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藤田ニコルのお仕事連載『ニコ論』第3回 ニコル流、仕事の選び方、進め方

2021.09.13

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が23年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第3回目の今回は自分がお仕事を引き受けるルールについて。

自分の仕事は自分で引き受けるかどうか、決めてます!

モデル、タレント、アパレルやコスメのプロデュース。これまでいろいろな仕事をやってきたけれど、実は私、今までやってきた仕事のほぼすべてについて、引き受けるかどうか、自分自身で決めてるの
テレビ番組の出演オファーつとっても「どんな番組なのか」を、きちんとマネージャーに聞いて判断してる。

若手のタレントだと「マネージャーが仕事を決める」っていうケース、けっこう多いんだけど、私に限って言えばそれは絶対無理!

判断を他の人にゆだねると、うまくいかなかった時に納得できない気がするから。
「マネージャーがこの仕事を選んだせいで……」なんて、マネージャーのことまで嫌いになっちゃいそうで。その点、自分で決断すれば、うまくいかなくても「自分で決めたんだから仕方ない」って思えるし、覚悟を決められる気がするんだ。
それに、他人にまかせてばっかりだと、自分で考えたり選んだりする力が育たない気がするんだよね

「若いうちはマネージャーが決めて、ある程度の年になったら自分で決める」としても、人が決めたことをやっているだけだったら、いざ自分で決めようとしても考えられないんじゃないかな。そのまま一生、自分で決められない……なんて、めちゃくちゃつまらない人生じゃない⁉

私のマネージャーはそれをよく理解してくれているから、「この仕事は絶対やらないとだめ」って押し付けてくることはないし、むしろ私の側から「ラジオ番組をやりたい」とか「ブランドのプロデュースをしたい」とか、提案することが多いんだ。

たまに「この仕事、やってみたら?」ってマネージャーに提案されることもあるけれど、興味が持てなかったり、例えば演技のお仕事みたいな、バラエティ畑の私よりもプロの女優さんがやったほうが絶対にいいんじゃないの?って思っちゃう仕事は、きっぱり断ってる。

断りきれなかった時、とある雑誌のオーディション……

でもね、やっぱり「どうしても」って言われて断り切れなかったこともなかったわけじゃないよ。

実は、『Popteen』の専属モデルになる前に、事務所に「どうしても受けてみて」って言われたオーディションがあったの。
『POP』とは真逆の清楚系の雑誌のオーディションで、正直この雑誌に出ている自分が全然想像できなくって……。

私はその頃から『POP』のモデルに憧れていたし、この清楚系の雑誌に出ている自分が想像できなかったから「受けたくないです」って一度は断ったの。
でも、「どうしても、なにがなんでも!」と説得されて、しぶしぶ受けに行った。
万が一受かっちゃったらヤバイから、どうやって落ちようか、めちゃくちゃ作戦練りながら(笑)。

その作戦とは、この雑誌が求めるモデルとは真逆の人になること。オーディションで好きなアイテムを聞かれた時には、「カラコン」とか「つけま(つけまつげ)」って答えてギャルモード全開。
結果はもちろん不合格。その知らせを聞いた時は思わず「よっしゃ!」ってガッツポーズしそうになったくらい(笑)。

私が『POP』を大好きだったように、その雑誌のことを本当に好きで「ここに載りたい!」って思っている人はたくさんいるから、本来はそういう人が受けるべきなんだよね。
やる気がないのに受けること自体がなんだか失礼な気がするし、中途半端なやる気じゃ、仕事に対して情熱も責任も持てないんじゃないかなって思う。

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自分が関わる仕事には100%の責任を持って向き合いたい!

自分の仕事に責任を持つって、私にとってはすごく大切なこと。
だから「名前だけ貸す仕事」は、やったことがないんだ。

ほとんど内容に関わっていないのに、ブランドの広告塔になって企業からお金をもらう……みたいな仕事のやり方はしたくない。

「名前を貸すだけで手間はかからないのにお金がもらえるなら、それでいいじゃん」って思う人もいるかもしれないよね。
でも、私はそういう仕事の仕方って好きじゃない。
いろいろな考え方があると思うけれど、私は芸能人である以前に人間であるわけだから、名前だけを商品のように売る、みたいなことってしたくないんだよね。

だから、自分のブランドをプロデュースする場合は、きちんと内容にかかわらせてもらうのが絶対条件

今年の4月、クリエイティブディレクターにとして「CALNAMUR(カルナムール)」っていうアパレルブランドを立ち上げたんだけど、もうね、「すべての商品を把握してます!」って自信を持って言えるぐらい、ガッツリかかわってる。

私が作りたい服のデザインや色みなどのイメージを伝えて、それを専門のスタッフの人にデザイン画に起こしてもらって、何度も何度もやりとりを重ねて、サンプルが出来あがったら実際に私が試着して「もう少しウエストを詰めたほうがいいね」とか「丈はもうちょっと長めにする?」とかめちゃくちゃ話し合ってるから。

「CALNAMUR」は私自身が私服として着たい服を作っているからっていうのもあるけれど、やっぱり自分の名前を出してブランドプロデュースをするからには、すべての商品に愛情を込めたいし、責任を持ちたいんだよね。

「そこまでやらなくても、名前だけ貸せばそれなりに売れるんじゃない?」って思う人もいるかもしれないけど、それって実はすごいリスクがあると思う。

たとえば、他のブランドとたまたまデザインがかなりかぶっちゃってた……ということも、起こるかもしれない。そんな時、自分が工程を知っていれば「マネしたわけじゃないけれど、たまたま似てしまいました」と事情を説明できるけど、きちんと関わっていなければ、釈明すらできないよね。

で、「ニコルはデザインをマネた」みたいに、私の名前が一人歩きしてめちゃくちゃバッシングされるかもしれない……。
同じ責任を取るなら、自分がきちんといろいろな部分にかかわった上で責任を取るほうがいい。もちろん時間もかかるし大変なこともたくさんあるけれど、それも含めて仕事なんじゃないかな。
その気持ちは、10代の頃にプロデュースしたブランド「NiCORON」の頃からずっと変わらないよ。

引き受けると決めたからには、どんな仕事も全力で頑張るけれど、やる気満々で挑んだ仕事なのに上手くいかなかったことも……正直ある。
そんな時の気持ちの切り替え方については、また次の回で!

次回更新は9月27日(月)お楽しみに!

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Text&Composition:Miho Otobe