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山中美智子さん「失敗しないで手に入るものなんてない」インタビュー後編

2019.04.26

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人気ビキニブランド『ALEXIA STAM(アリシアスタン)』のデザイナーとして、また“好きな仕事で成功している”憧れの存在として、多くの女性たちから支持されている山中美智子さん。SNSなどで見るキラキラした姿に、羨ましい、私もこうなれたら……と思っている人は多いはず。インタビュー後編ではズバリ、山中流・好きなことを仕事にする方法をお届けします。好きなことで頑張りたい人、失敗が怖くて動けずにいる人、とにかく自分を変えたい人、必読です!

山中美智子さん「知らない人から、『あ、テラハ』と呼ばれた日々」インタビュー前編

何かを始める動機なんて、単純でいい

20代半ばで『ALEXIA STAM』を立ち上げ、今では女性たちから絶大な支持を集める人気ブランドに。またプライベートでは3年前に結婚し、現在は1児のママと、端から見れば無敵と思える山中さんの半生。ただ、多くの女性が山中さんに憧れるのは、すべてを手に入れているからというより“好きなことを仕事にして、かつ成功している”からのはず。しかしそれ以前に、そこまで好きなことが見つからないという人も、きっといますよね。そもそも山中さんが『ALEXIA STAM』を始めたキッカケとは、何だったのでしょうか。

「私は海やリゾートが好きで、そこで可愛い水着を着て一年中過ごしたいって思っていたんです。それを叶えるにはどうすればいいかと考えた時に、“ビキニ屋になるしかなくない?”って。すっごい単純でしょ(笑)。でも、最初の動機なんてこれくらいでいいと思うんですよね」

ビキニは昔から大好きで、あらゆる国、あらゆるブランドのものを収集していたという山中さん。ただ集めれば集めるほど、自分の理想のビキニがないことを実感したのだとか。

「海外のビキニは小さすぎるし、逆に日本のは大きすぎる。この中間が欲しいのにって、ずっと思っていました。あとは伸縮性があって型くずれしにくくて、体型をキレイに見せてくれて、色や柄も可愛くて……。私はビキニを“ご褒美”と思ってるんです。ビキニを着るのは普通、海やプールといった楽しい場所や、旅行の時。毎日仕事を頑張ってやっと手に入れたスペシャルな時間なんだもの、一番テンション上がるヤツを着たいじゃないですか。そういうビキニを作って、私と同じように“あの海でこれ着たい!”って、思ってもらいたいんですよね」

最初にあったのは、好きなことというよりも夢の世界、理想の状況。これだけでは、そんなに簡単にうまくいくもの? と思うかもしれませんが、当然、仕事としてやるなら売って利益を出さなければならず、実際、かなり苦しい時期もあったとか。

「商売として考えたら絶対やらないレベルまでこだわって作っているから、最初は本当に儲からなくて、いろんな人に“バカだ”って言われました。でも、この仕事が本当に好きなんですよね。だから妥協せずに続けられたんだと思います。好きなことを仕事にできたのは本当に周りのおかげだと思っているけど、もし自分にも理由があるとするなら、覚悟と努力。あとは何でも勉強すること、現状に満足しないことかな」

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失敗しないで手に入る成功なんてない

人は、やると決められた仕事に対しては案外こなせてしまうもの。むしろ、やるもやらないも自分次第、そういう状態のときこそ臆病になりがちですよね。それはきっと、やると決めた瞬間に失敗を受け入れる責任も生まれるから。もちろん、その活躍からは失敗があまりイメージできない山中さんも、成功の裏では数えきれないほどの失敗を重ねてきたそう。さらりと言った“覚悟”こそ、実は一番重要で、一番難しいことなのかも。

「私、そんな風に見えるんですか? 失敗もしないで、やりたいことができるわけないじゃん(笑)。 今だって死に物狂いで働いているし、ものすごく我慢もしてきたし、なんなら事業では借金だってしましたし。……というか、失敗はある程度経験しておかないと、いつか取り返しのつかない大きな失敗をしてしまうと思うんですよね。小さな失敗をいくつも重ねて、そのつど小さな恥を味わっておけば、大きく外すことはないから。失敗が怖い? 私だって怖いです。でも怖いより好きのほうが強いから、怖くてもやる。怖いならそのままそこにいてもいいけど、それじゃ何も得られないですよね」

覚悟を決めた後、これまでしてきた努力についても詳しく知りたいところ。山中さんはそれまでデザインなどのノウハウは持っておらず、ブランドをスタートさせてから改めて学校に通い身に付けたそう。

「いざビキニを作ろうと決めたものの、デザイナーになるためにこれからアパレル入って勉強し直して、とやっていたら、あまりに時間がかかりすぎると思ってしまったんですよね。でも作ったものがよくて仕事があれば、それってもうデザイナーじゃん、と。それは安易な考えだったかもしれないけど、近道を選んだ分、努力は惜しみませんでした。アパレルをやっている知り合いに話を聞きに行ったり、本当にいろんな人から学ばせてもらったし、失敗もしましたし。“私、ダメなのかも……”って時期を経て、それでも自分を表現し続けてきたからこそ、たくさんの人に背中を押してもらえたのかなと思いますね」

まずは自分を好きになる、小さなことから自信を持つ

何にもないところに道を作り、進むことができたのは、自分の未熟な部分を把握し、埋めるための努力を怠らなかったから。そして好きな仕事で成功したのは、環境やチャンスに恵まれていたからではなく、失敗を恐れず努力し続けることで、応援してくれる人を増やしていったから。ゼロからでもこんな風に道が開けることもある、そう思えば、私ももう少し頑張ってみよっかな、という気持ちになれますよね。

頑張りたい、でも何から手を付けていいか分からない…そんな人たちへ、山中さんがアドバイスを送るとしたら?

「最近、将来どうするか考えてる人の話を聞いてると、入ってくる情報が多すぎるのかな、と思うことがすごく多いです。いろんなモノを目にしすぎていて。でもそれって表面しか見せてない情報だったりして。本当の事はやってみてからしか分からないんじゃないかな?よく“私には無理でしょ”みたいなセリフを聞くけど、そうかなあ? って思っちゃいますね。ダメもなにも、まだやってないじゃんって。好きなものややりたいことが見つからないなら、自分の“理想の生活”を思い浮かべればいいんです。みんなスタート地点ばっかり探してるけど、スタートはいま立っている場所以外にないから。理想の生活というゴールを設定して、じゃあどうすればそこに辿り着けるかを逆算していけば、今やるべきこともだんだん見えてくるんじゃないかな! ポジティブシンキングと勉強する姿勢を持っていれば、きっとチャンスは誰にでもがある」

最後は、山中さんの未来について。この先、どんなことをやりたいですか? もしくは最終的な目標は?

「私、周りの人からもよく“何になりたいの?”って聞かれるんです(笑)。そうですね……衣食住、生活に必要なすべてを自分で作れたらすごく楽しいだろうな。全部自分でやるのはさすがにムリだから、やりたい子と一緒に組んだり。私、女の子のパワーってすごいと思ってるんです。頑張ってる子同士で声を掛け合ったら、きっと面白いことになると思う! 最終目標は、“海辺で朝、コーヒーを飲みながら過ごすこと”ですね。でもこれってものすごく贅沢な生活じゃないですか。そう考えると私、まだまだ半分もいってないなって(笑)」

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PROFILE                             
山中 美智子 インスタフォロワー70万人を超えるALEXIA STAM CEO兼デザイナー。水着が記録的なヒットを飛ばしていて、彼女の真似をする女のコがいま、急増中。
Instagram:alexiastam1988

Interview & Text:Megumi Yamazaki

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