エンタメ

大人気YouTuber・タイピーさんができるまで&奇跡の猫「でんちゃん」とのこと

2021.01.14

新潟県佐渡島へ単身移住し、魚釣りや野菜づくりなど、スローライフを配信する癒しのYouTuber『タイピー日記』のタイピーさんをNET ViViが独占インタビュー! 大好評いただいたVol.1に続き、第二弾をお届けします。

タイピーのお母さんも登場!?

Zoomで行われたタイピーさんの取材中、「ニャアニャア」という声が聞こえたかと思うと、やんちゃで甘えん坊の子猫・ポンちゃんがひょっこり乱入。そしてそれを追いかけてきた黒猫のキンちゃん、そしてタイピーのお母さん、通称Dekoさんまでもが登場!

この日はどうやら家族勢揃いの日だったようなので、「もし良かったら一緒にインタビューに参加してもらえませんか?」とDekoさんに急遽お願いしてみると、「いいの? 楽しそう! タイピーより私の方がしゃべっちゃうかも(笑)」と快諾。和気あいあいムードで一緒にお話ししてくれました!

インタビュー中、ニャアニャアとタイピーさんにすり寄ってきたポンちゃん。抱っこされると少し落ち着き、Zoom画面を見て「何この人たち?」という顔。ブリ&リンちゃんは別室でお昼寝中。

タイピー写真館①

爪切りをされているキンちゃん。不機嫌全開で大暴れ。
赤いリボンの首輪でおめかししたリンちゃん。
暖かいフリースの中に入れてもらって、寝そうなところを激写されたポンちゃん。
カリカリフードにタイピーさんが釣った魚や庭で採れた野菜がのったごちそうごはんを食べる、ブリ・リン・キン・ポン。
ブリ&リンは「待て!」、「良し!」ができるが、キン&ポンは猛烈ダッシュの爆食い専門で、「待て!」はまだまだ。

    タイピー写真館②

    庭の畑で野菜を栽培。巨大白菜を収穫!
    タイピーさんが畑仕事をしている時、近くで様子を見ながらくつろぐリンちゃん。
    巨大寒ブリを手際よくさばくタイピーさん。魚ってそうやってさばくんだ!という勉強にもなる料理動画。
    この後、冷凍していたきのこと収穫した白菜などを入れた鍋でしゃぶしゃぶに。さっぱりとポン酢で食べているシーンはよだれもの。
    雪の匂いをクンクンしたり、食べてみたり、雪道の散歩ではしゃぐブリちゃん。今年は佐渡にも年始からたくさんの雪が。

      Page 2

      サバイバル力がすごい!
      タイピーはなぜ佐渡島で一人で生きていけるのか?

      ViVi:魚釣りだけじゃなくて、さばくのまで上手なのはなんでですか?

      タイピー:中学生の時から魚をさばいていたんです。自分で釣って、さばいて、料理して。でもその頃は、包丁の使い方も全然上手くなかったし、どうさばいていいかも分からない状態でした。YouTuberのきまぐれクックさんやくーねるさんの動画を見て、僕も真似してさばけるようになっていった感じです。

      Deko:その頃、魚を丸ごと1匹買ってきて、さばく練習をよくしていましたよ。

      ViVi:魚の種類もそうですが、山菜や野草にも詳しいのはなぜですか?

      タイピー:長野に住んでいる時から山菜採りにも行っていましたし、知り合いに詳しい人もいたので、その人に教えてもらったりしていました。魚については、本を読みまくって勉強しました。結構分厚い釣りの本で、その本をボロボロになるまで読んで、それで詳しくなったんです。本や動画、近所の人からのアドバイスで徐々に知識が増えていった感じです。興味があることなので、吸収もできたし、今も自分が好きで興味があることをただ発信しているだけなんです(笑)。

      タイピーさんが読んでいた魚の図鑑。何の魚か分からない時や釣り方は本で調べて勉強。『釣魚図鑑』豊田直之/日本文芸社

      Page 3

      ViVi:Dekoさんに質問です。佐渡島に住むことも含めて、両親から今までやりたいことを反対されたことがないとタイピーさんが言っていたのですが、そういう教育方針だったんですか?

      Deko:そうですね。主人も元々お堅い仕事をやっていた訳ではなく、ジャズドラマーとして六本木とかでドラムを叩いていた自由人なんですね。だから私たちとしては、子供がやりたいことを止めるということはしないです。一人息子だから、家をどうするんだ、なんてことも一般的にはあるかもしれないですが、親が年をとったら自然と心配で帰りたくなることもあるだろうし、若い内じゃないと好きなことを思いっきりできないじゃないですか。なので、好きなことをして好きな場所に住んでね。海外でもいいから、どこでも行って!って感じです(笑)。

      ViVi:タイピーさんはどんなお子さんだったんですか?

      Deko:昔からいろんな世代の人と仲良くできる子供でしたね。あと、いろいろ質問をする子でした。タイピーって10代の頃から、友達が60代だったりするんですよ。釣り友達が50〜60代とか。その方達がすごく立場のある方だったりするんですが、タイピーはそんなの全然関係ないって感じで。本当に釣り仲間として接するから、お相手も変な気を遣わないし、楽しい時間を過ごしてるのかなと思っていました。「○○と申しますが、タイピーさんいますか?」って家にテニス仲間から電話が掛かってくると、その方が実は校長先生だったりするんですよ(笑)。母校ではなくて、全然違う学校の。本人は、その方が校長先生ってことも知らずに、テニスを通して仲良くなっていて。同じ世代だからではなく、気が合えば友達っていうのは、子供の時からでしたよ。

      タイピー:その校長先生とは、もう12~3年の付き合いになるんです。実家帰った時は、「テニスできますか?」って僕からも連絡します。

      Deko:子供の頃、「同級生の友達とは遊ばないの?」と聞くと、「遊びが合わない」って言うんですよ。みんな大体家の中でゲームをするけど、彼にとっては自転車に乗って外に行ったりするのが“遊び”。だからあんまり同年代の友達は、家に連れて来なかったですね。学校の先生からは、いじめられている子と仲良くしたりする優しい子と言われていました。

      ViVi:10代で、60代のおじさまの心をガッチリ掴んでいたんですね。

      タイピー:年上か、ものすごい小さい子と気が合います。言葉が要らない遊びで意気投合するというか……。

      Deko:なんか……動物みたいだね。

      タイピー:動物みたいですね(笑)

      Deko:私も好きなことを楽しむタイプなので、子育てがひと段落してから、歌い出して、ジャズのCDを出しました。主人がドラムを叩いて一緒に歌ったり楽しんでいます。

      タイピー:僕も小さい頃から、遊びでドラムをやったりしていました。音符は全然読めないんですけど、耳コピで。

      Deko:タイピーは曲を聞いただけで、これはスネアだとか、全部コピーできちゃうんです。私の歌動画にも何回か出てくれたんですが、釣りの方が好きなんでしょうね(笑)。ドラムはあんまり練習しなくて。

      ViVi:すごい! 音楽の勘もいいんですね。

      Page 4

      愛に包まれ懸命に生きた
      奇跡の猫「デンちゃん」

      Vol.2では、ネズミ捕りに引っかかりベタベタの状態で田んぼに捨てられていたところを、タイピーさんに保護された子猫の“デンちゃん”のお話も。

      危険な状態で発見された子猫が、タイピーさんからたっぷり愛情を注がれ、すくすくと成鳥していく姿は、沢山の視聴者も楽しみに応援していました。しかし、残念ながらデンちゃんは保護されて約3ヶ月後の昨年10月に急死。原因は分かっていませんが、短い生涯を必死に生き、大きな愛に包まれて旅立った子猫のデンちゃん。どんなストーリーがあったのでしょうか。

      ネズミ捕りに引っかかり、田んぼに捨てられていた子猫のデンちゃん。体はベタベタで、両後ろ足がくっついて歩けず、恐怖からシャーシャーと発見者のタイピーさんたちを威嚇。

      ViVi:田んぼで発見されたデンちゃんはボロボロのひどい姿。ものすごく威嚇していて、この小さな子猫はこれからどうなってしまうの!?という、衝撃的な出会いでしたね。

      タイピー:はい。第一発見者の知り合いの方から電話をもらった時は、「足を怪我しているようで、動けない猫がいる」ってことだったんです。それで現場に駆けつけてみたら、最初は子猫がすごく怖がって怒っていて、一体どうなっているのか、よく分かりませんでした。パッと見た印象だと、『これは、もうだめかもしれなぁ』と正直思ったんですが、よくよく見てみると粘着がついていた。近くにネズミ捕りが落ちていたので、『おっ! これはケガじゃないかもしれないぞ!』と希望が湧いたのを覚えています。どうやらどこかに仕掛けられたネズミ捕りに引っかかって、それをどうしたらいいか分からなかくなった誰かが、田んぼに捨てたんじゃないかって。

      なにはともあれ動物病院に連れて行ったら、『米ぬかをまぶしてベタベタを取るのが一番!』と教えていただいたんです。ネズミ捕りの強力な粘着は、いくら水で洗っても取るのは難しいので、猫が舐めても害のない米ぬかを体中にまぶすのが、何よりも効くそうで。それから家に連れて帰って、毎日米ぬか風呂につけて徐々にベタベタを取っていきました。最初は、シャーシャーと威嚇がすごくて、“激おこちゃん”と動画でも紹介していたんです。

      Page 5

      全身についたベタベタを取るため、毎日のように米ぬか風呂に入れてもらっていた激おこ時代。不満気かと思えば、時折気持ち良さそうな表情にも。

      お姉ちゃんのブリちゃんにキスで挨拶。トレードマークのかぎしっぽをピンと立てているのは嬉しいサイン。

      田んぼで出会ったので、名前は『田』の音読みで“デン”に。

      米ぬか風呂でベトベトがだんだんと取れていき、元気に成長していく過程を『タイピー日記』で見ていると、なんだかまるで一緒に育てているような感覚に。

      ViVi:デンちゃんが急死してしまった時は、視聴者からも驚きと深い悲しみの声が集まりました。沢山の温かい励ましの言葉が、コメントに上がっていましたね。

      タイピー:本当に原因不明の急死で僕もびっくりでした……。見つけた時には息もしていなくて、だらーんと力が抜けて瞳孔が開いている状態でした。すぐに動物病院の先生に電話したんですが、そういう状態だったらもう助けられないと。心臓マッサージとか、もう、そういう段階ではなく、どうにもしてあげられなかったことが悔しいです。視聴者の方も一緒に可愛がって育ててくれた子猫なので、皆さんのことも悲しませてしまいました。そんな中、温かいメッセージを沢山いただけて。本当にありがとうございました!

      Deko:見てくれていた皆さん、デンちゃんロスの寂しい思いをさせてしまってごめんなさい。タイピーは、デンちゃんが亡くなってしまったという報告動画を撮った後も泣いていました。うぅって。本人が一番近くで育てていたのでショックだったんだと思います。でも温かいメッセージを本当に沢山いただけて、ありがたかったです。皆さんがこんなに悲しんでくださるなんて想像できていなかったので。原因不明の急死だったので、皆さんも戸惑いますよね。愛の溢れるコメントに、私たちも励まされました。

      Page 6

      ViVi:お二人から見て、デンちゃんはどんな子だったんですか?

      タイピー:すごく大きい存在でした。最初はずっとシャーシャー威嚇している激おこ猫だったんですが、米ぬか風呂でベタベタを取ってあげたり、毎日世話をしていく内にだんだん慣れてきてくれて。

      Deko:タイピーがデンちゃんを拾って病院に連れてった後に電話が来て、「猫拾ったけど、触れないくらい気性が激しい」と言っていたので、「野生だとそれが当たり前で、リンちゃんが特別穏やかなんだよ」と話したことを覚えています。ただ、そんな激おこ野生児のデンちゃんも、私には最初からすんなり抱かせてくれて、引っ掻いたりはしなかったです。声を掛けたり、目が合う度にミルクをあげていたからですかね。私が寄るとグルグル言っていました。ある時、家族で出かける準備をしていた時、急にデンちゃんが居なくなってしまったことがあったんです。タイピーと主人が必死に探しても、見つけられなくて。その時、私が買い物から帰って来て、「デンちゃーん」と声をかけると、物陰からひょこっと現れたりして。野生の勘が察するのか、すぐに隠れちゃうんですよ。それでも私の声に反応してくれたのは嬉しかったですね。

      一度だけ、私の布団に入って来たことがあって、しばらく遊んで一緒に寝たことがありました。また同じ夜が何度も来ると思っていたので、亡くなったことを聞いた時は、しばらく立てませんでした……。

      タイピー:母の言うように、最後まで警戒心や野性味は強かったです。こちらから近づこうとするとソファーの裏に隠れてしまったり、見かけない犬が近くを通ると、激おこ時代に戻ったり。でも、ブリリンには心を開いていましたし、僕とも一緒に布団で寝たこともありました。パソコンで作業をしている時に、手でちょんちょんと触ってちょっかいを出してきたりして……可愛かったですね。動画にも出しましたが、僕とブリリンが外に出るとすごく寂しそうな声でいつまでも鳴いていたので、本当はすごく寂しがり屋さんだったんだと思います。最後の方は、警戒心はありながらも大分性格が柔らかくなってきていました。

      Page 7

      ちょこんと座っておすましするデンちゃん。すっかりベタベタが取れて、きれいな子猫に。

      リンちゃんと一緒にキャットタワーでまったり。遊んでいたら眠くなってきて、こんな表情に。

      「今、きれいにしてあげるから待ちなさい」という感じで、子猫のデンちゃんを可愛がるリンちゃん。ごはんを食べた後はリンちゃんに舐めてもらってリラックスタイム。

      大好きなタイピーさんにくっつくデンちゃん。一緒に布団に入ったり、少しずつ心を開いていく様子が動画でも配信されていた。

      亡くなったデンちゃんの体を舐めてあげるリンちゃん。この後、デンちゃんはタイピーさん宅の庭に埋葬。

      Page 8

      小さな命が一生懸命生きようとする姿は、多くの人に感動と勇気を与えてくれました。そして、沢山の愛情を持って大切に育てれば、怖がり威嚇するような“激おこ”の心が、人間にも動物にも心をひらき、仲良く安心して生きられるということを教えてくれました。

      豊かな自然の中で動物たちと暮らし、勤め人にならず、自由なアイデアで自活。本当の豊かさとは何なのか、令和の新しい生き方が『タイピー日記』にたっぷり詰まっています!

      今ある時間を、そばに居る、大切な人や家族を愛する時間に。

      またニャ!
      See you again!

      Text:Yumiko Ito