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「男らしいとか、女らしいとかうんざり」宇垣美里が絶対に言わないと決めている言葉

2020.11.19

今月の宇垣美里さんのエッセイ連載のテーマは「言葉」。SNSが生活の一部になり、以前にも増してありとあらゆる言葉が飛び交う世の中。言葉を職業にしている宇垣さんが、絶対に言わないと決めている言葉とは? 宇垣美里の【私から見えている景色】

第十七章 『ことだま

(三)

絶対に言うまい、と心がけていることがある。それは、「女らしい」「男らしい」という分かりやすいレッテルをぺたぺた人にはる言葉だ。

幼少期、子猿のように活発だった私は、何度となく「大人しくしなさい」と小言を言われ、その度に「なんであの辺で人殴ってる男の子の同級生には言わないんだろう?」と不満に思っていた。

中学生のとき、生徒会長になったら「そういうのは男の子がするほうが良いと思ってたわ」とわざわざ言いに来た同級生の母親がいたな。あなたの娘が生徒会長になれなかったのは私のせいではない。

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虫を怖がらずむんずと手づかみで捕獲すれば「男らしい」。
ぐちぐちと細かいことにずっと囚われている人のことを「女々しい」。
サラダをタイミングよく取り分けるのがどうも下手な私は「女子力」がないのだろう。うんざりだ。
何万通りとある形容詞の中で、わざわざそんな時代錯誤で、ともすれば人を傷つけかねない言葉を用いることに、何の意味があるのだろう。

男らしい⇒豪胆、女々しい⇒繊細、女子力⇒気遣い、ね、簡単でしょ。
もっと自由になっていこうよ令和、と思うのだ。

たまたま生まれたときに備わっていただけの、自分で選び取ってもないものに、縛られてたまるか。

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宇垣美里にQ&A

Q. 高3の男子です。私事ではありますが、受験勉強で大変な中、初恋をしてしまいました。宇垣さん、ずばり、恋愛と受験は両立できますか? これからの身の振り方に困っています。(うみ 男性10代)

A. えー素敵ですね。人を好きになる気持ちはどんな時だって尊いものです。おめでとうございます。違った色をして見える世界をめいっぱい享受してください。そして、その大好きな人のために自分が何をできるか、考えてください。『ハチミツとクローバー』という作品の中で、真山というキャラクターがお金を稼ぐ理由について”もし好きな女に何かあった時さ「何も考えないでしばらく休め」って言えるくらいは なんかさ 持ってたいんだよね”と話していました。女だろうが男だろうが、大切な人をいざという時守れる力をつけるための1番の近道は学ぶことです。お金を稼ぐにも学力があるに越したことはありません。あの頃頭に詰め込んだことが意外と本当に役に立ってるから。頑張って勉強してください。

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宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

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Text:Misato Ugaki Photo:Kisshomaru Shimamura Styling:Ruri Matsui Hair&Make-up:Miho Matsuda Composition:Mayuko Kobayashi