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『インハンド』主演おめでとう♡山Pの思う、主役のあり方って?【山下智久のP’s STYLE】

2019.04.10

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〝山P的なもの〞を発信していくViVi連載〝P’s STYLE〞。

『コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―THE THIRD SEASON』以来、約2年ぶりとなる我らが山P主演ドラマが、この春ついにスタート! そこで今回のPから始まるお題は「Principal」。謙虚で誠実で知的な山Pの主役論を聞けば、誰もが「一生ついていきます!」という気持ちに……。

インタビュー:Principal

今月のテーマはPrincipal=主役かぁ……。では問題! みんなは“主役”ってどんなイメージ? 先頭に立つ人? 一番目立つ人? 出番が多い人?………そういうシンプルな説明で片付けるのは簡単だけど。オレ自身は、主役っていうのは、現場の人たち……キャスト、スタッフ、宣伝の人とか、作品に関わってくれる大勢の人たちに、一番目を配らなくちゃいけない人だと思ってる。そこにいる全員に気持ちよく仕事をしてもらえるような雰囲気作りをして、みんなから「いい現場だな」って感じてもらえるようじゃないとダメだよね。

その作品が評価されようが、酷評されようが、主役は全責任を背負う覚悟でやる! ドラマって、キャストやスタッフがどれだけ熱量を注いでいるかが、視聴者には透けて見えちゃうような気がするんだ。だったら、主役であるオレが、誰よりも熱量を注がないと。現場もまとまんないでしょ!

オレが最初にドラマの主役をやらせてもらった『クロサギ』って、『インハンド』と同じTBSの金曜10時枠なのね。もう13年前! 振り返ればあの頃は主役としての覚悟なんてまるでなかった。自分のことで精一杯(苦笑)! 同じ枠で、18歳の時に、二宮(和也)くん主演の『Stand Up!!』、20歳の時に、阿部寛さん主演の『ドラゴン桜』に、どっちも学生役で出演してたから、金曜10時とは結構縁が深い。

どっちも、同世代の共演者が多くて、ただただ楽しかったけど、『ドラゴン桜』のとき、阿部さんには生徒たちみんなを焼き肉に連れてってもらったことも……。今思えば、常に主役らしい振る舞いをしてくださっていた気がします。

『インハンド』でオレが演じる紐倉は、寄生虫を専門とする天才科学者で、無愛想でドSな変わり者(笑)。なんてったって“変わり者”だからさ、台本を読んでると、昔のオレだったら、「こんなの言わねー」って思いそうなセリフも、実は結構ある(笑)。でも、いろんな役を経験したことで、セリフに感情を乗せる方程式を、いくつも身に付けることができた、そんな自負もあるんだよね。

普通の人が絶対言わなそうなセリフをズバッと言えちゃうような役なら、「きっとメンタル強いんだろうな」とか。全てのセリフを受け入れて、自分なりに咀嚼して、感情を乗せて言うことができるようになった。年の功ですよ(笑)。

あとは、人に対する想像力とか、受容力が身に付いたのかな。でも、ミステリー要素のあるドラマなので、話が進むに連れ、紐倉の内面も変化していく。このシーンで、紐倉はどんな状態か。解かなきゃいけない計算式が多くて準備が大変(苦笑)。今回は、天才科学者ってことで、科学用語もいっぱい出てくるし、セリフ量もすごい。この場を借りて……えー、山下はしばらく、メールは返信しなくなるでしょう(笑)。

インハンド

INFORMATION
ドラマ『インハンド』TBS系金曜10時~放送。原作は「イブニング」(講談社)で連載中の朱戸アオによる同名漫画。寄生虫を専門とする天才科学者・紐倉晢は無愛想でドSな変わり者。そんな変人であり天才の紐倉博士が、次々と難事件を解決していくヒューマンサイエンスミステリー。寄生虫専門といっても、リアルな寄生虫は画面には登場せず、アニメーションになるらしい。「むしろゆるキャラみたいで可愛い」と山P。

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コーヒーとサンドイッチ。相性良過ぎだろ。

ミラノのモンクレールのショー。凄い熱気だった。

多分砂糖。整頓してないのが、またいいね。

『デニム』

ここのところ、メンズコレクションでは息を潜めていたデニムが、2019SSは久しぶりに復活! リジッドデニム(ノンウォッシュ)も人気だが、はき心地を考えるとワンウォッシュがオススメ。

PROFILE
山下智久1985年4月9日生まれ、千葉県出身。5年半ぶりとなるシングル「Reason/Never Lose」が絶賛発売中。4月スタートのドラマ『インハンド』では天才科学者・紐倉哲役。

【ViVi2019年5月号掲載分より(3月23日発売)】

Photos:Junpei Ishikawa Hair&Make-up:Naomi Takeyama Styling: Masanori Takahashi Text: Yoko Kikuchi