イケメン

杉野遥亮が今度はヤンキーに!?「森生はヒーローみたいな人です」

2021.10.06

CMを見ると続きが読めます。CMを見ますか?

はい

「モデル出身の俳優」といったステレオタイプのイケメンのイメージを裏切り、繊細な表現力で、情けない新入社員から小学3年生まで幅広い作品に出演し続ける。そんな、今一番気になる俳優・杉野遥亮さん。今回、杉野さんが出演するのは、新世代ラブコメディー、ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」。初舞台を経て一皮むけた姿で黒川森生役に挑む杉野さんに、森生への憧れや今後の俳優人生を変えたと話す舞台での経験について、彼らしい真摯な言葉で語ってもらいました。

偏見を持たず、自分に正直に生きる森生は知れば知るほど魅力的

――今回杉野さんが演じる黒川森生のイメージを教えて下さい。

憧れる部分もあり、ヒーローみたいな人ですよね。軸を持ち、偏見を持たず、自分に正直に生きているところはとてもかっこいいなと思います。ただ、森生はカンタンにはつかみきれない人なので難しいです。今は、森生を自分の中で深めて、もっともっと熱い人にしていきたいと思い、追求している段階です。森生の発言や行動は深堀りするほど疑問が生まれてきて、なかなか彼を理解するのに一筋縄ではいかないです。

――“ヤンキーと単純に一言で括れない人間としての深みがあるんですね。

大人になってもピュアであり続けるってすごいことだし、精神的に相当強くないとできないことだと思います。森生はその純粋さが魅力ですが、それだけじゃない。もっと厚みのある人間だなと思っていて。彼は生きているだけで周りに影響を与える人なんです。僕は、森生のようなヒーローとは無縁だったので、彼のことをいろいろ想像するところから始まりました。まずは、森生のバックボーンを自分の中で思い描くこと。そのうえで経験や発言、行動から森生の気持ちを膨らましていくんです。とくに、生い立ちが彼に影響を与えている部分は大きいと思うので、そこを追求していくのが楽しい。知れば知るほど魅力的な人だなと思います。

――どこか自分と共通する部分はありましたか?

世の中に対して何か怒っているのは一緒かもしれないです。ただ、僕の気持ちより作品をきちんと見てほしいので、森生の気持ちに真摯に寄り添い、楽しむことを意識して演じる中で結果的に僕の思いも世の中に伝わり、広まっていけばいいなと思っています。

――今回は役作りの一貫として、特殊メイクで傷を作られたそうですね。

顔の傷は、彼のケンカっ早さの象徴でもあり、ヤンキーは過去の傷や生き辛さを暴力などで発散していくしかなかった人たちということを表していると思うんです。でも、森生は自ら望んでヤンキーになったのではなく、自然とそうなってしまったので、風貌もやりすぎたくはないなと。最近、舞台を経て大げさに顔を作るなどの表現はナンセンスだなと思うようになったんです。顔の表情に頼りすぎるよりも、内面がきちんと作れていればその雰囲気は自ずとにじみ出てくるものだと。でも、自分にヤンキーの要素はおそらくあまりないから、そこのさじ加減は難しいです。そういったことを踏まえて、僕なりの森生を構築しています。

――今回はWEB連載「ヤンキー君と白杖ガール」うおやま(KADOKAWA)を原作に、台本はオリジナルの部分もあるそうですが、どんな印象でしたか?

結構、ハッとさせられるところは多かったです。むしろ、なんでこんなに刺さるんだろう、なんで、世の中で飛び交っている話題がこんなに「すとん」と自分の中に落ちていくんだろう、という感覚になりました。2人の関係性から何か大切なことを学べている気がします。

――今はコミック原作のドラマも増えていますが、2次元を3次元に落とし込む難しさはありますか?

紙の上での表現や言葉を3次元で演じると、描かれていない部分を共有することの難しさも最近感じます。キャラクターを一人の人間にしたときに、ひとつひとつのセリフに意味があって、それを深く追求していくことで森生が立体的になっていくのかなと思っています。

――現段階で2話目まで撮り終えているとのことですが、森生の手応えはどうですか?

出来上がりを見て自信になるのか、はたまた、ショックを受けるのかわからないけど、自信は自分で得るしかないですから、今出来ることは森生に寄り添うことですね。

――主演女優の杉咲花さんとは初共演だそうですが、どうでしたか?

まだ何かをディスカッションしたり、話したりする時間はとれていないんですが、作品の流れで2人の関係が変わっていくことを繊細に見せていけたらなと思っています。

――森生がユキコの仕草にキュンとするのも見どころの一つです。杉野さんも女性の仕草でドキドキすることってありますか?

そうですね。意識してない行動が自分に刺さることはあります。今回ユキコは弱視なので、無意識のなかでの行動やすれ違いの部分、その空気感を自分も感じられた時はとキュンとします。

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舞台を経て自分の中に軸ができたような気がします

――最近、舞台「夜への長い旅路」(202167月上演)を経験されて、役に対する気持ちに変化があったとお伺いしました。実際に向き合い方はどう変化しましたか?

いろいろな役を演じ、経験を積む中で何が自分に合うのか探っていたのですが、舞台を経て何かが見定まった感覚はありました。俳優としてのあり方が見つかった。役をより追求するようになり、役の感情を深堀りしていくことが大事だなと思うようになりました。自分の中で軸が出来たような気がします。

――具体的な言葉やなにか出来事があったのですか?

特別なにかを言われたのではなく、その場(空気)を感じることですね。初めて稽古をしたときから千秋楽までの日々を通して感じることなど、すべての舞台にまつわる出来事が影響を与えてくれました。もう、エネルギーを詰め込みすぎて、大千秋楽の日の直前も、舞台で倒れる夢を見ました。昔はそういうタイプではなかったんですけど。舞台を通じて、演技に没頭するようになったのかもしれないです。だって、いまだに夢を見るんですよ。明後日、突然公演が決まったって。無理、無理、無理!と、怖くなって飛び起きます(笑)。

――それだけ杉野さんに影響を与えた作品だったってことですね。

そうですね。舞台を経て、自分がその役の感情にどれだけ寄り添えるのかを優先して考えるようになりました。いまだに舞台から抜けきれず、まだ共演者の方にお礼を伝えられてないんです。まだ落ち着かなくて。消化しきれないまま次の作品が始まりました。

――いまは森生に没頭しているのですか?

どうやったらこの作品をよりよくできるのかということばっかり考えています。まだまだ森生を掴めた実感はなくて。すべては終わって見なきゃわからない。ただ、すごく素敵な作品なので、早くみんなに見てほしいです。見てくれたら何か伝わるものがあるし、ただの恋愛ドラマだけでなく、未来的な要素を含んだ作品だなと思います。それは、人を見た目で判断せず、心で動くこと。今世の中で問題とされていることが、優しく解決されていくのは良いなと思います。

――最後にメッセージをお願いします!

この2人のピュアな恋で初恋を思い出す方もいらっしゃると思うし、日々の生活ですさんだ心を癒すかもしれない。恋愛部分以外でも、人と人との繋がりや自分らしく生きること、普通ってなんだろうと見る人がハッとすることがたくさんあると思います。森生やユキコの目線で純粋に疑問に思うことは、社会の問題点だったりもして、意外と考えさせられます。そういう大切なことを自然と感じられる作品で、すごく厚みのある楽しみ方があるんじゃないかなって思うので、みなさんぜひ楽しんでください。

恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~
外を歩くときは白杖を持つ、弱視の盲学生・ユキコ(杉咲)は、ある日、地元では誰もが恐れる不良少年・森生(杉野)と出会う。勝ち気でポジティブだが恋には臆病なユキコと、けんかっ早く根は純粋なヤンキー・森生は、不器用ながらも少しずつお互いのことを理解し、惹かれ合っていくラブコメディー。ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)106()にスタート!
PROFILE

杉野遥亮(すぎのようすけ)

1995年9月18日生まれ、千葉県出身。2017年映画『キセキ―あの日のソビト―』で俳優デビュー。その後も活躍の幅を広げ、映画『東京リベンジャーズ』、舞台『夜への長い旅路』などに出演。現在、Amazon prime videoにてドラマ『僕の姉ちゃん』が先行配信中のほか、ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)に出演。

Photos:Mariko Kobayashi Styling:Eri Adachi Hair&Make-up:Keiko Miyoshi Composition;Nirai Ikeshiro