「セックスをすると、肌がキレイになる」「マスターベーションをすると、肌が潤う」など巷でときどき耳にする噂。確かに「恋をするとキレイになる!」なんて昔から言われてるけど、果たして本当なの? 今回、噂の真相を探るべく、性生活と肌の関係性について婦人科医・池下育子先生に聞いてみると、知られざる意外な真相が……!(TENGA調べ)
性行為と美容の関係について
あなたは「性生活」と「肌」の関係性を実感してる? この半年間に、SEXとマスターベーションを行った、20代~50代の男女計400名を対象に調査!
Q. SEXやマスターベーションをした後に肌の調子が良くなった(キレイになった)と感じたことはありますか?
性行為後の肌の調子の良さを実感している女性は、「SEX後」で64.5%、「マスターベーション後」で48.5%も! 「SEX後、肌の調子が良い」と感じている女性が過半数超えていることがわかります。
Q. SEXをした後、肌が良くなったと実感した効果は、普段のスキンケアのどれと同じくらい感じますか?
SEX・マスターベーション後に「肌の調子の良さ」を実感した女性のうち、過半数が化粧水でスキンケアした時と同じくらいの効果を実感! (SEX:55.8%、マスターベーション:54.6%)
また50代女性の場合は、5割に迫る46.9%が、SEX後の肌の調子は、「美容液を塗る」のと同等と回答しており、より高いスキンケア効果の実感を持っていました。
Page 2
専門家に聞いた「美肌」と「性」の関係
SEXやマスターベーションをすると、体にどんな変化が起きているのか、婦人科医の池下育子先生に医学的な観点から「性」と「美肌」の関係について聞いてみました!
「満たされる性行為」は、血色の良さと保湿効果をもたらす
男女ともに、好きな相手とSEXをしたり、マスターベーションをしたりすることで「幸せだな」と感じ、「セロトニン」や「ドーパミン」などの“幸せホルモン”と言われるホルモンの分泌量が増えます。
“幸せホルモン”が増えることで、自律神経系が活発になると、肌のターンオーバーが活性化し、血流や血色が良くなり、保湿効果も高まる、ということにつながります。
また男性は性行為により、“男性ホルモン”と言われる「テストステロン」が活発に分泌されます。この“男性ホルモン”は、筋肉・骨を作るだけでなく、前向きな気持ちも作り、それにより自信がつくため、見た目にも影響すると言えるでしょう。
「アグレッシブ」と「リラックス」のバランスを保った性行為が、「美肌」への鍵
交感神経(アグレッシブ)/副交感神経(リラックス)の両方をうまく使いこなしてバランス良く使うことで、心の状態が良くなり、「ホメオスタシス(恒常性)」が保たれます。
例えば、パートナーとのSEXでは、大人しくするだけよりも、時にはアグレッシブにして交感神経を優位に! いつもと違うシチュエーションなどで、刺激を与えてドキドキしたセックスをした後に、リラックスした状態をつくると、バランスが保たれ、美肌につながるのではないでしょうか。
適度なリラックスは、「美肌」だけでなく、「体の濡れやすさ」にもつながる
緊張しすぎると唾液や涙などの、体液が少なくなってしまいます。特に唾液に含まれる「パロチン」というホルモンは、皮膚の新陳代謝を促し美肌をつくると言われています。
新陳代謝が促進されることで、体の濡れやすさにも直結すると医学的にも証明されています。よって、適度なリラックス状態を作ることで唾液の分泌が促されると、美肌作りにつながります。
マスターベーションは、コロナ禍のストレスを解消し、「心を満たす」行為
新型コロナウイルスの影響で、パートナーと会えないストレスをリモートでのSEXやマスターベーションをすることで発散する人がいたり、職場や学校など日々の生活で積み重なったストレスを、「マスターベーションをすることで満たそう」と考えたりしている人もいるのではないでしょうか。
マスターベーションをすることで「性的快楽(オーガズム)」を感じると、「セロトニン」や「ドーパミン」などの“幸せホルモン”の分泌量が増えます。マスターベーションをすることは、美肌につながるだけでなく、心が満ち足りることで、ストレスの解消にもつながるため、いま、不安を抱えている人にもおすすめです。

出典:月刊TENGA 第37号
https://www.tenga.co.jp/topics/category/g-tenga/
Page 3