エンタメ

人間がいない地球がこんなに綺麗だなんて…宇垣美里が感じる違和感の正体

2020.12.31

CMを見ると続きが読めます。CMを見ますか?

はい

宇垣美里さんのエッセイ連載。12月は今年一年の総集編として、宇垣さんの記憶に残っている本をたよりに話を綴っていただきました。2020年、コロナ渦、密。これまで当たり前だった感覚や常識が、大きく変わろうとしている中で、宇垣さんが感じることとは? 宇垣美里の【私から見えている景色】

第十八章 『心の本棚

(四)

ドラマの再放送を見て、ライブのシーンであまりに人が多くてなんだか息苦しくなった。

街ゆく人が誰もマスクをしてないことに違和感を感じて仕方がない。
主人公が心の赴くままに海外にいる恋人の元へと向かおうとする姿にため息が出た。もし本当に現実世界でそんなことをしたら、旅先で2週間ホテルに缶詰めにならなくちゃいけない。

ほんの半年ちょっと前のことなのに、もうあの頃の普通が思い出せなくなっている。いつか今感じていることもまた思い出になって、そういえば密!なんて言ってたことがあったなあ……なんて懐かしく思う日が来るのだろうか?

Page 2

『東京、コロナ禍。』(柏書房)をめくれば、もはや思い出になりつつある日常にコロナがじわじわと侵食してきだしたころと、自粛期間中の世の中がぶわりと蘇ってくる。

べたべたと立ち入り禁止のテープが貼られた公園の遊具、もう主人の帰ってこないとんかつ屋、中国人お断りと大きく書いてあるポスターの醜さ。

3月末、季節外れの雪が桜に積もった写真を見て、外出自粛で人が消えた街は静かでとても綺麗で、人間がいない地球がこんなに綺麗だなんて、知りたくなかったなと涙が出たことを思い出した。

なんで、忘れていられたんだろう。

Page 3

宇垣美里にQ&A

Q. 好きになる人や気になる人はいつも彼女がいます。宇垣さんならあきらめますか? それとも振り向いてもらうように何かしますか?(なまはむちゃん 20代女性)

A. 最初から彼女がいる人って分かってたら絶対恋愛のフォルダに入れないけれど、知らないままに好きになってしまったとしても、やっぱり彼女いるって分かったら即距離を置きます。だって私が彼女だったら嫌だもん。諦めるというより、そっちが別れないことには倫理的に動けない……。よしんば何かアピールをしたとして、それで寄ってくるような人はきっと自分と付き合っても同じことを他の人にするんだろうなあ……って思う。ああもっと前に出会えていたらなあ、って考えちゃうけど、そう思う恋はきっと運命ではないから。次行こ、次。

NET ViViでは宇垣さんへの質問を募集中

宇垣 美里(うがき みさと)
兵庫県出身。2019年3月にTBSテレビを退社し、4月からフリーのアナウンサーとして活躍中。無類のコスメ好きとしても有名で、コラムやエッセイなど執筆活動も行っている。

宇垣美里マネージャーアカウント
▶︎@ugakimisato.mg

宇垣美里『私から見えている景色』 連載一覧

※ブラウス¥38000、パンツ¥46000/共にSUSU PRESS(EAUSEENON) タンクトップ/スタイリスト私物
Text:Misato Ugaki Photo:Kisshomaru Shimamura Styling:Ruri Matsui Hair&Make-up:Miho Matsuda Composition:Mayuko Kobayashi