放送中のドラマ『キワドい2人-K2-』で異母兄弟の刑事バディを演じる、山田涼介さんと田中圭さん。初共演ながらもお互いに「こんなに似ている人は初めて」と認め合うほどの仲の良さで、取材中も息はピッタリ。今回お二人に、ドラマの舞台裏についてお話を伺いました！
涼ちゃんが演じる神崎は一見真面目だけど、根はバカなんだと思う（笑）(田中 圭）
『キワどい２人-K2-』では、山田さんが真面目な人情派の弟・神崎、田中さんが破天荒な切れ者の兄・黒木を演じられていますが、それぞれから見てご自身の役はどんな人物だと思いますか？
山田涼介（以下、涼）「神崎は、自分が正義だと信じる実直な男。普段の僕はそんなに生真面目なタイプではないので、素の自分が出ないように注意しています。例えば言葉尻を“～だ”じゃなく“～だろ？”とするだけで、神崎のイメージが壊れてしまうんですよね。なので、セリフの語尾には特に気をつけながら演じています」
田中圭（以下、圭）「俺は逆に、普段生真面目なタイプなので」
涼「ははは！ いや、笑っちゃダメか（笑）」
圭「涼ちゃんとは逆で、語尾をちょっと雑にしてみるとか、巻き舌にしてみるとかは気をつけています。ただ黒木は型破り系で、犯人逮捕には手段を選ばないと言ってはいるのですが、意外ときちんとしているし、合理的に動いているような気もします。でもそれでいて、捜査にギャンブル的な勘みたいなものを使っているので、演じていて楽しいです」
刑事バディを演じる中で、あうんの呼吸を感じた瞬間は？
圭「例えば同時に同じ言葉を言って、周りから“仲いいね”と言われるとか、息を合わせないといけないシーンもあるのですが、そういうときに涼ちゃんとはすごく合わせやすいです。テクニックもありますが、これは阿吽の呼吸なのではないかなと」
涼「僕も似たようなことを感じていました。黒木と神崎の会話は、ポンポンとテンポよく進んでいくじゃないですか？ そういう会話の中での圭ちゃんの間（ま）がすごく好き。僕がやりやすいようにボールを投げてくれるんですよね」
Page 2
実際にバディを組むなら、絶対に圭ちゃんが演じる黒木がイイ！（山田 涼介）
すべてスタイリスト私物 ●商品情報はViVi2020年11月号のものです。
いろんな刑事バディ作品がある中で、俺たち2人はココが違う、今作はココが面白い！という見どころを教えてください。
圭「大体のバディものは正反対の２人のコンビだと思うのですが、黒木と神崎は本質的なところは似ている気がします。しかも一見生真面目な神崎の方が、むしろぶっ飛んでいるではないかと思うところもあって。それも“真面目そうに見えて狂気に満ちてるとか裏がある”とかではなく、ただシンプルにバカ（笑）。神崎も黒木も１人だと危なっかしくて、そんな２人がバディを組んでいる、そのバランスや関係性がおもしろい！」
涼「僕は、黒木さんのちょっとふざけた瞬間の表情も見どころだと思います。圭ちゃんのあの表情は、視聴者の人に楽しんでいただけるはず。これまでバディものの作品をあまり見てこなかったので、他との差はわからないけど、多分このドラマが一番おもしろいと思う！」
圭「いいね！ あと、異母兄弟という設定もこの作品ならではじゃないですか？ でも実際、大人になってからはじめて兄弟と出会うのはどうなんだろう？ 20年間お互いの存在を知らなくて、実は腹違いの兄弟がいますと言われても、“へー”くらいで終わってしまう気がします。“弟よ、会いたかったぜ！”とはならなくない？」
涼「僕は、圭ちゃんと兄弟だったらうれしいけどね。ちょっと家系図を辿ってみます（笑）」
実際に自分がバディを組むなら、神崎と黒木のどちらが良いですか？
涼「迷わず黒木。神崎みたいなのは……無理です（笑）。もっと砕けていこうよ！って言いたくなる。自分で神崎を演じながらこんなこと言うのもなんですけど（笑）。黒木さんみたいにちゃんと仕事ができた上でラフに砕けられる人の方が、大人だなって思っちゃうし、一緒にいて落ちつくかな。決して、神崎のことを嫌いなわけではないですよ！」
圭「コレ、おもしろいね！ 俺は黒木を演じてるからか神崎が良いなと思ってしまう。神崎は一周回ってバカだと思っているので（笑）。熱いし実直だから信頼できて、変に疑うこともないし、近くにいたらすごく楽しいやつだし可愛い。だから、バディを組んだらおもしろそう（笑）」
新米刑事のキャリア刑事・神崎隆一（山田涼介）と超破天荒なキレ者刑事・黒木賢司（田中圭）がバディを組み、キャラの濃い強行犯係のメンバーと一緒に、池袋で起こる凶悪事件に挑む！毎週金曜22時〜、TBS系にて放送中。
1993年５月９日生まれ。東京都出身。Hey! Say! JUMPのメンバー。『暗殺教室』での日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、俳優としても多数の受賞歴を持つ。
1984年７月10日生まれ。東京都出身。2000年デビュー後、ドラマ・映画・舞台に多数出演し、『おっさんずラブ』で一躍ブレイク。バラエティ番組なども多方面で活躍中。
あわせて読みたい
Photos:Ryuji Sue Styling:Takashi Yamamoto Hair&Make-up:Satoru Ohashi Composition:Noriko Yoshii
