佐藤ノアのポリシーは、誰かを傷つけることを言わない【佐藤ノアコネクト #61 】

2020.10.26

佐藤ノアちゃんがViVi読者のリアルな相談に、自身の経験や考え方で真剣に答えてくれる人気のコーナー。一つ一つ、自分のことのように真剣に考えてくれるノアちゃんからのアドバイスは、大人でも参考になるものばかり。今回は「人生、どの道を選ぶか」で悩む２人の相談に答えてくれました。相手のためには厳しい言葉もいとわないノア節の裏には、ノアちゃんの素敵なポリシーが垣間見えました。【佐藤ノアコネクト #61 】

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佐藤ノアが「NO」と言えるのは、自分が嫌なことも全部経験してきたから【佐藤ノアコネクト#60 】

アドバイスするのは簡単。だけど、
誰かを傷つけることを私は言いたくない。

Q. 大学卒業するときに、バリバリ働ける女になりたい！と思って今の仕事を始めたのですが、いざ始めてみたら、もっとゆる〜く働いて、プライベートに重きを置いて楽しむ女子に憧れてしまっています。ないものねだりなだけかもしれないし、そんな自分の気持ちのあいまいさに困っています。ノアちゃんの意見が聞きたいです！（ナナ・24歳）

この質問を読む限り、相談者さんはちょっと天然な気がする……可愛いですね。
いやでもこれって、いざゆる〜く働いてプライベートに重きを置いてみたら「もっとバリバリ働きたい！」って思っちゃうんだよ。

相談者さんは人のことをすごくよく見てるんだと思う。
毎日を楽しんでる人を見たり仕事ができる女子を見たり、きっと周りにいろんなタイプがいるんだろうな、ってところまでは見えました。
ただ仕事ができる女子って、かっこいいけど実際は意外とキツいと思うんだよね。仕事できて面白い分、つらいこともたくさんあるだろうから。
逆にゆる〜く働いてる女子は、仕事よりプライベートに重きを置いてるだけにいつもお金が足りなかったりするんだよね（笑）

何にでもメリット・デメリットはあるものだから、どうしようと思うなら、自分の思う両方のメリット・デメリットを紙に書き出してみるといい。それで、やっぱりこっちだ！って思う方にするのはどうかな？

気持ちが曖昧なときは、書き出すことで意外と自分の気持ちが分かったりする。
ゆる〜く働く女子の方に気持ちが傾いていても、いいところと悪いところを書き出したら、あれ、意外と悪いところの方が多くない?!　みたいなこともあったりするから。

それに“ないものねだりは”人にとって一生のテーマだから、全然変なことじゃないし、同じように思って働いてる人はいっぱいいる。むしろそれをちゃんと言葉にして相談するの、いいなって私は思います。

こういう自分の中のどっちつかずな悩みって、20歳超えるとみんなあんまり人に言いたがらなくなる気もしてて。
でも私は、こういう質問する子って可愛いって思っちゃうな！

Q. 将来の夢が大学に入ってから変わって、学部選び間違えてしまったなと後悔しています。推薦で入ったから大学は途中でやめることができなくて、興味のない学部であと３年間も勉強するのがキツイと思ってしまいます。ノアちゃんから何かアドバイスもらえませんか？（春菜・18歳））

うーん。これは私からは何も言えないな……。
アドバイスを、といわれてそれに答えるのは簡単なんだけど、これはいろんな人が関わっているすごくデリケートな話だから。何を言っても誰かが傷つくし、誰かが傷つくことを私は言いたくない。

もし私が「キツいならやめれば？」と言ったら相談者さんの気持ちはラクになるかもしれないけど、推薦をくれた高校には悪いし、もしこの記事を今高３の子が読んでたらふざけんじゃねーよってなるのも見える。
もちろん、興味ない学部で３年間頑張るのキツいっていう気持ちも、10代の３年間がどれだけの貴重かってことも分かるんだけど。

これは他人に、とくに私とかに聞くことじゃない。

私の立場から何を言ったとしても、きっとどれも正解じゃないんだよね。
だからもっと内輪の人、家族とか高校や大学の先生とかと、きちんと話をした方がいいよ！