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【新連載】藤田ニコルのお仕事論『ニコ論』
第1回 高いハードルほど燃える!挫折は成功へのプロセスと信じてる

2021.08.16

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が23年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第1回目の今回は、藤田ニコルが『ViVi』モデルになるまでの道のりから振り返ってみるね。

やりたいと願ったことは、全部叶えてきたけど

生意気に聞こえるかもしれないけれど、実は私、挫折したことがないって思ってて。
だって、モデルの仕事をやりながらテレビに出たり、ファッションやコスメのプロデュースもやったり、結果的に今までやりたいと願ってきたことが全部叶ってるから。

って言うと、「人生、何でも思い通りだね!」みたいに言われることもあるんだけど、とんでもない!
本当は、思った通りに行かないこともたくさんあったし、悩んだこともいっぱいあったんだよね。もしかしたら、挫折を挫折と感じてないだけなのかも(笑)。

というのも、仕事に対する私のスタンスは「高いハードルほど燃える」。
壁にぶちあたっても、それは“挫折”じゃなくて、成功までのプロセスなんだって考えてるんだよね。
たぶん性格が基本、ドMなんだと思う(笑)。

思い返せば、モデルとしてのスタートも全然順調じゃなかったし。
小学5年生の時に、雑誌『nicola』のモデルに応募したんだけど、実は一回、オーディションに落ちてて。でも、この頃から負けず嫌いっていうか、ハードルが高いと燃えるタイプで。ショックっていうよりなんだか悔しくって、諦めきれずにリベンジしたらオーディションに合格できたの!

合格した後も、ニコモにはなれたものの、なかなか人気が出なくって。撮影がない月もあったりして、シビアな世界なんだなって小学生ながらに痛感したなー。
ようやく表紙に出られるようになったのは中学2年生ぐらいの時。

『nicola』では、自分の個性についてすごく考えさせられて、自分の好きなものを突き詰めていったら、「ギャルっぽいのが好きだなぁ」って。
それで、高校2年生の時、毎月熱心に読んでいた『Popteen』(以下、『POP』)に移ったんだ。

『POP』では、トータルで17回表紙を飾らせてもらったり、みちょぱ(池田美優)のような親友に出会えたりと、充実した日々だったけど、立ち位置が安定してくると余裕とか甘えが出そうな気がして、「そろそろ次のステップを考えなきゃ」って。それで次のステップとして考えたのが『ViVi』だったの。

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最初は編集部に興味を持ってもらえなかった『ViVi』の顔見せ

『ViVi』の専属モデルになったのは19歳の時。
『ViVi』モデルになりたいと思ったのは、一読者としていつも雑誌を読んでいて、すごくカッコイイって感じていたから。

でも、この時もすぐに専属になれたわけじゃなくって。
専属モデルになるには、いろいろなルートがあるかもしれないけど、私の場合は、まずマネージャーと一緒に編集部に挨拶に行ったの。

挨拶っていっても、ただ「こんにちは」って言うだけじゃなくて、「このモデルは、どんなキャラクターの子かな」とか、「うちの雑誌に合ってるかな」ってしっかりチェックされてて、面接みたいな感じ。俗にいう“顔見せ”ってやつ。

その時、編集部の人たちの表情を見て、「あ、ナシなんだな……」ってすぐに気づいちゃった。
だって、全然興味持ってもらえていない感じだったから(笑)。
でも、ショックとか落ち込むとかは、なかったかな。

私が言うのも何なんだけど、ファッション誌の専属モデルってめちゃくちゃ狭き門。モデルさんたちが何人も顔見せに来る中で、専属になれるのはほんの一握り。そう聞いていたから、すぐに専属になれなくて当たり前っていう気持ちもあったし、あまりにも興味を持たれていなくて、逆に燃えたんだよね。
「なんとしてでも、興味を持ってもらおう!」って。

ゼロからのスタートとかってよく言うけれど、私はゼロじゃなくてマイナスからのスタートの方がいい。
だって、乗り越えるハードルが高ければ高いほど、「目標を叶えるためにどうすればいいのか」を真剣に考えるし、それを考えてる瞬間って、すっごく楽しいんだよね。

この時の私は、確実にマイナスからのスタートだったと思う。
まだ『POP』のモデルを続けていたこともあって、見た目はギャルで、全然『ViVi』っぽくなかったし。

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マイナスのスタートラインに立っている私が、どうすれば『ViVi』モデルになれるのか――。顔見せに行ってからは、それを真剣に考えて、『ViVi』を読み込んで対策したの。
大好きな雑誌だったから、それまでもずっと読んでいたけど、「どうしたら自分がここのモデルになれるか?」って視点で読むと、また別のものが見えてくるんだよね。

まず、『ViVi』モデルはみんなめちゃくちゃ細いから、ダイエットして身体を作らなきゃって思った。
トレーニングの他にも、顔見せに次に行くときにはウエストにコルセット巻いて、体型が分かりやすくて大人っぽく見えるワンピースを敢えて着て行ってみようとか。

あとは黒髪。当時の『ViVi』モデルは、ほとんど黒髪だったから、私も似合うか自信なかったけど、『ViVi』に合わせて髪色を暗くしてみたりして。
もちろん、自分らしい個性で勝負することも必要なんだけど、もし読者に黒髪が求められているなら、自分も一度はその波に乗ることも必要かなって思ったんだよね。

そうやっていろいろ対策したうえで、半年後にもう一度編集部に挨拶に行ったら、興味を持ってもらえて。
面接の最中に、「あ、これ脈アリだな♡」っていうのが分かったよ(笑)。
そうやって、ようやく専属モデルになれたんだ。

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後悔するくらいなら、チャレンジする

周りからの意見とかはあまり気にしないようにしてる。
「ViViモデルになりたい」って周りにいた仲の良いモデル友達に言ったときも、めちゃくちゃ驚かれて。当時の私は『POP』のキャラだったから、ViViモデルって感じでは全くなくって(笑)。

それが突然ファッションもモデルの印象も全然テイストが違う『ViVi』に行きたいって私が言い出したから、「何で『ViVi』なの? 合うわけないじゃん!」って、あんまり前向きな反応なかったな。

でも、私にとっては、どうしても出たい雑誌が『ViVi』だったの。
たしかに当時の私だと全然『ViVi』っぽくなかったし、厳しいかなって思ったけど、「とりあえず今のままの自分で、簡単に出られる雑誌」じゃ、イヤだったんだよね。ちょっと生意気な言い方かもしれないけど。
ここで簡単に出られる雑誌に出たら、私の人生もテキトーで終わっちゃうんじゃないかなって。

うまくいかない時って、手近にあるものが魅力的に思えて、そっちに流れちゃおうかなって思いがち。
だけど、長い目で見ると絶対に後悔するって私は思う。
「やっぱりあの時、頑張って『ViVi』に挑戦しておけばよかったなぁ」って悔やむ日が来る気がする。
でも悔やんでも時間は取り戻せないから、だったら今、頑張った方がいい。

さっき、『POP』時代のことを「充実した日々だった」って話したけど、実はチャンスが巡ってこなくて落ち込んでた時期もあったんだ。
そんな時、私は待たずにチャンスをつかみに行くタイプなんだけど、それについてはまた今度!

次回更新は8月30日(月)お楽しみに!

Text&Composition:Miho Otobe