キングコング西野亮廣さんの絵本が原作のアニメ『映画 えんとつ町のプペル』で、主人公・プペルの声を務めている窪田正孝さん。作品は12月25日公開。クリスマスの予定も伺いました!
サンタさんには「海外旅行に行かせて」とお願いしたいです
――窪田さんが声を演じたプペルはゴミから生まれたゴミ人間。どうイメージ作りをされたのでしょう?
「プペルは生まれたままの、空っぽで、ある意味無垢な存在なんですね。だから声をイメージするのはすごく難しかったです。最初はピュアさを出そうと声を高めにしたら『おじいちゃんみたい』と言われてしまって、元に戻したり(笑)。結局、プペルの友達・ルビッチを演じる芦田愛菜さんに引っ張ってもらって、何とかキャラクターを形成できた感じです。芦田さん、すごいですよね。16歳で、僕の半分の年齢なのに」
――プペルとルビッチの友情も見どころですが、窪田さんの友達との思い出を教えてください。
「やはり部活の友達との時間は忘れられないですね。ただ“勝つ”という夢だけを共有して、その熱い思いを恥ずかしがらずに共有できていた。でも大人になると周りの目を気にしたり、勝利に執着する欲深さを恥ずかしく感じたりして、素直でいられなくなるじゃないですか。子供の頃は素直にサンタの存在も信じて、それがお父さんだったと知って激怒したりしていたのに……。何の話でしたっけ? そうそう、友達と素直な思いを共有しづらくなるのが残念です、と言いたかったんです」

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――映画はクリスマス当日から公開スタートです。今年、サンタさんにお願いしたいことは?
「来年は海外旅行に行かせてください、かな。オーストラリアのエアーズロックに行ってみたいんです。広大な地に足を踏み入れてみたくて……。あ~、でも年末にハワイとかもいいですね。そこで太陽をたっぷり浴びたい。今、自然を欲しているんです」
――クリスマスはどう過ごす予定ですか?
「お寿司を食べに行きたいです。最近、熱燗にハマっているので、お寿司屋の大将とサンタの帽子とかかぶって熱燗で乾杯できたら最高ですよね」

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――最後にViVi読者にメッセージをお願いします。
「プペルとルビッチが暮らす街はいつも煙で覆われているんです。でもルビッチはその向こうに星があると信じて、諦めていない。今ってコロナ禍だし『時期じゃない』といろいろ諦めてる人も多いと思うんですけど、この映画を見て、諦めないルビッチから勇気をもらってくれたら嬉しく思います」


Photos:Kyohei Hattori Styling:Yonosuke Kikuchi Hair&Make-up:Miki Oikawa(NICOLASHKA) Composition&Text:Naoko Yamamoto