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藤田ニコルのお仕事連載「ニコ論」第7回 仕事は楽しむもの?頑張るもの?

2021.11.08

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が23年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第7回目の今回は、仕事でくじけそうになった時のお話。

ムリしてないと頑張れない
と思っていた10代

みんなにとって「仕事」ってどんな存在?
まだ社会に出ていない人は、仕事に対してどんなイメージを持ってる?
自分の生きがい。楽しいもの。しんどいもの。生活するために仕方なくやるもの。
仕事への印象や働く理由は人それぞれだと思うけど、私はやっぱり仕事が楽しい。

でも、心からそう感じられるようになったのは、ここ2~3年かもしれない
10代の頃は、仕事ってムリするものだと思ってたから。
「ムリしないで頑張る」とか、みんな言うでしょ。実は私、あれがよく理解できなかったんだよね。
だって、ムリしてないと頑張れないし、そうしないと結果は残せない。仕事はムリするものであって、自分がムリしていないうちは“頑張る”の中には入らない。って、本気でそう思ってた。

だからね、10代の頃はいつもいっぱいいっぱいだったよ。常にムリしてる実感があったし、それが心地よくもあったんだよね。私、ドMだから(笑)。
ただね、あまりにもムリしすぎて爆発しちゃったこともある。
特に高校生の時は、仕事と学校の両立が本当に大変だったの。

両立しやすいように単位制高校を選んで、週3日通っていたんだけど、高校2年生で『Popteen』のモデルになってから一気に忙しくなって、週3日の通学すらできなくなっちゃって。
途中から同じ学校の通信制に切り替えて、家とか仕事の空き時間に勉強して……っていう感じの毎日だったなぁ。

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『POP』の撮影って朝早いことが多くて、早朝5時に集合して一日中撮影とかザラなのね。
あと、私物公開のページとかあるから、それを準備する時間も必要。
企画モノのページもやらせてもらいたいのに、仕事と勉強しかやってないから、やりたい企画すら思いつかないんだよね。
流行りものの情報にも疎くなってたりして、自分がだんだん空っぽになっていく感じがして……。

編集部の人からも「もっと遊んだり情報収集して、自分の引き出しを増やさなきゃ、ダメだよ」って言われたりしたけど、そんなヒマないし!

そして、イライラが頂点に来ると……大爆発!

イライラをぶつける相手は、たいていお母さん。
ものすごくネガティブな気持ちになって、「もうやだ! 芸能界なんてやめたい!」とか「勉強と仕事、両立なんてできるわけじゃないじゃん」って口にしたこともある。

ただね、爆発前に必ず「本気で思ってるわけじゃないからね」って言っておくの
だって、自分の子供がそんなこと言っていたら、ものすごく心配するよね。
実際、私は本気でやめたかったわけじゃなくて、このしんどい気持ちを誰かに分かってほしい、愚痴を聞いてほしかっただけなんだと思う。
だからお母さんも私の本心は分かってて、ひたすら「うんうん」って話を聞いてくれてたんだ。

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仕事を辞めずに頑張れた、
私の「もったいない精神」

でも、これまでの人生で一度だけ、「もう本当にやめたい」と思った時期があるの。
高校3年の頃、テレビの仕事がどんどん入るようになってきた頃。

もともと「有名になりたい」って気持ちがあったから、テレビに出られるのは嬉しかったんだけど、だからといってモデルの仕事も減らしたくない。
でも、学校は通信とはいえ、課題の提出とかあるし、テストもあるから、勉強しないといけない。
友達とも全然遊べないし、新しい服を買いたくても、買い物に行く時間もない。
「何のためにこんなにしんどい生活してるんだろう……。全部放り出しちゃったらラクになれるかなぁ」って本気で思ったりもした。

でもね、よくよく考えると必ず、「もったいない!」って結論に行きついちゃうの。
テレビに出始めた影響もあって、ようやく『POP』の読者の子以外にも、幅広い世代に少しずつ顔と名前が知られるようになってきた時。
「ここでやめたら、今までの努力が水の泡になる」って思ったら、やっぱりやめられないなって。
だから、私が今も仕事を続けられているのは「もったいない精神」のおかげなのかも

今は、仕事はムリするものじゃなくて、楽しむものっていうのがベースにある。
高校を卒業して勉強から解放されたからっていうのもあるけど、やっぱり仕事が好きだし、仕事している自分も好きだから。
それに、たとえしんどい状況だったとしても、時がすぎれば笑えるってことを、10代の時の経験から学んでるから、つらくても「逃げ出したい」とは思わなくなったんだ。

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あとは、私の場合、人に求められる存在であり続けたくて仕事している部分が大きいのかもしれない
ファンの人たちが応援してくれたり、新しい仕事のオファーが来たりすると、「私のことを必要としてくれている人がいるんだな」って感じて、すごく嬉しいんだよね。

今でも、忙しくなってプライベートな時間が全然取れなくなると、たま~に大爆発しちゃうこと、あるよ。
私、心の中に負の感情を溜めておけないタイプだから、そういう時は、お母さんにLINEで愚痴を言うの。
電話だと感情的になっちゃうから、ひたすらLINEに「ほんと疲れた」とか「もうやだ、休みたい!」とか、打ち込みまくる(笑)。

お母さんは全部ちゃんと読んでくれて、最後に「ママはいつも味方だよ」って優しい言葉を送ってきてくれる。それで、なんだかすっきりして、明日からまた頑張ろうかなって思えるんだ。
ちなみに、お母さん以外の人にはあまり、こういう愚痴は言わないよ。だって絶対に嫌がられるから(笑)。お母さんは何を言っても味方でいてくれるって分かってるから、安心してぶつけられるんだよね。

溜め込まずに愚痴を言うのは、大事なこと。でも、愚痴を言う相手を選ぶのは、もっと大事だからね。

テレビの仕事がたくさん入って忙しくなっても、モデルの仕事をやめなかったのには、ものすごく大きな理由があるんだ。それについてはまた次回!

次回更新は11月22日(月)お楽しみに!

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Text&Composition:Miho Otobe