佐藤ノアが「NO」と言えるのは、自分が嫌なことも全部経験してきたから【佐藤ノア コネクト#60 】

Q. ノアちゃんと誕生日が一緒なんです！ ノアちゃんに相談です、私は他人にこれがいいって強く言われちゃうと答え方がわからなくて、実際嫌なのにいいよって言ってしまうんです。こんなときノアちゃんならなんといいますか？（めい。13歳）

あら！　世界で一番縁起がいい誕生日ですね♡

「イヤと言えない」という相談だけど、私はNOと言える日本人なんで……（笑）。
もうバリバリ断ります。自分に損なことは絶対しない！　ただ、相談者さんのようにまだ13歳なら、断れなくてほんとは嫌なことやっちゃうのも、逆にいいかも。

自分が嫌だと思うことを、身をもって体験してみるってけっこう大事で。私が今「嫌です」ってハッキリ言えるのは、もちろんマインド的な部分もあるけど、それをやっても得られるものは何もないということが分かっているからだし、それが分かるのは、嫌なこともちゃんと経験してきたからだから。

だから今は、自分の嫌なことっていうのがどういうものなのかを、きちんと分かってみるのもいいと思う。NOと言える人間には、いずれなればいいんだから。
いっぱい経験すれば、「何で嫌なの？」って聞かれても「私、あの時これやってこうなったから嫌なんです」って、明確に説明できるようになるし。

これは前から言ってるけど、経験は自分で積むしかないし、経験してないことは言葉にもできない。私が言葉にできてるのって、それ全部自分が経験してきたことだから。

だから嫌なことはいっぱいあっていいし、でもそれと同じくらい楽しいことも起きてほしい。最初は嫌だったけど行ってみたら超楽しかった！　みたいなことも、いっぱい経験してほしいな。

嫌なことにも「いいよ」と言えるのは、今の相談者さんにとってはいいこと。だって断らないってことは、人より経験できることが多いってことだから。それってつまり、のびしろ無限大。相談者さんはもっともっと伸びますよ！

Q. 小さいときからずっと自分の能力、発言、行動、全てのことに自信がなくて、「たぶん」って語尾についたり謝ったりすることが多いのですが、どうしたら自分に自信をつけることができるでしょうか？（関谷美怜・23歳）

まず、語尾に「たぶん」とか「ごめん」って言っちゃうのは絶対にやめましょう。

そういう時って相手も気を遣うから、会話のテンションがどんどん下がっちゃうんだよね。

あとは「でも」とか「だって」をよく使う人も、私は話しづらいな。

意味ないのに「ごめん」って謝られても相手も困るってことは、きっと自分でも分かってるんだよね。でも言っちゃうんだよね、自信がないから。それはもう染みついたクセだと思う、爪を噛んじゃうのと同じくらいの。

でもマイナスの言葉って使うたびに自分も相手もマイナスに持っていかれるから、使わないってルールを決めちゃったほうがいい。意識してやめましょう。

もしくは、何でも言い換えちゃうとか。「たぶん」って語尾につくと会話がしぼんじゃうけど、「たぶん、〇〇なんじゃないかな」ってすると、それだけでもニュアンス違うよね。

日本語って面白くて、頭につけるか最後につけるかで全然変わってくるよ。

もうひとつ。相談を読んで、相談者さんは今まで人からあまり褒めてもらってこなかったのかな、と思った。もしくは周囲に強めの人が多いのかな？

だから、褒めてくれる友達を探しましょう。それこそ私みたいな、いいところをいっぱい言語化してくれる友達を。
褒められると、それだけで気持ちも少しアップする。だから楽しい人と楽しいことを意識的に摂取する、っていうのをまずはやってみて。しばらく続けてれば、勝手にそういう自分になってくから。

美容室とか、気持ちアガるところもこまめに行ったほうがいいよ。
見た目的なとこから変えていってそれが習慣になれば、つられて内面もちょっとは変わるかもしれないよね。仕事柄できなかったとしても休みの日だけでもネイル塗るとか、昨日とは違うアクセつけてみるとか、ほんと些細なことでいい。

そういう小さな幸せを、ちゃんと大切にしてみてほしいな。大丈夫、がんばれ！

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Text:Noah Sato　Photo: MARFA　Styling:Hitomi Imamura(io)　Hair&Make-up:Naya　Composition:Megumi Yamazaki　ArtDirection:Mayuko Kobayashi