テレビはもちろん、YouTubeやサブスクなど見て楽しめるものが溢れている今だからこそ、あえて伝えたい! ほかでは味わえない楽しみがラジオにはあるんです……♡ 睡眠時間を削ってでも聴いていたいというラジオ中毒なエディターと、ラジオに必要不可欠な存在であるハガキ職人さんが、ラジオの魅力を語り尽くします! ラジオ初心者さんは、騙されたと思ってぜひ聴いてみて♡

ハガキ職人・ぬまぶくろさんリアクションメールが得意。愛用しているラジオアプリはradiko・ラジオクラウド・Spotify・Audee・GERA。

ViViエディター・ぴー
ファッション・YouTubeを担当。愛用しているラジオアプリはradiko・ラジオクラウド・Audee・Podcast。

ViViエディター・こま
美容・エンタメ担当。愛用しているラジオアプリはradiko・ラジオクラウド・Audee・GERA・stand.fm。
Topic❶
ラジオにハマったきっかけ
ぬまぶくろ:僕の場合は、たまたま家に実機があったので、中学時代からなんとなく適当に色んな番組をざーっと聴いていて。
バナナマンさんの『バナナムーンGOLD』(TBSラジオ)を聴いて初めてハマりました。大学に入って、深夜ラジオが好きな友達に出会って、TBSラジオの通称“24時台三兄弟”と呼ばれる『ハライチのターン!』、『アルコ&ピースD.C.GARAGE』、『うしろシティ 星のギガボディ』も面白いよ!と薦められて……、もうそれからはどんどんラジオにハマっていきました。
こま:私も中学生くらいから聴いてたけど、どちらかと言うと音楽メインのFM局のほうが多かったかも。でも2015年に『朝井リョウ&加藤千恵のオールナイトニッポン0』がスタートして、小説家の人のトークってどんな感じかな〜?って興味本位で聴いてみたら、めちゃくちゃ楽しくて! 1週間が待ちきれなかった!!
ぴー:わかるー。私がハマったのは、エレキコミックさんと元ラーメンズの片桐(仁)さんがやってた『エレ片のコント太郎』かな。ラーメンズさんが好きで聴き始めたのが最初でした。
ぬまぶくろ:ひとつ好きな番組が見つかったら、同じ作家さんがやってる番組聴いてみようかな?とか、ゲストで出てたあの人面白かったから……って広がって、どんどんハマっていくのかも。
Topic❷
毎日のラジオタイム
ぴー:私は通勤時間と週末家にいる時間は、ほぼずっとラジオを聴いてますね。
ぬまぶくろ:僕も空き時間は大体ラジオタイム。今は週に30時間くらいは聴いています。ハガキ職人を始めた当初は中毒みたいになっていて、もっと凄かったんですけど……。謎の使命感で睡眠時間を削ってまでも聴いてました(笑)。
こま:私がハマってた朝井さんと加藤さんのラジオも深夜3時〜5時だったんだけど、リアルタイムで聴きたいから睡眠時間を削って聴いてました。放送が金曜の深夜だったからなんとか乗り切れたけど(笑)。
ぴー:ほんと楽しかったよね。1年で終わっちゃって残念だった……。
こま:今は※リアタイできないことのほうが多いけど、最近は朝お出かけ準備しながら前日放送されたラジオを聴くことが多いかな。
※リアタイ=リアルタイム

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Topic❸
ラジオ初心者におすすめの番組
こま:そんなふうに一日の自由時間をラジオに充てている私たちですが(笑)、ラジオ初心者の方におすすめするなら何がいいかな?
ぬまぶくろ:やっぱり生放送の番組のほうが楽しいと思うんですが、深夜ラジオのリアタイは初心者にはハードルが高いかもしれないですね。
ぴー:ハマってからじゃないと難しいのかな……。
ぬまぶくろ:一番聴きやすいのは『ハライチのターン!』じゃないですか? (ハライチの)お二人が、新規リスナーにも楽しんでもらえるように心がけてるって言っていて。先週からの流れの話をするときも、きちんと説明してくれてますよね。
こま:一回聴き逃したら話がわかんなくなっちゃう番組もあるから、新規じゃなくてもありがたい!
ぴー:その番組内で使われてるワードの意味がよくわからなくて聴くのをやめた番組もある。
ぬまぶくろ:そういうのって結構大事なことですよね。
ぴー:パンサーの向井(慧)さんも気をつけてるって『向井と裏方』(AuDee)で言ってたから、向井さんの番組も初心者が聴きやすい番組になってるはず!
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Topic❹
ハガキ職人とパーソナリティ
ぴー:パンサーの向井さんと言えば、ぬまぶくろさんは『むかいの喋り方』(CBCラジオ)にご出演されてますよね? 将来的にラジオのお仕事をされたい気持ちがあるんですか?
ぬまぶくろ:いえ! まったくそういう気持ちはなくて。番組での募集も(構成)作家とかじゃなくて「聞き手」とのことだったので、聴くだけならやってみたいな〜って軽い気持ちで応募したんです(笑)。1回きりの企画だと思ってましたし、まさか向井さんと一緒にお仕事できるとは思っていませんでした。
こま:最初は番組にメールを送るハガキ職人だったけど、そこからラジオの構成作家になったっていう人もいらっしゃいますよね。ぬまぶくろさんのように、番組に出演するとまではいかなくてもパーソナリティとリスナーの距離が近い感じがしません?
ぬまぶくろ:そうですね。場合によっては電話がかかってくることもありますし。テレビだとあんまりそういう企画はないですよね。
こま:そもそも、ハガキ職人さんになるきっかけって何かあったんですか?
ぬまぶくろ:実はここで初めて言うんですが……。うしろシティさんのスペシャルウィークの企画でリスナーを呼ぶというイベントがあったんですね。ちょうどその頃、ワタナベエンターテインメントのマネージャー職で内定をもらっていて、就職したらこういうイベントにも参加しづらくなるだろうし、今しか経験できないかも!と、思い切って参加したんです。そこで他のリスナーさんたちと話していて、「ハライチの番組の“ハガキ職人”がハライチの“マネージャー”になったら面白くない?」って言われたのがきっかけでした。
ぴー:たしかに、それは肩書として面白いですね!
ぬまぶくろ:ある程度の自己顕示欲みたいなものもあるとは思うんですが、“おしゃべりの練習”として捉えてるところもあって。ラジオの世界は面白いのに、僕が生きてるのは面白くないほうの世界で……。パーソナリティの方々やハガキ職人さんとの掛け合いを聴いて勉強することで、僕の世界にも面白いエッセンスを入れられたらって思ったのが大きかったかもしれないですね。
こま:ハガキ職人さんになってから変わりましたか?
ぬまぶくろ:以前よりもっと社交的になったような気はします。それに芸人さんのラジオを聴いていると、どんどんお笑いに興味が湧いてきて、生のライブを見に行くようにもなりましたし、楽しいことは増えましたね。
こま:メールで送るネタってどうやって決めてるんですか?
ぬまぶくろ:思いついたままに責任感なく送っちゃってます(笑)。どんな内容だとしてもパーソナリティの方が面白くしてくれるので。
こま:実は私も過去に一回だけメールしたことがあって……。何回も推敲したものの正解がわからないまま送ったのに、まるで面白いメールだったかのように仕上げてもらった記憶があります!
ぴー:私はメールを送ったことはないけど、ほんとにラジオのパーソナリティってすごいですよね! 特に一人でやってる人なんて……なんであんなに話せるのかと思うよ。
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Topic❺
ひとりしゃべりのおすすめ番組
ぬまぶくろ:自分が出てるからというわけではないですが、やっぱり『むかいの喋り方』は近くで見ているから尚更すごさを感じますね。
ぴー:向井さんのラジオ以外だと『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)も好きだな〜。
こま:しゃべくりが好きなら『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)とかもいいですよね。個人的には、GERAっていうアプリでやってる『ヒコロヒーのストロベリーワンピース』も好き。
Topic❻
ラジオアプリ
こま:メインのアプリはみんなradikoだと思うんだけど、ほかのアプリはどうですか?
ぬまぶくろ:GERAで『囲碁将棋の情熱スリーポイント』、AuDeeだとさっきも挙げた『向井の裏方』っていう感じですね。これ以上はキャパオーバーかも。
ぴー:いつも聞いてる番組は聴き逃したくなくて。そうなると、なかなか手を広げられないのはありますよね。
こま:私はちょこちょこ手を広げてて(笑)。stand.fmで芸人さんのラジオを手当たり次第に聴く日があるんです。その中でもお気に入りなのは『東京タワーラジオ〜ミナミとボクと、時々、ミヤザキ〜』っていう神保町よしもと漫才劇場に所属してる、オドるキネマの南さんとオフローズの宮崎(駿介)さんが一緒にやってる番組が好きで、全部聴き返しちゃった。
ぬまぶくろ:radikoのタイムフリーだと1週間以内に聴かなきゃいけないけど、気に入った番組を過去に遡れるアプリもあるから活用するといいですよね。
ぴー:たしかに。ラジオクラウドなら『空気階段の踊り場』とか第1回目から聴けますし。
ぬまぶくろ:あとはSpotifyだと『サスペンダーズのモープッシュ』とかアルコ&ピースの酒井(健太)さんと三四郎の相田(周二)さんがされてる『83 Lightning Catapult』も最初から聴けておすすめです!
こま:思い起こしてみると、結構みんな手を広げてるのでは……(笑)。
ぴー:たしかに。AuDeeでは、私も向井さんの番組が聴きたいだけだったんだけど、終わったら自動的に次のおすすめ番組にいくの。それで“うっかり”広がっちゃってる。
こま:Podcastも聴いてるって言ってませんでした?
ぴー:聴いてますね(笑)。『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』は能町みね子さんがおすすめしてて聴き始めて。あと『ゆとりっ娘たちのたわごと』っていうのも……。
こま:これだけ楽しい番組がいっぱいあるんだから、聴き始めちゃえば誰でもきっとお気に入りが見つけられるよね。
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Topic❼
もし叶うなら「パーソナリティになって欲しい」人
ぴー:脚本家の坂元裕二さんにラジオドラマとかやってもらいたい。
こま:うわ〜それ聴きたいなー! ドラマもいいけど文化人の話って興味深いですよね。
ぬまぶくろ:それで言うと僕は『藤井聡太のオールナイトニッポン』とか聴いてみたいですね。インタビューを聴いていると一般的に使わないような言葉を使ってたり、言い回しが独特だったりするので、どんな話をされるのか気になります。
こま:私はやっぱりハマったきっかけにもなった小説家の方がいいかな。村田沙耶香さんが誰かと一緒にやってくれたら面白そう!
Topic❽
ラジオの魅力
ぴー:こんなに生活に必要不可欠なものなのに、無料ってすごくないですか?
こま:家にひとりでいて、こんなに笑えることってラジオ以外にはないと思う。
ぴー:ラジオの一番の魅力って何かしながら聴けることだと思うの。家事をするときもラジオを聴きながらだと楽しめちゃう。私、新入社員のときは体力的にも精神的にも疲れてたんですけど、本当にラジオに救われてたなー。日常生活の中で報われないことなんていっぱいあるけど、そういう出来事を面白く話してるラジオが特に聴きやすかったんです。朝井さんと加藤さんの番組もそうだし、『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン』も私を救ってくれるラジオだった。
こま:どんな気分の日も絶対に寄り添ってくれるから! こんなご時世こそラジオを聴いてみてほしいよ……。他のメディアでは話さないようなプライベートな内容を長尺で聞けるところもいいし、パーソナリティの方が内側をさらけ出してくれてる感じがしますよね。
ぬまぶくろ:そうですね。パーソナリティが同世代ならトークの話題も理解しやすくて、尚更聴きやすいっていうところもありますね。
ぴー:ラジオって、割とパーソナリティの自由度が高いからパーソナリティによって違う色が出るんですよね。だからこそ自分たちの番組を聞いてるリスナーのことを大事にしてくれてる感じがしますよね。
こま:たしかに。ラジオ愛に溢れてる感じが伝わってくる。
ぬまぶくろ:今後もラジオは一生聞いていくんだろうなって思います。
こま:私も。生活の一部だもん。やめられないですね……♡
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