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宇垣美里が電車で「必ず座る」と決めている指定席とは?

2020.09.17

宇垣美里さんのエッセイ連載。9月は宇垣さんにとって“特別な場所”をテーマに、感じることや思い出を綴っていただいています。今週は、電車に乗ると必ず座ると決めている“席”にまつわるエピソードを教えていただきました。そして毎週好評のQ&Aコーナーもぜひチェックしてみてね。 宇垣美里の【私から見えている景色】

第十五章 『特別な場所

(三)

電車に乗るときは必ず窓際の席を指定する。通路側の方が移動しやすいし何かと便利。分かってはいるけれど、どうしても窓際に座りたい。だって窓の外をびゅんびゅんと過ぎ去っていく景色をじっと見ないと落ち着かない!

がたたんごととんと動き出した電車に合わせ、ゆっくりと進む車窓の景色。
灰色のビルが立ち並ぶ都心から、徐々に建物の高さが低くなり、田畑が広がり、森や林を抜け、そしてまた小さな街へと色合いが変わっていく、あの光景が好きだ。

自分がどんな道を通ってここにたどり着いたのか、理解できるのが重要。
だからトンネルの闇を抜けた先でガラリと景色が変わっていたりすると混乱してしまうことが多い。

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何度となく関西から東京への移動を経験したけれど、いつだってトンネルをくぐるもんだから、東京に着いたときは決まって首をかしげている。
どうやってここに来たんだっけ? おかげでもう東京に6年住んでいるのに、いまだに実感がわかない。

トンネルをくぐったと同時に見た夢の中にいつづけているんじゃないかな、とすら思う。
いつかトンネルをくぐることなく地続きの景色を見ながら東京へたどり着けないものか。

もうひとつ窓際の席の良いところは誰だって主人公になれるところ。
ぼんやりと窓の外を眺めながら遠くに想いを馳せる、これだけでぐっと物語めいてくる。めっちゃ楽しいのでオススメ。

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宇垣美里にQ&A

Q. 親友が、妻子ある男性と付き合っています。私が唯一の相談相手なのですが、本当は不倫をやめてほしいと思っています。でも、耳に入れてくれる気がしません。宇垣さんなら、どんな言葉をかけますか?(鶴子 27歳女性)

A. 一度言って聞かないようだったら、まあだいたいそんな道ならぬ恋に浸かってる人が他人の忠告を素直に聞けるとも思わないので、ただ聞くだけに徹する。せめてその子の味方でいてあげる。何かあった時のためになんとなくの証拠とか準備とかだけしとく。真っ当に幸せになって欲しいとかは私のエゴだから。でもちょっとでも抜け出したそうにしてたら全力で引き上げるつもりでいる。仲間が何人かいるようなら、その役は友達にまかせて常に耳に痛い正論だけを言い続ける。適材適所。

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宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

※白シャツ、デニム/全てスタイリスト私物
Text:Misato Ugaki Photo:Kisshomaru Shimamura Styling:Ruri Matsui Hair&Make-up:Miho Matsuda Composition:Mayuko Kobayashi