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藤田ニコルのお仕事連載『ニコ論』第6回 チームプレーは大事。でも、自分の気持ちにウソはつかない

2021.10.25

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が23年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第6回目の今回は、私にとってのチームプレーのお話。

番組のコメント中に混乱した私を
さりげなくフォローしてくれた芸人さん

雑誌でも仕事でもアパレルでもそうなんだけど、私がやってる仕事は本当に多くの人がかかわってるから、チームプレーは大事だと思う。
だから、時には周囲を頼ることも必要。

最初から「自分がミスしても、誰かがなんとかしてくれるからいいや」って思うのは甘えだけど、周囲の人を信頼してひとりよがりにならないことも大事かなって思う。
特に、芸能界で長く生き残ってる人って、みんな人間的にもきちんとしていて、才能ある人たちばかり。
第4回で、仕事で失敗した時の話をしたけど、私の失敗を他の人がフォローしてくれることもたくさんあるよ

ある番組の収録中に、自分の中で言いたいことがまとまっていなくて、話している最中に自分でも何を言っているのか分からなくなっちゃったことがあるの。
そういう時、他の芸人さんが「ニコルが言いたいのは、つまりこういうことなんだよね」って、助け舟を出してくれて、なんとか会話がつながったの。
その時は、本当に「ヤバイ、ミスった」って焦ってたから、すごく助かったんだ。

そういうこともあって、私も他の人がピンチの時には、助けてあげられる人になりたいなって思う
ある番組で若手の子が話していたんだけど、彼女の意図がうまく伝わっていなかったのか、スタジオの空気が全然違う方向に進んでいっちゃったことがあったの。
そういう時は、彼女の意図を汲んで「たぶん、こうなんじゃないの?」って、フォローしたり。

そういうのって持ちつ持たれつ、お互い様なんだよね。
他の人が困ってたら見て見ぬふりしないで、自分ができることはフォローする
そうすれば、自分がピンチの時にも、きっと他の誰かが助けてくれるって思うんだ。

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情報番組の最中に起こった、
カンペとスルーの攻防戦(笑)

期待されている役割に応えることも大切
私の場合、情報番組とかでは「若者目線の意見」を求められていることが多いと思うから、コメントする時にはそれを意識したりする。
ただね、矛盾するようなんだけど、場の空気を読みすぎて、自分の心を殺しちゃうのもちょっと違うと思うんだよね。
「その線引きってすごく難しい」って思う人もいるかもしれない。
でも、私にとってはけっこうシンプル。判断基準は「自分が心地よいか、どうか」
人に嫌われようと、「これをやったら自分が心地よくいられない」って思うことはやらないようにしてるんだ。

たとえば、情報番組で何かのグッズを取り上げた時のこと。
カメラに映らないところで、「『このグッズすごく流行っているんですよ』ってコメント言って」というカンペをスタッフさんが出していたんだけど、私はそれが流行ってるとはどうしても思えなくて。
だから、スルーしちゃった。
私がなかなか言わないから、スタッフさんもしぶとく何度もカンペを出していたんだけど、何度出されてもスルー。
もうカンペとスルーの攻防戦(笑)

「別にそのぐらい言ってあげたっていいじゃん」って感じる人もいるかもしれない。
でも、私はやっぱり自分が全然思ってもいないことを公共の電波で言うのって、好きじゃないんだよね。
だって、思ってもいないことを言わされて炎上した場合、誰かが責任とってくれるわけじゃないから。
自分の言葉を背負えるかどうかってすごく大事なことだと思う

こういう時の対策として、テレビ番組の場合は台本があるから、台本を見て「これは言いたくない」って思うことは、事前に伝えておくの。
それでも、収録本番で「言って!」とカンペを出してくるスタッフさんも、たまにいる……。
「いざ本番になれば、観念して言ってくれるだろう」って思われてるのかもしれないけど、それって確信犯だよね。ズルイじゃん!って(笑)。
だから、私もそこは絶対に譲らないの。

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みんなに好かれることは不可能だから、
自分が正直にいられることしか、しない

そんなスタンスだから、陰では文句言われているかもしれないし、嫌われているかもって思う。
でも、それならそれで仕方ない。
この件に限ったことじゃないけど、基本、「嫌われてもいいや」って思ってる部分があるから
全国民に好かれるなんて絶対にムリだし、人に求められる自分ばかり演じていたら息苦しくなっちゃうよね。
だから、いつも自分に正直でいたいし、ウソはつきたくない。

ただ、最近では10代の頃に比べて経験値も上がって、ムダに敵を作るのも良くないっていうのもわかってきたんだ。
「ウソはつきたくない」っていうのも、10代の頃は「ウソつくのは絶対いや!」なんて思ってたけど、「じゃあ絶対にウソつかないか」と言われると、“絶対”はないんだよね。
誰かを守るためにウソつくことだってあるかもしれない。
自分が心地悪くならない程度のウソなら、誰かを喜ばせるためにつくことも、ないとは言い切れない
そうやって柔軟に考えられるようになった気はするかな。

10代の頃から仕事漬けの生活を送ってる私だけど、「もう仕事やめちゃおうかな」って思ってた時期もあるんだ。
それについては、また次回!

次回更新は11月8日(月)お楽しみに!

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Text&Composition:Miho Otobe