どんな役柄も軽々と自然に演じ切り、観る人の心にスッと入り込み感動を届ける……役者として高い評価を受け続けている二宮和也さん。今回は、家族、そして嵐メンバーへの想いについてお話していただきました! 語る言葉から伝わってくる“大切なもの”への思い。飄々(ひょうひょう)としているようで優しくあったかい、そんなニノが「やっぱり好き」!
about FAMILY
アイドルをしている息子がいる。それが二宮家の“個性”
二宮家の“個性”は間違いなく僕でしょうね(笑)。13歳でジャニーズ事務所に入ってそこからずっと芸能界で働き続けている、いろんな意味で特殊ですから(笑)。
今思うと、中学校1年生の子供が毎日都会で仕事をしているって、親はかなり不安だったと思いますよ。時間も不規則だったし、携帯を持つ前は途中で電話もできなかったし、携帯は中3の頃に持たされた気がしますけど、今と違って地下では通じなかったし。
また、TV局のある駅って大体地下で全然通じないんですよ(笑)。だから地下でも通じるように、途中から携帯とPHSの複合機を使っていました。懐かしいなぁ。
映画『浅田家!』の政志と同じように家族のサポートがあって今の僕がいる。でも、実は最初の頃は祖父に反対されていたんですよ(笑)。
親戚の中でも男の子は僕だけだったから、祖父からは「工場を継ぐ子供が生まれた」って子供の頃はものすごく可愛がられたの。だからこそ、左利きを右利きに直すよう厳しく注意されたり。工場の後継者としての教育のためにね。それだけにショックだったんだろうなぁ。そんな祖父も今となっては喜んでくれていると……信じているし、信じたい(笑)。
Page 2
about PHOTOGRAPH
自分でアルバムを作らなくてもファンの皆が僕の写真を持ってくれている。それは嬉しいことだよね
例えば、今日みたいな雑誌の写真だったり自分の姿が定期的に世の中に出ていく仕事なので。わざわざ連絡せずとも家族に伝えることができる。
「そろそろ髪切らないのかな」「とりあえず、元気で頑張っているんですね」“今の自分”を可視化して家族に届けることができるのは「この仕事をやっていてよかった」と感じることのひとつですよね。
また、そんな雑誌の写真だったり作品だったり13歳から今までの写真が世の中に残っている。それこそ、クラウドサービスみたいにみんなが僕の写真を持ってくれているから、自ら保存してなくてもいいっていう(笑)。それもズボラな性格の僕としては助かっていること。
例えば「13歳の頃の写真が欲しい」といえばきっと誰かしらがどこからか出してきてくれるだろうし(笑)。10年、15年、20年とグループをやっているとなかには周年ごとに振り返ってくださる雑誌も。時系列に写真を並べて掲載してくれたりして。そういうのは、助かるし何よりありがたいですよね(笑)。
Page 3
about ARASHI, MEMBERS
嵐のメンバーとは数えきれないほど。それこそ、家族以上に写真を撮ってきた
嵐5人で初めて写真を撮ったのは多分、デビュー記者会見を開いたハワイでしょうね。なんせ、行きの飛行機の座席もバラバラ、5人が初めてまともに顔を合わせたのはハワイに到着してからだったので(笑)。
嵐のメンバーとはたくさん写真を撮ってきました。それこそ、メンバーの写真は家族写真よりも多いし思い出に残っている写真は数えきれないほどあるけど……。
今、ふっと頭に浮かんだのは「ARASHI Anniversary Tour 5×20」で撮った写真。コンサート後、メンバーはもちろんスタッフの方々やバンドメンバーからジャニーズJr.まで、関わってくれた全員とステージの上で記念撮影したんです。全部で500人くらいいたのかな。
それこそ「こんなに乗って大丈夫か?」って(笑)、一瞬、不安になるほど大勢の人がそこにいて。「こんなに沢山の人と仕事をさせてもらっているんだな」って、その光景がすごく心に残っているかな。
あわせて読みたい
text:Miwa Ishii