイホームを経て自分の仕事愛に気がつきました
7/17から放送がスタートしたドラマ『大江戸もののけ物語』で、妖怪・天の邪鬼を演じている本郷奏多さん。岡田健史さん演じる旗本の次男坊・一馬と協力し、様々なトラブルを解決していく時代劇バディものです。
「天の邪鬼は一見ツンツンしていて何考えているか分からないんだけど、実は仲間思いの心優しいヤツ。一応誤解のないようにお伝えしておきますが、僕と天の邪鬼は似ていませんから。天の邪鬼というと、みんながキャッキャッ言っているのを見て『フン』と言いつつも本当は仲間に入りたい……というイメージだと思うんですよ。でも僕は、共演の皆さんと仲良くしていましたから。何を話したかは、これといって覚えてないんですけど……(笑)」
バディを組んだ岡田健史さんへの印象も教えてもらいました。
「僕が勝手に抱いていたイメージ通り、礼儀正しくて努力家で、素晴らしい好青年でした。僕にも毎日笑顔で話しかけてくれるんですよ」
ドラマでは天の邪鬼が一馬を助けるシーンも多いとのこと。
「岡田君とすごく笑ったのが、ピンチに陥った一馬を妖怪たちが助けるシーン。一件落着した後に、一馬が『お前たちがいなくなった世界を考えると、苦しくて苦しくて震えてしまうんだ』というセリフがあって。『西野カナさんの歌みたいだね、かわいいね』って二人で笑いました」
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……という胸キュンなエピソードも、淡々と教えてくれた本郷さん。プライベートはインドア派であることでも有名です。
「だからステイホーム中も変わらず家でプラモデルを作ったり、パソコンでいろいろ作業したり。もともと食にもあまり興味がなくて、外食もしていなかったので、全く飽きることなく暮らしていました。ただその間思ったのは、『やっぱり仕事がしたいな』ということ。ああ、僕は仕事が好きだったんだな、と再認識したんです。
今回の天の邪鬼役では、毎回特殊メイクに2時間かけていて。それがすごく大変で、今までだったら『憂鬱だなあ』と思いながら現場に向かっていたと思うんですけど、今は『好きなことをできているんだから幸せだ』と思うようになった。完全に考え方が変わりましたね」

シャツ¥43000/ジェムプロジェクター(コモン スウェーデン) その他/スタイリスト私物
本郷奏多(ほんごう かなた)
1990年11月15日生まれ。宮城県出身。2002年映画『リターナー』で俳優デビュー。その後は『テニスの王子様』『GANTZ』『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』など人気漫画の実写映画に多数出演。昨年は『キングダム』『Diner ダイナー』で注目を集め、本年は大河ドラマ『麒麟がくる』に近衛前久役で出演が決まっている。

気は弱いが心優しい旗本の次男坊・新海一馬(岡田健史)。ある日、寺子屋の生徒・お雛に“まが玉”を渡され手にすると、突然、妖怪・天の邪鬼(本郷奏多)が現れる。そこから一馬は妖怪たちと行動を共にし、自身の運命に立ち向かうことになる……。NHK BSプレミアムにて毎週金曜20:00~放送中
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Photos:ISAC(SIGNO) Hair&Make-up:Junko Fukuda(Nestation) Styling:Daisuke Kawachi TEXT:Naoko Yamamoto