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「私はプライドを捨てられない」宇垣美里が苦労の道を選ぶ理由

2020.08.20

宇垣美里さんのエッセイ連載。8月は宇垣さんの“捨てられないもの”をテーマにエッセイをお届けしています。今週は、ご自身のプライドについて綴っていいただきました。「自分らしく生きる」ということは、かんたんなようで難しい。次のステップへと歩みはじめた彼女から見えている世界は、もしかしたら私たちとは少しだけ違うのかも。宇垣美里の【私から見えている景色】

第十四章 『捨てることができないもの

(三)

自他ともに認める気位の高さ。
「なめられるのが嫌い」と言ってはばからない傲岸(ごうがん)さ。

心の中で舌を出しながら頭を下げ、バカなふりして何にも気づいてないかのように振る舞うほうが、よっぽどピースフルで波風立たず、かえって自分の株を上げると分かっていても、できない。

私はプライドを捨てられない。
性別や出身地や年齢といった、本人にはどうしようもないことで馬鹿にされたり、足を引っ張られたり。そんな不条理に対しては、必ず落とし前をつけなきゃ気が済まない。
倍返しとは言わないけれど、目には目を、歯には歯を。
等価交換くらいはしないとね。

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なんて、私は大人になりきれていないんだろうか。

それならそれで一生クソガキでかまわない。自分の守りたいルールやプライドや、信念を捨てて、残るものなんて何にもないと思うから。そんな大人なんて、ただ生きてるだけのゾンビと変わらない。

プライドを捨て愛玩動物として生きればどれほど楽だったか、と思うこともあるだろう。
でも、私は知っている。自分の稼いだお金で食べる寿司は何よりも美味しい。

私はプライドが捨てられない、そんな無様で不器用で愚かな自分が好きなのだから、これからも進んで苦労をしよう。
道なき道を進んでいく行程で、せめてその後に続く人のために、少しでも道が開けていればいいな、と思う。

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宇垣美里にQ&A

Q. 宇垣さんが男女問わず好きだなと思う人間のタイプは?(ハラ 20代女性)

A. 自分に自信がある人。自立している人。
1人で勝手に人生をエンジョイできてる人が魅力的だし、一番強いなって思います。自分に自信がないと余裕がなくって、人に優しくできないし、そういう人が近くにいるとケアが結構大変。私そんなに優しくないからできない。それと目標や夢に向かって言い訳せずに道を探して努力してる人。私は私、あなたはあなた、って人に変な期待をしすぎず、ちゃんと距離を保って尊重できる人が好きです。あと辛辣な人とか言語センスが爆発してる人が好き! おもしろいから。

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宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

※花柄ワンピース/スタイリスト私物
Text:Misato Ugaki Photo:Kota Shouji Styling:Mana Kogiso(io) Hair&Make-up:NAYA Composition Mayuko Kobayashi