イケメン

「勝負の時はいっそノーパンでもいい」森山未來×勝地涼×北村匠海の夢の摑み方とは?!

2020.11.25

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前・後編から成る超大作映画『アンダードッグ』。ボクシングで再起を賭ける男たちを演じている3人が、ViVi読者のために夢の摑み方について語ってくれました!

立ち上がりたくても立ち上がれないことが誰しもある

――糖質抜きの苦労の末ボクサーの体に仕上げました。

ViVi:皆さんが演じられたのは、ボクシングを通じて何とかもう一度輝こうともがく“ルーザー”たち。それぞれのキャラクターをどう思われたか教えてください。

森山:僕が演じた末永晃は、一度は頂点に手が届くところまでいったのに、ある時ポキッと折れてしまい、それがずっと頭に焼き付いてどうあがいても立ち上がれない、という中で生きている。そういう金縛りみたいになってしまうことって、誰しもあるんじゃないかなと思いながら演じてました。

勝地:僕は、売れない芸人・宮木瞬という役なんですけど、めっちゃカッコいいと思いながら演じてましたけどね。

森山:カッコ良かったよ。

勝地:でしょう? 宮木は壁にぶつかってもがいている。そこであえて明るく振る舞ったり酒に飲まれたりというのが、すごく人間ぽくていいなぁと。彼は最終的に晃と戦うという道を選ぶわけですが、自分も役者として、これからこういう瞬間に何度立ち会うんだろう、と思ってジンとしました……。

北村:僕が演じる大村龍太は、児童養護施設で育った相当アウトローなキャラクター。自分が生きる光をボクシングに見出して、家族を振り回しながら走り続けるんだけど、半ば強制的にその光を失います。でもそこで、今度は振り回してきた家族のために…… という新たな光を見つけて戦い続ける。だから、むしろ後半の龍太のほうが僕はカッコいいなと思いましたね。

ViVi:皆さん、完璧なボクサー体型でしたが、体作りはどのようなことを?

森山:何がきつかったかというと、糖質抜き。

勝地:びっくりするほどイライラしたよね。

森山:5日間完全に糖質断ちをして、試合シーンの前は逆に糖質ばっかり摂るんですよ。そうすると糖質が直接筋肉にいくから、すぐにパーンと筋肉がパンプアップするんです。

北村:だから、映画の中で味噌汁を飲んで「染みるわ~」みたいなシーンがあるんですけど、あれは完全にリアルな反応です。泣きそうになるぐらい美味しかったですよね。

森山:染みた~!!

何が転機になるかなんてその時の自分には分からない。だから何でもやったほうがいい!
――Mirai Moriyama

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――三人三様の夢の摑み方。今振り返って思うこととは?

ViVi:「夢」がテーマの映画ですが、夢を摑むために大事なことって何でしょう?

森山:う〜ん、運(笑)。

北村:同感です。この仕事はとくに出会いが大事ですけど、それも運の一つですしね。

勝地:でも、なんかそれを摑みにいく感覚はない? 「この人、放しちゃいけない」というか。それこそ古田新太さんと出会ったときに、それを思ったんだけど。「あ、このおじちゃん放したらあかんわ!」って(笑)。

森山:あと、たとえば美容師さんになりたいなら美容師の勉強だけしたらいいかというと、それは絶対ダメで。違う何かに興味を持つことは必要。それによって、今自分がやっていることにフィードバックがありますから。僕はダンスからキャリアが始まって芝居をやるようになったんですけど、確実に相互作用があったし、人生を俯瞰的に見られるようにもなったなと思います。

北村:僕はバンドをやっていて、武道館に立つことが夢だったんですけど、それが一回明確に叶ったんですよ。その瞬間、同時に夢を失う、つまり次の目標がない状態になるというか……。一点しか見ていないと、それが消えたとき暗闇になってしまうので、あまり夢だけに縛られず幅広い興味を持つことは大事だと思います。

夢だけに縛られず幅広い興味を持つことが大事だと思います
――Takumi Kitamura

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ViVi:挫けたときや迷ったときは、どう乗り越えたらいいんでしょう?

森山:でも何が転機になっているかは、その時の自分には分からないから。あれが実は転機だったんだ、というのは後になって見えてくるので、こんな言い方をしたら↖雑ですけど、何でもやっときゃいいと思いますよ。

北村:僕も気づけば乗り越えていたというか、振り返ったら笑えていたというか。

森山:それは大事。結局、え?と思うこともやっちゃえば楽しかったりしますから。とくに僕は批判精神が強いくせに、やっちゃうとすごく楽しむところがあるので(笑)。

勝地:やっぱ、バカでいる力じゃないですか? バカなふりでもいいからやってみれば、何とかなる。僕の場合、ふりしているうちに本当にバカになっちゃって、「危ない危ない」というときもありますけど(笑)。

大事なのは“バカになる力”。“フリ”してでもやってみれば何とかなる
――Ryo Katsuji

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――「勝負パンツ」に対する思い、聞いちゃいました

ViVi:素敵なアドバイス、ありがとうございます! では最後に、皆さんの勝負パンツを教えていただけますでしょうか。

全員:……勝負パンツ!?

森山:仕事でふんどしをしたことがあるけど、けっこう気持ちが引き締まりましたね。

勝地:若い頃はこの素材がいいとか好きな柄とか、こだわりのパンツを買ってたけど、今はもうどうでも良くなっちゃったなあ。

北村:僕もパンツとか靴下とかって全くこだわりがないんですよね……。結局、無地のシンプルなものが一番楽ですね(笑)。

森山:願掛けって難しいですよね。一回始めると、それをしないと不安になったりとか、気持ちがすごい左右されてしまう。だから逆に、願掛けには無精になっておいたほうがいいという意識があるのかもしれないですけど、それにしても勝負パンツは考えたことがなかったなあ。……いっそ、ノーパンもいいよね(笑)。

勝地:最近プライベートで出かけるときはノーパン!

森山・北村:へえ~!!

勝地:てか、何、真剣に答えてんの!?

勝地さん:ジャケット¥33000/IROQUOIS HEADSHOP(Iroquois) パンツ¥32000/Sakas PR(Azuma.) 森山さん:ジャケット¥14000、パンツ¥12000/SOUTH2 WEST8 シャツ¥27000/ENGINEERED GARMENTS シューズ¥37000/NEPENTHES(NEEDLES) 北村さん:ジャケット¥32000、パンツ¥32000/ユハ リング¥23000/ティーニー ランチ(ヨハンシルバーマン) その他/各スタイリスト私物 ●商品情報はViVi2021年1月号のものです。

PROFILE
森山未來
1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。ダンサー、俳優として活躍中。代表作に映画『モテキ』、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』など。
勝地涼
1986年8月20日生まれ。東京都出身。オールラウンドな役者として引っ張りだこの存在。今作の他に、出演映画『サイレント・トーキョー』が年末公開予定。
北村匠海
1997年11月3日生まれ。東京都出身。俳優、ロックバンド・DISH//のボーカル。2021年は2本の映画が公開予定。
INFORMATION
『アンダードッグ』 チャンピオンの夢に破れてからも“かませ犬(アンダードッグ)”としてリングに上がり続ける晃(森山未來)。晃との出会いからボクシングに目覚め、チャンピオンを目指す龍太(北村匠海)。そして、夢を求めて晃に戦いを挑む売れない芸人・宮木瞬(勝地涼)。男たちの三者三様の再起の物語の結末とは……? 11/27より前・後編同日公開。Ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
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Photo:Toshiaki Kitaoka(L MANAGEMENT) Styling:Mayumi Sugiyama(for Moriyama), Daisuke Kamii(demdem inc./for Katsuji),Shinya Tokita(for Kitamura) Hair&Make-up:Motoko Suga(for Moriyama),Shinichiro(IKEDAYA TOKYO/for Katsuji),Asako Satori(for Kitamura) Interview&Text:Naoko Yamamoto