大泉洋さん主演の映画『騙し絵の牙』で、ミステリアスな青年・矢代聖を好演している宮沢氷魚さん。自身は“騙す”ということにどのような思いを持っているのでしょうか!?
豪華キャストに揉まれてハートが強くなりました
─まずはストーリーの印象を教えてください。
登場人物たちは、それぞれが正義だと思うことを実現するために、みんなが誰かを騙しているので、人間不信になりそうな物語です(笑)。だからといっては何ですが、最初に脚本を読んだときは先が見えなくて純粋に面白かったですね。
思っていたのとは全く違う方向に進んでいくし、どんでん返しだらけだし……。何を話してもネタバレになるので、これ以上は言えないんですけど。
─共演者は、主演の大泉洋さんを始め、佐藤浩市さん、佐野史郎さん、木村佳乃さん、松岡茉優さんなどとにかく豪華。いかがでしたか?
まさにオールスターチームですよね。キャストを見た瞬間から緊張していたほど。その中でも、キーパーソンとなるミステリアスな役を演じさせてもらって嬉しかったですし、ハートが強くなったとも思います。
どのお仕事もプレッシャーは感じるんですけど、この『騙し絵~』以降は「何とかなる!」と思えるようになりましたね。
─宮沢さんは、この作品のように、何かを成すためには時には嘘も必要だと思いますか?
相手を傷つけないのであれば、ある程度はアリだと思います。自分や誰かを守るための嘘なら、僕もつきますし。
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─なるほど! 映画の舞台である出版業界への思いもお聞かせいただけますでしょうか?
僕がモデルの仕事をさせてもらっているファッション誌で言うと、やはりそのとき流行っているものが印刷されて残っていくのが魅力だなと感じていて。歴史の足跡と言ったらオーバーですけど、自分の姿も20年後、30年後に見返したらどう映るのかなと、楽しみなところはあります。
─ではそのファッションについて。この春気になっているアイテムは何かありますか?
シャツが好きなんですけど、去年、買ったのに忘れてて着なかったものがあるので、それを着たい。『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングが着ているような、オールドアメリカンっぽい一枚です。
─女性のスタイリングは、どのようなものが好きなんですか?
アメリカの西海岸の女の子のような、究極のシンプルスタイルが好きで。そういう女性が、食事に行くときにスカートとかはいてくると、ギャップにぐっときますよね!

ニット¥40000、シャツ¥18000、パンツ¥28000/ポール・スミス リミテッド(PSポール・スミス) 靴、ソックス/スタイリスト私物 ●この記事は3月23日発売ViVi5月号が元記事のため、記事内の商品価格は外税になります。
傷つけない嘘であればついてもいい。でも恋愛の嘘はいずれバレるのでやめたほうがいいと思います!
PROFILE
宮沢氷魚
1994年4月24日生まれ。米国出身、東京育ち。『MEN’S NON-NO』専属モデル。2017年より俳優活動を開始。2020年公開の初主演映画『his』では報知映画賞新人賞などを受賞。代表作にNHK連続テレビ小説『エール』、映画『賭ケグルイ』、舞台『BOAT』『豊饒の海』など。

Ⓒ2021「騙し絵の牙」製作委員会
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Photo:Tetsuya Maehara(Y’s) Hair&Make-up:Kosuke Abe(traffic) Styling:Takanori Akiyama Interview&Text:Naoko Yamamoto