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藤田ニコルのお仕事連載「ニコ論」第9回 私とファンの距離感

2021.12.14

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こんにちは! 藤田ニコルです。この連載では、私が23年の人生で感じてきたこと、学んできたことを通じて、どうやって今の藤田ニコルが出来上がったのかを考えてみることになりました。あまり過去は振り返るタイプじゃないけど、良い機会をもらったから、思い出して話してみようかなって。私の経験が、みんなの仕事や勉強、友達付き合いの参考になったら嬉しいです。第9回目の今回は、私のファンとの繋がりについて。

ブログのコメント返しが、ファンとの交流のはじまり

私が仕事を頑張る一番の原動力になってるのがファンの人たち。たぶんファンの存在がなかったら、とっくにこの仕事やめてると思う。だって雑誌で表紙を飾っても、新ブランドを発表しても、喜んでくれたり、反応してくれる人がいないってことでしょ?
だったら何のために頑張るのか、分からなくなっちゃう。それぐらい、私にとってファンのみんなは大切な存在。

仕事で何か新しいことに挑戦する時は、自分がワクワクできることが大事だと思うけど、「これをやったら、ファンのみんなに喜んでもらえるかな?」っていうのは、いつも考えてる。
だからリアルな声を知りたくて、ほぼ毎日SNSでエゴサしてるよ。
「藤田ニコル」とか「にこるん」ってエゴサして、みんながどんなことを書いているか見て、「いいね」押したり、けっこう気軽にリプしたりする
最初はみんな、「え⁉ 本人からリプ来たんだけど!」ってビックリしてるけど(笑)。

この距離感の近さは、『nicola』のモデルだった小学生の頃からずっと同じ。
その頃はブログをやっていたんだけど。書かれたコメントに一つずつ返事を返していたら、気づいたらたくさんコメントが来るようになって。そこから私とファンの人たちとのコミュニケーションが始まったんだ。

コメントを返したらそれに対してまた反応が返ってくる。ラリーが続くような、そんな連鎖が嬉しくて、「こんな世界があるんだ!」って夢中になったの。
この頃、学校ではクラスのなかで目立ったキャラって感じでもなく、むしろ友達少なかったから、こうやって自分が発信したことに対して誰かが反応してくれるのが、すごく嬉しかったんだ。

ファンの人たちのことを知りたいって思ってると、自然と顔と名前も覚えちゃうんだよね
イベントでも一人ずつ握手したり、写真撮ったりする時に「●●ちゃんだよね、久しぶり~」って話すよ。

この連載で前にも少し書いたけど、私、仕事関係の人の名前がなかなか覚えられないの。テレビ局のエライ人の名前とか。学校でも歴史上の人物名の暗記とか全然ダメだった。
でも、ファンの顔と名前は不思議とすんなり覚えられるんだよね。たぶん、自分にとって重要なことだけは頭にインプットされる仕組みなんだと思う(笑)。

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時には道案内や忘れ物のアドバイスまでしちゃう!

イベントといえば、ファンがらみでいろんな“事件”があったなぁ。
渋谷でイベント開いた時、ファンの子から「道がわからないんだけど」って、ツイッターでリプが来て、地図に自分で道順を書き込んで送ってあげたことも。
「運営のスタッフさんに聞いてくれたらなー」って少し思ったけど(笑)。
でも、「道に迷って行けなかった」っていう子が1人でもいたら心が痛むし、私が何とかできるんだったら、サッと返しちゃおうって。

大阪の大きな会場でファッションイベントに出演した時は、「会場で財布なくしたんだけど、どうすればいい?」ってDMが来たことあったな。
諦めて帰ろうとしていたみたいだから、「とりあえず、警備員さんに言ったほうがいいよ」ってリプを返してあげたんだ。
全部に返事をすることは不可能だし、そこまではできないけど、ファンの子が困っているのを知ったら、やっぱり動いちゃうんだよね

他にも、高校生の頃、私のイベント待ちの列で割り込みした子がいたみたいで、ファン同士でモメてたことがあって。私、イベントの前もずっとツイッター見てるから、誰かがつぶやいていたら、そういうのが分かっちゃうんだよね。

ちゃんとルールは守ってほしいから「割り込みはやめてね」ってリプして、ケンカを仲裁したな。最近はみんなマナーを守ってくれているから、そういうことは減ったけど、当時はイベントの日はわざわざ早起きして、“事件”が起きてないかスマホ片手にトラブルチェックしてたんだよね

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距離感近すぎ、が私にとってのファンとの距離感

こういう感じだから、他のモデルとかタレントの子には、「よくそこまで出来るね」って驚かれたり、「ファンとの距離感近すぎない? もうちょっと距離空けたほうがいいよ」って心配されたりすることもある。でも、私にとってはこれが普通。
むしろ、そういうことを続けてきたから今の自分があるって思う
距離感が近くなかったら、きっと今、熱心に応援してくれるファンはいなかっただろうし、こんなにいろいろな仕事をできるチャンスにも恵まれなかったと思う。
もしかしたらモデルやタレントを続けることすら難しかったかもしれない。

どうしてこんなに近い距離感で接しているかというと、私にとっても自分を応援してくれる人と交流するのって純粋に楽しいから。
あと、私は「手の届かない遠いところにいる憧れの人」っていう立ち位置じゃないって、自分でも分かってるから。

どうして私を応援してくれるんだろう?って考えると、やっぱりビジュアルよりも性格とか内面を好きになってくれる人が多いのかなって思うんだ
SNSとかファンレターとか読んでると、すごくそう感じる。
もっとモデルらしく、オシャレな生活やカッコいい自分だけを発信していれば、“憧れの人”っていう立ち位置になれるのかもしれないけど、それは私の役割じゃない気がして。
ダメなところも見せてるし、弱音もたくさん吐いてる。でもそれによって共感してくれたり、「にこるんも大変だけど頑張ってるんだ」って思ってくれる人がいたら、それはそれで意味のあることなんじゃないかな。

あと、実は私のファンには“隠れファン”がけっこういるみたいなんだよね。
SNSとかで「藤田ニコルのファン」って公言してないけど、「実はこっそりファンです」っていう人。男性に多い気がする。昔、「にこるんビーム」とかやってたイメージもまだ残ってるかもしれないし、女優さんのファンですって言うよりハードル高いのは、私もわかるし。

「隠れファンだなんてひどい」とか、「ファンだと公言するのが恥ずかしいって思われてるって落ち込まない?」って感じる人もいるかもしれないけど、全然!
むしろ、「隠れていてもいいから、いつまでもファンでいてね♡」って、心の中で思ってます。

ファンの人たちには「にこるんのファンをするのはコスパがいい」って言われてるんだけど、その理由については、また次回!

次回更新は12月13日(月)お楽しみに!

 

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Text&Composition:Miho Otobe Photo:Mayuko Kobayashi Stylist:Yurika Nakano(LOVABLE)  Hair&Make:Rei Fukuoka(TRON)