今月の「やぎのヲタ美容。」のテーマは、やぎがどうやって美容に目覚めていって今に至るのか、のおはなしです。始まり始まり~~。
幼稚園~小2まではタイ。
小3、小4はタヒチで、小5から北海道。
やぎはおとうちゃんのお仕事の都合で南国で育ちまして、小さい頃は真っ黒に日焼けしていました。小5で北海道に移住して、当時は日本語がしゃべれなかったから、言葉が関係ない習い事ってことでダンスを始めて。で、ある日スカウトをされまして、おかあちゃんと一緒にお話を聞きにいき、事務所に所属することになりました。
小6で雑誌二コラのモデルになって……。
最初の頃は北海道から通っていて「東京に行けるぜ!」って感じで、お仕事っていうか部活の感覚に近かったかも。メイク道具とかもまだまだ全然持ってなかったのです。

中3後半でカラコンに出会った!
きっかけは、プリ機。目の色素が薄いからなのか、目として認識してもらえなくて!!! みんなの目は盛れてるのに、やぎだけ素のまま! ちょうどこの頃目が悪くなってたこともあって、せっかくコンタクトをつけるならディファインがいいなってことに。そうなったら「じゃあメイクもしとく?」ってなったわけです。やぎ、特に好きな人とかもいなかったし、週末はニコラでキレイにしてもらえてたから、自分で可愛くなりたいぞって思ったことがなくて。メイクデビューはやや遅めでありました。
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中学時代にハマった毛穴パック。
これはね、キレイになりたいとかじゃなくて、おかあちゃんがやってるのを見てたら楽しそうで手を出したの。でもね……これはちょっと、いやかなり後悔してる!! 当時はただ楽しさだけで使ってたから、ちゃんと引き締めたり後ケアをしてなくて。そしたら、逆に毛穴が広がっちゃって(号泣)。これは過去に戻れるなら全力で止めてあげたい(笑)。

もともとCAになると思ってた。
でも、ViViの初撮影で紗羅マリーさまや
藤井リナさまに出会って、雷に打たれる!!!
初めてViViに呼んでもらえた撮影が、そうそうたるメンバーで! そこに入れて頂いた本当にありがたい撮影だったんだけど、もう、あまりに未知の美しさとの遭遇で「この人類は!!!!!」って思った!! 雷に打たれて電気走って、「やばい、置いて行かれる!!!」って一心で走りだした気がする。
ViViに呼ばれる前は、モデルは向いてないのかなって思って、CAさんになろうとしてたんだけど、天下のViViに呼ばれた……、それも連続して。チャンスがあるなら、モデルをやってみたいと思えたきっかけでした。
高2から東京へ。
顔の赤みは寒さのせいじゃないと知り、皮膚科へ。
カラダも変えたくてジム通いもスタート。
やぎを今でも悩ませる顔の赤み問題は、北海道にいるときは寒いからだって思ってたけど、東京に出てきても変わらずで、これは寒さのせいじゃないって気付いて皮膚科に行こうと。
さらにViViの撮影をやるたびに先輩モデルのみなさまの神々しいスタイルのブレなさに感化されて、加圧とか筋トレとかもはじめたけど、今度は身体がモリモリしちゃって。ほぐしとかピラティスとかも取り入れる大切さを実感。「もう全部やろう!」ってモードになりました。

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19歳の頃、
リナさんの卒業のときに気付いた
“トップモデル”とは。
やぎ、(藤井)リナさんが卒業したViViNightで分かったことがあって。真ん中に立つ人は、光を集めて、そして自ら発光する人なんだって。だから、やぎもそうなれるように努力したいって思いました。肌ケアすることだってその一環。
「透明になりたい」と思ったのは、
目立ちたくて、完全に下心から。
モデルそれぞれに持ち味があると思うけど、やぎは「肌白いね」って言ってもらうことも多かったから、『これ、ひときわ白くしたら目立てるんじゃ!?』って思ったのが始まり。完全に下心です、最初は。でも、やってみたらすぐにハマりました。美容って頑張っただけ結果も出るし、結果が分かりやすく見えるのがもともと性に合ってるんです。

23歳頃、
なりたい肌の目標ができた。
この連載で「憧れは?」って聞かれた時に、自然と出た答えが「水信玄餅」。ぷるっとしていてつやつやな水信玄餅の質感が、求める美肌そのものすぎて。今も変わらずやぎのアイコンです。
そして、(玉城)ティナやemmaちゃんと身体づくりに関する口コミ会をよくするようになりました。情報交換をしあって良さそうなものは取り入れたり、偏らずに運動もケアも全部が繋がっているんだと実感し始めたのもこの頃でした。

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25歳の12月。コロナで目標が消えて、7kg増。
意識を変えなきゃって思った。
やぎはいつも、ViViではかっこいい先輩でありたいと思っていて。だから舞台『RENT』のオーディションを受けたりして、自分に目標を持つようにしてきました。
結果、出演が決まってモデルの現場を少しセーブさせてもらって、その時期はほぼ全てを舞台に集中させてもらってたんだけど、コロナ感染で舞台は中止に。どうしようもないことだってわかってはいるけど、達成しきれずに終わってしまったことで、過去にない喪失感みたいなものを感じてます。
回復後も、体調が万全じゃないかもだからって仕事をゼロにしてくれていたこともあって、ぽっかりと時間が空いて。その時にね、今まで頑張ってたことが全部楽しくなくなっちゃったの。
美容を頑張ってきたのは、人前に立つお仕事があってこそだったんだってことも分かった。自分の中では仕事とは切り離して、完全に趣味で、習慣化してたものだと思っていたけど……違った。そこに気付いていなくて、目標が無くなると同時に頑張れなくなって、7キロ太っちゃった。
今までももちろんお仕事にポジティブに向き合えない時はあったけど、美容だけはずっと楽しかったの! それなのに、今回はダメだった。
美容は「これだけやってるから大丈夫!」って自分に自信が持てるものだったし、ViViが大好きで、追いつきたくて、置いて行かれたくなくて、先に先に走っていたくて。それを目標にずっと生きていたんだなって、実感してしまって。
だからこそ、今新たな明確な目標を失ってしまって、道の真ん中で「うわーーん!」って泣きながら、走り出したいのに走り出せない苦しさの中にいる感じが、正直、うん、苦しいねぇ。苦しいんだけど、少しずつ徐々にだけど……抜け出せるように、自分の目標とか夢とかを考え直したいなって思ってる。
同時に、今まで走り続けてこれたのって、すごく幸せだったんだなってことにも気づけたの。ソロで表紙を飾りたいとか連載やりたいとか、いろんな目標を持ってそれを叶えてもらってた。
やぎ、ゆるゆる歩くの向いてなくて、全速力で走ってないとダメなんだなって実感もした。ゆるゆるした状態で現場に入ると結果いいものにならなかったり、申し訳なく思っちゃう。表情も違うし、入りたてのころのギラつきとか、恋してるときの柔らかい表情とか、前向きな目標がやっぱり必要。
やぎね、負けず嫌いなんです。だって、憧れの雑誌にいられるから。本当は柔らかく生きたいけど、でも、これが愛なら悪くないよね。でも、もっと苦しくない方法を、今回をきっかけに探していきたい。
美容への向き合い方も、もう一度考えていきたい。だからね、結論としては、26歳は絶好調で素敵な一年にします!! やぎは、宣言するよ!!!

ワンピース¥25300/レリアン(ランバンオン ブルー) レースハット¥22000/オーバーライド 神宮前店(オーバーライド) ピアス¥16000/ヌード パールネックレス¥6600/bad hair day
ゆるゆる歩くのは向いてない。
全速力で走れるように、
目標も夢も、またここから。
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Model:Alissa Yagi(ViVi exclusive) Photography:Mirei Kuno Hair&Make-up:KATO (TRON) Styling:Yurika Nakano (LOVABLE) Text:Kazuko Moriyama Design:Orie Nakamura