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劇団ひとり・大泉洋・ 柳楽優弥が映画『浅草キッド』の見どころを語ります♡

2021.12.28

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若き日のビートたけしさんを描くNetflix映画『浅草キッド』。監督と脚本を担当した劇団ひとりさんと、劇中で師弟関係を演じた2人の豪華な鼎談が実現。作品に対する愛情や見どころ、お互いへのリスペクトを語ってもらいました。

厳しいけれど、かっこいい不器用な師弟愛に憧れます

──もともと劇団ひとり監督は『浅草キッド』にどんな思い入れがあったんですか?

劇団ひとり「僕は中学生の頃に原作を読んで、深見千三郎さんとビートたけしさんの師弟関係が好きで、そこに憧れて芸人になったようなもんなんですよ。だから、監督としてもう一度映画を撮る機会があったら『浅草キッド』をやりたいという気持ちはずっと持っていたんです」

──大泉さんは深見千三郎、柳楽さんはタケシを演じました。主演のお二人の目には、この作品の世界観はどう映りましたか?

大泉洋「僕も幼少期から同級生がハマっていたガンプラやキン消しには目もくれず、テレビにかじりついて芸人さんばかり見ていましたし、それこそ『浅草キッド』の世界観も大好きで。弟子に対して愛情があるからこそ、厳しく接する。不器用だけども真正面からコミュニケーションを取っているからこそ深い信頼関係が築ける部分もあって。そんな昭和のコミュニケーションみたいなものには憧れがあります」

柳楽優弥「僕はもともと、たけしさんの名言集を読んだことがあって、『笑われるのではなく笑わせろ』みたいな心意気がかっこいいと思っていました。そのたけしさんが影響を受けた深見さんは、まさにかっこいい大人という感じで。撮影現場で大泉さんを通して深見さんと対峙して、この人についていきたいと思う気持ちがすごく分かりました」

──タップシーンも含めて劇中の大泉さんは本当に素敵でした。

大泉「なにしろ、細かな目線や仕草にいたるまで、監督が深見さんをかっこよく見せることにこだわっていたからね。帽子のつばをどんどん下に傾けるから、僕の顔がどんどん見えなくなっていくんですよ」

劇団「そうそう、大泉さんは顔が見えないくらいがいちばんかっこいいから」

大泉「なんでだよっ! だったら俺じゃなくていいだろ!」

柳楽「でも本当に、完成された映像を見たら男の哀愁や色気がにじみ出ていて。そこは時代を問わず、幅広い世代の人に共感してもらえると思います」

大泉「この監督は即興でどんどん演出を加えていくから、直前に撮った芝居とのツジツマが合わなくなっていくんですよ。段取りが悪いんだよな〜」

柳楽「……(苦笑)」

劇団「ちょっと! 宣伝の場でグチ言うの止めてもらえます?」

大泉「せっかくタップダンスを覚えたのに、足元を映してくれなかったシーンもあったな。嫌な監督ですよ!」

劇団「やめろって! 後味悪いだろ(笑)」

「天才ゆえの孤独感」がたけしさんと柳楽さんの共通点 ── 劇団ひとり

柳楽さんは、どこか寂しげなオーラが漂っているように見えるんですよね。なかなか他者と分かり合えない「天才ゆえの孤独」みたいなものを感じるし、まさにタケシ役にぴったりな俳優さんでした。

一方、原作ファンは深見師匠にコワモテのイメージを持っている人も多いはずですが、その役を大泉さんに演じてもらったら面白いことになる予感がしていて、実際にフタを開けてみたら想像以上に色気のあるお芝居を見せてくれました。

2人のやりとりが本当にかっこよくて、正直、撮影現場で何度も感動させられちゃいました。でも、大泉さんって、自分が背中しか映っていないシーンでは気を抜いてNGを連発するんですよ。あれはマジで迷惑でした(笑)。

PROFILE
劇団ひとり

1977年2月2日生まれ。千葉県出身。2000年からピン芸人として活動。2006年に発表した著書『陰日向に咲く』で小説家デビューし、100万部を超えるベストセラーに。2010年には2作目となる『青天の霹靂』を発表し、2014年には同作の映画化で監督も務めた。

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劇団ひとり監督は、もう少し役者を褒めるべきだと思うな ── 大泉洋

『青天の霹靂』が素晴らしい映画でしたし、今回は劇団ひとり監督から再びオファーをもらえたことがすごく嬉しかったですね。しかも、柳楽優弥という俳優は誰もが一緒にやりたい俳優ですからね。彼と共演できることも光栄でした。

実際、柳楽くんのお芝居は凄まじくて、漫才の呼吸やアクセント、細かな表情や仕草なども、どう見ても若い頃のたけしさんなんです。モノマネではなく、本人に見えてしまう……役者としての底力を見せつけられましたね。

それなのに、劇団ひとりという監督はコミュニケーション能力に難があるというか(笑)、役者のことを全然褒めないんですよ。かっこつけてないで、もっと褒めりゃいいんですよ! 俺を(笑)。

PROFILE
大泉洋

1973年4月3日生まれ。北海道出身。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。1996年から北海道の放送局で放送されている深夜番組「水曜どうでしょう」で大きな人気を博し、全国的な注目を集める。俳優として数多くのテレビドラマや映画に出演し、来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼朝を演じる。

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僕自身の大泉さんへの信頼感が映像にもにじみ出ているはず ── 柳楽優弥

大泉さんとは何度か共演させていただいたことがあって、すごく安心して撮影に臨むことができました。今回の作品はタケシと深見師匠の師弟関係が重要になりますし、僕自身の大泉さんへの信頼感が映像に反映されているのではないかと思います。

事前にたけしさんの話し方やクセを研究していたのですが、劇団監督から最後は「モノマネしなくていいからね」と言ってもらえたので、似せることに固執せずに開き直って演じることができたかなと。

漫才だけでなくタップダンスの練習も必要で、撮影期間中はずっと必死でしたが、完成した映像を初めて見てすごく感動しました。ようやく緊張から解き放たれて、今も、なんだか心地が良いんです(笑)。

PROFILE
柳楽優弥

1990年3月26日生まれ。東京都出身。2004年に映画『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を史上最年少で受賞。これまで映画『ディストラクション・ベイビーズ』、『銀魂』シリーズ、『夜明け』、『泣くな赤鬼』、『ザ・ファブル』、『今日から俺は!!劇場版』など数々の話題作に出演。

【劇団ひとり】ジャケット¥66000、パンツ¥36300、シャツ¥22000、ネクタイ¥10450/ts(s) 【大泉洋】ジャケット¥57200、シャツ¥30800、パンツ¥29700/FACTOTUM 【柳楽優弥】全てスタイリスト私物 ●商品情報はViVi2022年2月号のものです。

INFORMATION
『Netflix 映画『浅草キッド』』 ビートたけしが自身の師匠である芸人・深見千三郎と過ごした青春をつづった自伝『浅草キッド』を映画化。劇団ひとりが監督・脚本を手がけ、多くの人気芸人を育てながらも自身はテレビにほとんど出演しなかったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠・深見や仲間たちとの日々と、芸人・ビートたけしが誕生するまでを描き出す。Netflixで全世界独占配信中!
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Photo:Munehiro Saito Stylist:Kazumi Hoshino(MIXX JUICE・Gekidan Hitori)、Norihito Katsumi(Koa Hole・Yo OizumiI)、Tetsuro Nagase(UM・Yuya Yagira) Hair&Make-up:Misa Koide(MIXX JUICE・Gekidan Hitori)、Yoshito Shiraishi(ima.・Yo OizumiI)、Asako Satori (Yuya Yagira) Interview&Text:Satoshi Asahara