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宇垣美里が、過去を思い出したくなったときに開く歌集と香り

2020.12.17

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宇垣美里さんのエッセイ連載。今月は、読者からも問い合わせが多かった宇垣さんの記憶に残っている本をテーマにお届けしています。今週は過去を思い出したくなったときに開く歌集についてのエピソードを綴っていただきました。宇垣美里の【私から見えている景色】

第十八章 『心の本棚

(二)

秋頃、仕事で久しぶりに京都に行って、そのあまりの変わりっぷりに目を真ん丸にしてしまった。

私がこの街で過ごした学生時代は、そういえばもう6年以上も前のことだった。
とはいえ、あの頃毎日のように訪れていた河原町や四条のあたりはもはや知らない店だらけで、その前に何があったかももう思い出せないなんて。

私たちが過ごした、あの京都はどこに行ってしまったんだろう。

もう、現実にはどこにもない。
けど、『ビギナーズラック』(左右社)という歌集を開けば、そこに私の過ごした京都があった。

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飽きもせず馬鹿みたいにぼんやりと眺め続けた鴨川の流れ。テスト前はいつも下宿組で徹夜しながら栄養補給に寄ったなか卯。おもしろ系、という謎ジャンルのパフェを友人たちと首をかしげながら食べた遠い記憶。

同年代くらいの筆者によって鮮やかに切り取られたあの頃の街並み、あの頃の生活。

もう戻れないし、戻らないけど、たまに思い出したくなればこの歌集を開く。

その時は決まって京都で買ったお香を焚くことにしている。
部屋中に広がる線香のようなその香りは、学生時代バイト先で、木屋町で、そこここの寺で、浴びるように嗅いだ京都の香りそのものだ。

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宇垣美里にQ&A

Q. 宇垣さんが学生時代やっていたおすすめの勉強法を教えて欲しいです(さくらもち 10代女性)

A. 教科書丸暗記することと、授業ちゃんと聞くこと! これにつきる! 教科書はなんだかんだ丁寧にまとめられているので、よーく読んでもはやページ数レベルで覚えてました。テストで教科書何ページの右上あたりに書いてるはず! けど肝心の答えわからん!ってよくなってた。よっぽどとんちんかんなこと言う先生以外は寝ずにちゃんと話聞いてればしっかり内容理解できるようになること多いです。自己流でやるよりずっと近道。とんちんかんな先生の授業はもう寝るしかないですね!

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宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

※Tシャツ、パンツ/全てスタイリスト私物
Text:Misato Ugaki Photo:Kisshomaru Shimamura Styling:Ruri Matsui Hair&Make-up:Miho Matsuda Composition:Mayuko Kobayashi