俳優として活躍中の板垣瑞生さん。6月4日公開の映画『胸が鳴るのは君のせい』では超モテ男を演じています。適役に思えるけれど、実際の恋愛観は正反対のよう……!
僕は一途な女子派です。駆け引きとかしたくない!
今作で演じているのは超モテ男の長谷部泰広。モテ男を演じるのってどういう気分でしたか?
長谷部はたしかにモテ男でチャラチャラしているんですけど、モテ男だからこその悩みも抱えていると思うんです。だから長谷部の苦手なものの一つが実は女性、と受け止めて演じていました。そうすると、なぜ長谷部が一途でブレないヒロイン・つかさに惹かれていったのか説得力が増すと思ったんです。
板垣さんも長谷部同様、かなりモテたんじゃないですか?
僕の学生時代は、長谷部みたいにキャーキャーとかは全くなくて。長谷部は、こんなふうになれたらいいなあと“理想”として演じていたんです。だからめちゃくちゃ楽しかったですね。
ライバル役の有馬隼人を演じた浮所飛貴さんの印象も教えてください。
ウッキー(=浮所さんのこと)ってとにかく本心の人なんです。だから演技中でも、僕の攻撃的なセリフにリアルに「えっ!」とか動揺していて。それがかわいくて、いっぱいアドリブをかましてしまいました(笑)。
浮所さんとは今も連絡を取る仲だとか……?
よく電話をくれるんです。普段は撮影後も連絡取り合うことってあまりないんですけど、ウッキーだけは話していて心地良くて。ウッキーって本当に素直で壁がないから、こっちも無防備になるというか。「今こんなことやってて、不安なんだよね~」とか、とりとめはないけどありのままの気持ちをやり取りしています。

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今作はピュアな恋愛映画。そこで板垣さんの恋愛観もお聞きしたいのですが、つかさのような、フラれても諦めない一途な女の子ってどうですか?
有馬は「友達にしか見えない」ってフッちゃいますけど、僕は全然付き合ってください、って感じです(笑)。だって最高じゃないですか。人として愛してくれて、しかもめちゃくちゃ性格良くて友達も多くて。僕は駆け引きとか全くしたくない人間なので、ミステリアスとかいらない。断然、一途な女子派です!
自身は気になる女性がいたら、つかさのように自分からアタックできるタイプですか?
この作品のように、その子が他の男性を好きだと分かっていたら行きません。でも……うーん、そこも相手が自分に好意を持ってくれているか分からない限り、待っちゃうかなあ。僕は、あまり何かを強く欲する人間じゃないんですよ。ガツガツしている自分が怖くなってしまうんです……。

ジャケット¥52800、Tシャツ¥11100、パンツ¥19800/スタジオ ファブワーク(NEONSIGN) シューズ¥28600/SOSU(Myne CODEX) リング¥13200/HEMTPR(20/80) ●商品情報はViVi2021年7月号のものです。

Photo:Kyohei Hattori Stylist:Shuichi Ishibadhi Hair&Make-up:Shinji Okuyama(barrel) Interview&Text:Naoko Yamamoto