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上手くいかないことからも新しい出会いが!女優・石橋静河が旅に気づかされることとは

2020.08.24

29年ぶりに復活した人気ドラマ『東京ラブストーリー』での好演が記憶に新しい石橋静河さん。奇妙な「町」での生活を描いた映画『人数の町』での熱演も必見です!

上手くいかない時期があったからこそお芝居に出会えた

そこに住めば衣食住が保証され、住人同士、気軽なセックスの快楽を貪ることもできる。引き換えに要求されるのは、ネットにコメントを書き込んだり、他人を装って選挙の投票をしたりといった簡単な労働だけ。それゆえ住人たちは逃げる必要性を感じなくなり、考えることをやめていく……。そんな奇妙な「町」を描いた映画『人数の町』。

石橋静河さんは、妹を救い出すため「町」にやってきた姉・紅子を演じています。

こんな町があったら怖いなと思いますけど、実際に住んだら居心地が良くなったりしてしまうのかな、とも……。そこがすごく生々しくて、出会ったことのない作品だと感じました。

それだけに、町に抗うヒロイン・紅子を演じさせてもらえたことはとても嬉しかったです。私自身も、皆が同じ方向を向いていると何だか居心地悪さを感じてしまうところがあるので、紅子という女性とは比較的近いところがあるんじゃないかなと思っています。

この作品を観て多くの人が感じるであろう問いが「自由とは何か?」ということ。そこで石橋さんの“自由”観を聞いてみました。

もともと旅が大好きなんです。旅をしているとどこにも属してない感じがして、自由だな~と感じられるから。

どうしても経験を積み重ねていくと、自分の中での上手くいく法則みたいなものができてきて、『こうじゃなきゃ』と決めつけてしまいがちですよね。

常に柔軟でいるって本当に難しい。でも旅に出ると、『ああ、私、縛られていたな』と気づかせてもらえるんです。

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10代の頃はずっと海外に滞在し、バレエに打ち込んでいたという石橋さん。次第に「自分はバレエに向いているのかな」という思いが生まれてきて、新しい世界を模索し始めます。

そんなときに出会ったのがお芝居。それまでバレエに人生を費やしてきたので、諦めるのは時間がかかったんですけど、いざ挑戦してみたら楽しくてたまらなくて。一つのことが上手くいかなくても、そこから新しい出会いがあったりするもの。

今は状況的に思うようにいかないことも多いですけど、だからこそ出会えるものってあると思うんです。だからViVi読者の皆さんには、上手くいくこともいかないことも、どちらも発見を楽しんでいきましょうと伝えたいです。

PROFILE
いしばし・しずか
1994年7月8日生まれ。東京都出身。2015年に舞台『銀河鉄道の夜』で女優デビュー。2017年に『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で多くの新人賞を獲得。2020年4月、ドラマ『東京ラブストーリー』(FOD、Amazon Prime Video配信)で赤名リカ役を務め話題に。

INFORMATION

『人数の町』借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山(中村倫也)は、黄色いツナギを着た男に助けられる。男に誘われ辿り着いた先は、ある奇妙な「町」だった。「町」での生活を送る中で、蒼山は紅子(石橋静河)と出会う。ほかの住人達とは異なり思い詰めた様子の彼女を蒼山は気にかけるが……。9/4(金)より新宿武蔵野館ほか、全国公開。

Photo:tAiki Styling:Megumi Yoshida Hair&Make-up:Yuko Aika(W) Interview&Text:Naoko Yamamoto