カメレオン俳優として注目度急上昇中の磯村勇斗さん。1/29より公開の映画『ヤクザと家族The Family』では初の半グレ役に挑戦。自身のほっこりする家族エピソードも教えてくれました!
今年の目標はサウナ熱波師の資格を取ることです
――今作で演じた木村翼は半グレという難しい役どころ。どのように役作りをされたんですか?
この映画は時間軸で3部作になっていて。僕が演じた翼は、幼いときからヤクザを見てきて、彼らの愛や絆も感じてきた、という青年。大人になった翼は、この街でしか生きられないはかなさを覚えつつも、ケン兄や柴咲が残したものを背負って生きていくんだと信念を持っていたと思います。
それゆえいつも感情を押し殺したところがあるので、芝居も、ストレートに感情表現しないという、やり辛い方向に持っていかなければならなくて。とても難しかったですね。
――主演の綾野剛さんとの初共演はいかがでしたか?
綾野さんに対してはずっと「この唯一無二のオーラは何なんだろう?」と憧れを持っていて。その思いは綾野さんにも伝わっていて、それがそのまま綾野さん演じるケン兄と僕が演じる翼の関係とシンクロしていたと思います。
綾野さんはクランクイン前に僕と監督と3人の食事をセッティングしてくれたり、ハードな撮影の後は「肉行くか」と皆を焼き肉に連れて行ってくれたり、率先してチームワークを作ってくれる方で、本当にすごいなと尊敬しました。僕もそういう立場になれたら、綾野さんのように振る舞いたいなと思いましたね。

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――この映画は「家族とは何か」がテーマだと思うのですが、磯村さんの家族についても教えてください。
僕は父、母、兄の4人家族で、わりと仲がいいほうだと思います。俳優になると言ったときは猛反対されたんですけど、今は応援してくれていて。父は無口なんですけど、ひそかに僕のSNSをフォローしたり、僕が出ている雑誌を買ってくれたりしています。
反対に母はご意見番みたいな人で、作品ごとにストレートに感想を伝えてくれますね。「“今日俺”(『今日から俺は!!』)の不良役は怖かったわ」とか「“恋母”(『恋する母たち』)はセクシーすぎて私は見られなかったわ」とか(笑)。
――素敵すぎる家族ですね! 最後に、昨年は大活躍の1年でしたが、今年の目標を教えてください。
サウナが好きなので、熱波師の資格を取りたいなと思っています。熱波師というのはタオルを使って上質な熱波を送るプロなんですけど、友達とサウナに行ったときにいい熱波を送ってあげたいなと思って。
――以前にViViで「行きたい場所」をお聞きしたときも「ヌーディストビーチ」と答えられていて。いつも目の付けどころが独特ですよね。
えっ! 僕、そんなこと答えてました!? アウトですね……。でもまたViViに出させていただいたときは、独特なマイブームをお伝えしたいと思います(笑)。

ジャケット¥390000、シャツ¥142000、パンツ¥106000/ヨウジヤマモト プレスルーム(ヨウジヤマモト) ●商品情報はViVi2021年3月号のものです。
PROFILE
磯村勇斗
1992年9月11日生まれ。静岡県出身。2015年に『仮面ライダーゴースト』のアラン役でブレイクする。今年は『劇場版 きのう何食べた?』、『東京リベンジャーズ』などが公開予定。また現在、ドラマ『ざんねんないきもの事典』(テレビ東京)に出演中

ヤクザの商売を邪魔し殺されそうになった山本賢治(綾野剛)は、柴咲組の組長(舘ひろし)に助けられ、父子の契りを結ぶ。が、ヤクザ同士の抗争で14年の刑期に服し出所した賢治は、弟のようにかわいがっていた翼(磯村勇斗)から、ヤクザを取り巻く環境が様変わりしたことを伝えられる。1/29より全国公開。
Ⓒ2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
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Photo:MELON(TRON) Styling:Ryosuke Saito Hair&Make-up:Tomokatsu Sato Interview&Textt:Naoko Yamamoto