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「私たち意外と似てるんです」山田杏奈&玉城ティナが共演ドラマの制作秘話と学生時代を語る

2020.09.28

先日スタートしたばかりのドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』でW主演を務める山田杏奈さんと玉城ティナさんが登場! クセの強いタイトルを体現したかのような、荒ぶる二人の姿が早くも話題沸騰中。今後も見逃せない作品の魅力について、アレコレ語り合ってもらいました。

——『荒ぶる季節の乙女どもよ。』は、高校の文芸部に所属する女子5人が“性”と向き合う模様を描いた作品。まずは岡田麿里さんによる原作漫画を読んだ感想を教えてください。

山田杏奈(以下、杏奈):性に悩む高校生たちを美化するわけではなく、等身大で描いているところが面白いと思いました。今回、ドラマのキャッチコピーが「きれいだけが、青春じゃない。」なのですが、まさにその通りだなと。文芸部の5人の空気感も魅力的で、私が演じる小野寺和紗もいろんな表情がある素敵な女の子だったので、素直に「演じてみたいな」と思いました。

玉城ティナ(以下、ティナ):私は『惡の華』でも岡田麿里さんの作品に関わらせていただきましたが、今回も台詞の言い回しに“らしさ”が詰まっているなと。個人的には、文芸部の女子たちが、ネットで調べれば分かるようなテーマについて、いちいち回りくどい議論を繰り広げるところが面白かったです。

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——すでにアニメ版も放送されている作品ですが、ドラマ化にあたって役作りで大切にしたことを教えてください。

杏奈:和紗の取り柄は“普通”であることで、原作漫画でもアニメでも二次元のキャラっぽくないところがあります。だから意図的に声を高くして明るく振る舞うようなお芝居は控えて、なるべく自然体の女子高生でいることを心がけていました。だから特別な役作りはしていません。私も“普通”なので(笑)。

ティナ:私が演じる菅原新菜はビジュアルに特徴がある女の子なので、まずは見た目を原作のイメージに寄せる努力をしました。髪を切って染めて、マスカラの色みや、まつげのバサバサ感にもこだわって、かなり細かく作り込んで。でも、お芝居に関しては私も作り込み過ぎないようにしていて、意外と低めの声でしゃべっています。

——そもそも山田さんと玉城さんはルックスも含めてキャラが全然違う気がするのですが、二人に共通点はあるのでしょうか?

ティナ:こう見えて、意外と似ているところはありますよ!

杏奈:あるある! たしかに見た目のイメージは違うと思うけど(笑)。

ティナ:杏奈ちゃんとは、線引きの仕方が似ているんですよね。共演は今回が2回目なんですけど、前回よりもたくさんしゃべりました。

杏奈:これは良いと思う、これは悪いと思う、といった許容範囲が似ているので、会話をしていてラクというか。おかげで、独特の信頼関係で結ばれた文芸部5人の空気感を作りやすかった気がします。

ティナ:カメラが回っていないところでも、文芸部の5人でいろんな話をしましたね。フェイスシールドをしていたけれど、心の距離は近かったはず(笑)。

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——ドラマの監督を務める酒井麻衣さんとセカンド監督の井樫彩さんは20代の女性です。世代がかけ離れていないと意思疎通がしやすいものですか?

ティナ:今回は女性が演出したほうが面白い題材の作品だと思いますし、実際に「これが女性のリアルだよね」という共通認識を持ちやすかったと思います。お二人とも、お芝居の修正ポイントを明確に指示してくださったので、撮影現場で考え込んで悩んでしまうようなこともなかったですね。

杏奈:監督が女性だからとは言い切れないですけど、「萌えカット」「胸キュン」みたいな演出が少なかったと思います(笑)。ずっと現実的な温度感を大切にしながら撮ってらっしゃった印象です。

——第1話の撮影で印象に残っているシーンを教えてください。

ティナ:文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っているとき、新菜が決定的なセリフを言うのですが、そこはこのドラマを象徴するようなシーンだったので集中して本番に挑みました。どういう顔で言うべきなのか、すごく考えて演じたので、ぜひ何回も観直してほしいですね。

杏奈:私はやっぱり、幼馴染の男子である典元泉のある行為を目撃してしまうシーンですかね。驚いて、ダッシュで逃げて行って、慌てふためいていて、客観的に見ても面白いなと(笑)。

ティナ:あそこは和紗の荒ぶり方がめちゃくちゃキュートだったよね!

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——“性”について悩み、振り回されてしまう劇中の女子たちのように、山田さんと玉城さんも高校時代は何かに悩んで荒ぶっていた時期はありましたか?

ティナ:すごく悩んでいたわけではないですが、「男の子は何を考えてるんだろう?」とは思っていましたね。私は高校入学を境に沖縄から上京して、いろんなことがガラッと変わって、それこそ新菜のように自分を大人に見せようとしていた部分もあったかなと。今振り返ると、当時は幼かったなと思います。

杏奈:私は中学生時代がいちばん男子を理解できなかった時期でしたね。「男子うざい!」みたいな女子だったので(笑)。ドラマの中でも「男の子だっていろんなことに悩んでいるし、理解し合うことはできるんだよね」と考えるシーンがあるんですけど、当時の自分もそう思えていたらな……と。演じていて、懐かしいような、恥ずかしいような気持ちになることがたくさんありました。

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——高校時代も仕事をしていた山田さんと玉城さんは青春を満喫できなかったのではないかと思いますが、学校ではどんな生徒だったんですか?

杏奈:高校生活を100%楽しんだ感じではなかったものの、授業はそこそこ頑張っていたと思います。体育の授業で、校庭で腹筋とかしていましたね。

ティナ:え、マジ? 私はダンスを踊らされるのが嫌で体育をサボり気味でした。先生からしょっちゅう「たましろー!」って言われてましたね(笑)。

杏奈:学生じゃなくなると、だんだん「やらされる」ことってなくなりますよね。ありふれた日常が、すごく貴重な時間だったんだなって思います。

——最後に、改めてドラマの魅力を読者にアピールしてください!

ティナ:自分も同じようなことを考えていたなとか、文芸部5人を見ていると何かしたら思い当たることがあるドラマだと思います。荒ぶっていた気持ちを思い出して、ぜひ感想を教えていただきたいですね。乙女たちからどういう反応が得られるか、すごい楽しみにしています。

杏奈:見ていて恥ずかしくなるようなところもあると思いますが、それでも笑って楽しめるような世界観に仕上がっています。映像もすごく綺麗ですし、文芸部5人みんなすごく魅力的なので、最終話までご期待ください!

Information
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』 文芸部に所属する女子高校生5人の物語。変わり者の多い文芸部は他の生徒からは「掃き溜め」と揶揄され、部員は皆、色恋沙汰とは縁遠い学生生活を送っていた。ある日、文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っていた時、部員の一人が投じた「セックスです」という発言。その瞬間から彼女たちは、これまで目を逸らしてきた自らを取り巻く”性”に向き合い、”性”に振り回される日々が始まるのだった…。毎週火曜日、MBS深夜0:59〜、TBS深夜1:28〜放送中。TSUTAYAプレミアムにて独占配信中。

Photo&Movie: Tohru Daimon Text: Satoshi Asahara