昨年、俳優・藤岡弘、さんの息子として『深イイ話』でテレビ初登場すると、「美少年すぎる!!」と大注目を集めた藤岡真威人さん。今年3月、お父さんの跡を継ぎSEGAのCMで芸能界デビュー。これからの活躍が大きく期待されている16歳。凛としていながらも透明感あふれるまなざしを、森栄喜氏のカメラが写し出します――。
ABOUT THE PHOTO BOOK
―まだ自分が分からない―
基本的に音楽が好きなので、いつもヘッドフォンをつけて何かしら聴いています。今、ギターで練習している曲があるんですけど、それをスマホに取り込んで編集したりもよくしていますね。本当にスマホではいろんなことをしていて。ゲームも好きだし、漫画も毎日1話ずつ読んでいます。それが一日の密かな楽しみでもあるんですけど。
あとは、きょうだい仲がすごくいいので、誰かと何となくお喋りしてますね。喋らなくても同じ空間にいて、それぞれが好きなことをしているときも多いです。友達と遊ぶのも好きなんですけど、一人で出かけるのは好きじゃない。誰か引率してくれる人がいないと、何していいか迷っちゃうんです。自分のキャラクターは、自分でもまだよく分かってないかもしれません。わりと誰とでもすぐ仲良くなれるけど、すごく仲がいい友達となるとひと握りですし……。
長所は空気が読めるところだと思います。人に合わせるということじゃなくて、場に応じてふるまえる、という意味で。直したいところは、いつも眠いところ(笑)。喋っていても眠いときもあります。あと、基本的にテンションが穏やかなので、たまに穏やかになりすぎてまわりから「起きてる?」と言われるところ。でも直したいかと言われると、そうでもないかな……。

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DAILY LIFE
―決めるのはこれから―
芸能界は父がいる世界なので興味はありましたけど、自分が入りたいと思ったことはありませんでした。音楽とか、他にやりたいこともありましたし。でもオファーをいただいて、音楽の道を諦めなければいけないわけでもないし、飛び込んでみようと思って。まだガキだから、何でも経験してみないと分からないし、今人生を決め込まなくてもいいかなと思ったんです。
デビューのきっかけはCM出演のオファーをいただいたことだったんですけど、それが、お父さんが昔出演していて旋風を起こしたCMだったのでめちゃくちゃびっくりしました。僕は、お父さんが演じていたキャラクターの息子という設定。演技は初めてでプレッシャーいっぱいだったんですけど、カメラが回ったら吹っ飛びました。皆さん真剣にやっているのに、僕が緊張なんかしていたら申し訳ないと思ったんです。最後のほうは、「僕ってこんな感じに映るんだ~」と楽しんでもいました。
近い目標としては、大きな映画の現場を経験したいなと思っています。憧れるのはアクション。小さい頃からいつもアクション作品を見ては感動していたので。今、父に「藤岡流」の武道や刀の使い方を教えてもらっているんです。いつかは共演できたら嬉しいですね。映像として形に残すことができたら、いい思い出になると思いますから。
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AS AN ACTOR
―もっと時間が欲しい!―
今はまだ身長が伸びている最中で、上にカロリーが取られているからか、ものすごく食べるんですけど横には大きくなりません(笑)。家族でご飯屋さんに行くと、妹たちは定食を全部食べ切れないのでそれを僕が全部平らげてあげています。憧れるのは健康的でほどよい筋肉がついている体型。そのためにと父が教えてくれたので、たまにお風呂上がりに関節をほぐしています。父は今も筋肉ガチガチで、本当にすごいなと尊敬します。運動も大好きで、小さい頃は空手を、高校の途中までは柔道をやっていました。
今新たにやってみたいのは「アルティメット」。海外で流行っていて、フリスビーみたいな専用の円盤をパスし合ってゴールに入れるという競技。プロの方と一緒にプレイする機会があって、楽しくて虜になったんです。スポーツ以外では、単純に旅行がしたいです。父が世界中を旅していて、「あそこが綺麗だったよ」「ここにこんなものがあったよ」と言うのを聞くと、やっぱり自分でも行ってみたくなります。
日々の中でもやりたいことがいっぱいあって。でも学校行って、仕事して、帰ってお風呂入ってご飯食べて、としていると、もう眠くなってできない。一日が長くならなくてもいいので、欲しいときに「あと2時間」とかもらえたらいいのになと思います。

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話題のイケメンたちをCHECK!!
Photos:Eiki Mori Styling:Manami Ito Hair&Make-up:mahiro Interview&Text:Naoko Yamamoto