今年1月にデビューした新進気鋭のアーティストNOA。20歳ながら7年もの間、韓国の芸能事務所で練習生として経験を積んできた実力派だ。日本語の他、韓国語、英語を自在に操り、作詞作曲、ダンスの振り付けまでも自ら行う、これから日本の音楽シーンを担っていくであろう新星に、夢を叶える方法について話を聞いてみた。
コラボのきっかけは信号待ちでの出会い!?

ジャケット¥38000、パンツ¥26000/ファクトタム ラボ ストア(FACTOTUM) Tシャツ¥11000/HEMT PR (JOHN MASON SMITH) ネックレス(短)¥15000・(長)¥16000/HEMT PR(NORTH WORKS) シューズ/スタイリスト私物 ●商品情報は2020年9月時点のものです。
──tofubeatさんとのコラボ楽曲「TAXI feat. tofubeats」のMVがYouTubeで100万回再生突破(9月末現在)とヒット中ですが、反響はいかがですか?
この楽曲が、tofubeatsさんのファンの方々をはじめ、今までボクを知らなかった方にも知っていただくきっかけになったなと強く感じています。
SNSではこの曲で踊っているダンサーさんの動画をたくさん見かけたり、ダンススクールでこの曲を使って教えていたりだとか、各方面からたくさんの反響をいただいていて、中でも一番びっくりしたのはタイのspotifyのバイラルチャートで1位になったことですね。
いろんな形で反響をしみじみ感じているのですごく嬉しいです。
──韓国にいる頃からtofubeatsさんのファンだったそうですが、好きになったきっかけは何ですか?
YouTubeの関連動画からいろんな音楽を探していくことが好きで、その中でtofubeatsさんを知ったんですが、中でも「電影少女」というドラマのサウンドトラックを聴いてファン度が増したというか、それをきっかけにいつか日本に帰ったらお会いしたいと思うようになりました。
──tofubeatsさんとの出会いのエピソードがすごく運命的ですよね?
日本に帰国してから、InstagramのDMでtofubeatsさんに「いつか一緒に音楽を作りたい」とメッセージを送ったらその数日後に、たまたま信号待ちをしていたところに遭遇しました。
普段なかなか声をかけたりはできないタイプなんですが、これは滅多にないチャンスだと思って迷いながらもご挨拶したところ、優しく対応してくださって、そこから交流がはじまりました。
コラボ楽曲を作るにあたっては、何度もお会いして、お話ししたりお互い作っている曲を聴かせあったりして、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
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きっかけは『ハイスクールミュージカル』。小学生の頃から作曲も開始

──音楽やダンスを始めたきっかけを教えてください。
2006年に『ハイスクールミュージカル』を観たことが、エンターテイメントに興味を持つきっかけでした。
それから歌やダンス、曲作りに興味を持ち始めて、10代になる手前くらいから、実際に始めていました。
──曲作りもその頃からやられていたんですか?
そうですね。その頃はお遊び程度ですが、「これとこれをくっつけたらこんな音が出るんだ!」みたいな感じで作ってました。
──もともとお家に曲作りができる環境があったんですか?
もともとあったわけではなくて、サマーキャンプで作曲の体験をしたことがすごく楽しくて、それがきっかけでiMacを買ってもらいました。
──特に影響を受けたアーティストは誰ですか?
一番はクリスブラウンです。音楽のジャンルの広さやダンスはもちろん、デザインをやっていたりする点もかっこいいですし、後ろにダンサーをつけて踊るスタイルや、ステージごとに毎回カラーが違うパフォーマンスは僕の理想像です。かっこいいなと思っていつも研究しています。
──ちなみに山下達郎さんもお好きと聞いたんですが、それは誰かの影響ですか?
YouTubeの関連動画から70年代後半から80年代のシティポップに興味を持つようになって、山下達郎さんや竹内まりやさん、杏里さんなど、この世代のアーティストの方々の楽曲が素敵だなと思ってどハマりしました。
──NOAさんの世代だと、幼少期からYouTubeを通して昔の曲も今の曲もシームレスに聴ける環境でしたよね。
そうですね。僕はそれがきっかけでレコードにもハマって、今ではプレイヤーを買ってレコードを聴いたりもしています。
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夢を叶えるために12歳で韓国へ!不安は全くなかった

──韓国で練習生になったきっかけは現地でのスカウトだそうですが、もともとK-POPアーティストになりたくて韓国に渡ったんですか?
実は韓国に行く前からお話は幾つかいただいていたんですが、日本にいる頃からBIGBANGみたいになりたいという思いがあったので、自分の可能性を試す為に12歳で韓国に渡りました。
当時は実力もなかったので、現地のダンススクールに通ってから事務所のオーディションを受けようと思っていたんですけど、その前にスカウトしていただいて練習生として所属する事になりました。
──12歳で突然言葉もわからない環境で生活することに戸惑いはありませんでしたか?
幼かったからこそ良かったのかなと思います。怖いもの知らずというか、「かっこいい」とか「楽しそう」とか、そういう思いが先行していたので。
もちろん生活する中で文化の違いを感じることもありましたが、不安は全くなかったですね。
──語学はすぐ習得できましたか?
2、3年経ったら、みんなから「もう韓国人レベルだね」って言ってもらえるようになったんですけど、当初は、同世代の練習生がMillenniumという、今でも一緒に楽曲制作をしている友達と僕の二人だけだったので、翻訳機でお互い言いたいことを打って、見せながら会話をしていました。
言いたいことがなかなか言えないもどかしさはありましたね。
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大事なのは『どんなに苦しくても、夢や目標を強く思っていれば必ず叶う』と信じること

──日本と韓国のエンターテインメントをどちらも経験してみて、両者の違いはどんなところだと思いますか?
僕は日本のエンターテインメントについてまだあまり詳しくありませんが、練習の仕方は確実に違うと思います。レッスンの量も違いますし、韓国ではそれぞれに合ったカリキュラムで自分を高めていく仕組みがありました。あと、日本は日本語で日本のリスナーに曲を届けることが前提とされていると思うんですけど、韓国の場合は最初から世界発信を念頭に作られているなっていうのは感じましたね。
──韓国で練習生としてキャリアを積んで、得たものは何だと思いますか?
今僕ができることは全て、練習生として過ごした7年間で身につけたものです。韓国語も英語も練習生時代にたくさん勉強させていただきましたし、作曲やパフォーマンスについても、各方面のプロの方からアドバイスを頂いていたので、今の自分に蓄積されていることもたくさんあると思っています。また、練習生として生活している中で身についた考え方もあるので、今後は今の自分と当時の自分の考え方を上手くミックスしていけたらいいですね。
──今でも練習生時代の仲間との交流はありますか?
ありますね。最近デビューした友達もいるので、お互いどういう風に過ごしているのか頻繁に連絡を取り合っています。
──12歳で夢を叶えるために渡韓したNOAさんが思う、夢を叶えるために必要なことは何ですか?
努力はもちろんですけど、信じる力も大事だと思っています。もちろん僕自身も、過程の中で嫌なこともあったり、「辞めようかな」とか「他のことをしようかな」と思うことも何度もありましたが、今がどんなに苦しくても、夢や目標を強く思っていれば必ず叶うと信じることで続けることができました。自分自身を信じて、努力し続けることが大切だと思います。
──スキルアップのために具体的にやっていたことがあれば教えてください。
歌を歌うときは必ずボイスメモで録ったり、ダンスレッスンの時も動画を撮るようにしていて、チェックしながら自分の悪いところをメモに残して、そこを重点的にまた練習して、改善点を書いての繰り返しでした。
──日常生活でリラックスできる瞬間はどんな時ですか?
景色がいい場所に足を運ぶのが好きです。特に、以前住んでいたこともある鎌倉が大好きで、美味しいもの食べて、海辺でぼーっとしている時が一番リセットできる時間です。
──練習生時代からのファンも多く、日本のみならず海外でもNOAさんの活躍を楽しみにしている方が多いと思いますが、今後の活動目標を教えてください。
まずは楽曲を通して、今まで以上に僕のことを知っていただきたいですし、ゆくゆくは現地に行ってライブや、みなさんにお会いできる機会を設けたいなと思っています。音楽面での目標としては、その時代時代に合った曲を作りつつも、芯は変わらず僕らしいメッセージを伝えていけたらなと思います。
PROFILE
NOA
2000年3月13日生まれ、東京都出身。183cm。12歳の時に韓国大手事務所のオーディションに参加し合格。韓国で7年間練習生として生活していたが、2018年日本に帰国し、同年アミューズと契約。日本語の他に英語と韓国語も堪能で、自ら作詞、作曲するだけではなく、ダンスの振付も手掛けることができる、マルチな才能を持ったアーティスト。現在、「TAXI feat.tofubeats」を各種音楽配信サービスで配信中。
Instagram▶︎@n_o_a_3_ Twitter▶︎@noamusic_japan TikTok▶︎@noamusic_official
Model: NOA Photos:tAiki Styling:Masanori Takahashi Hair&Make-up:Shinya Fukami(Y’s C Inc.)
【問い合わせ先】
ファクトタム ラボストア ☎︎03-5428-3434
HEMT PR ☎︎03-6721-0882