もしかしたら泥臭さや虚勢を張って生きる、そんな姿勢は時代遅れなのかもしれない。けれどSixTONESを見ていると、無理してでもイキがって笑ってカッコつけられるホンモノの熱量には、何も敵わないんだなって気づく。その強烈な“チーム感”がまぶしくって仕方がない、自由で逞しくて優しい無敵の6人。どんな時代も結局、こういう男子に私たちは弱いのだ♡ 今回は、音楽性の高い楽曲でファンを集めるSixTONES。2022年の幕開けとともにリリースされた2ndアルバム『CITY』は、そんな彼らのこだわりが満載。製作過程からユニット曲についてまで、たっぷり語り合ってもらいました。
こだわり詰め込みました!
アーティスト・SixTONES
――まずはズバリ、どんなアルバムなのか教えていただけますか?
髙地:最大の特徴は、曲のスタート位置を変えて3パターン制作していることです。朝から夜までの一枚、夕方から朝にかけての一枚、みたいに。だからお客さんに、「今の私は朝のテンションだな」みたいに選んでもらえるかなと思っています。
京本:1stアルバムは、カッコイイと思うものを詰め込んだバラエティ豊かな一作になったんですけど、2枚目はそのハードルを越えなきゃいけない。だから一曲一曲の置きどころやストーリー性をすごく考えました。1枚目よりもこだわりの強い、面白みのあるアルバムができたと思います。
森本:今回は映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の日本語吹替版主題歌も入っているんですよ。やっぱりマーベルヒーローって知らない人はいないから、そこにかかわれたのも感激でしたね。
――アルバムを作り上げるうえで、皆さんで話し合いはされたんですか?
松村:もともとSixTONESは、メンバーも制作陣も横並びで話し合うのが伝統というか。誰もが正解ってないと思っているので、「でも俺はこう思うんだよね」、「それってこういう恐れがあって俺は怖いんだよね」とか、本当に対等に意見を出し合っていました。
髙地:だから意見がぶつかったときも、民主主義で多数決。まあ嫌な曲は一切なかったんで、むしろ「どれも落とせない」というぶつかり合いのほうが多かったんですけどね。
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――そうなんですね! そんな贅沢な一枚から、皆さんのイチオシの曲を教えてください。
京本:『Dawn』。僕がゴリ押しした曲です(笑)。海外映画のエンドロールが似合うような、世界観の強いずっしりとしたロック。やりようによってはめちゃくちゃライブで生きる曲だから、今から演出を考えるのが楽しみです。
森本:『Takes Two』って曲があるんですけど、リラックスできる感じで俺はそれがすごい好き。
ジェシー:激しいのだったら『WHIP THAT』だけど、ちょっとチルしたいときは『Good Times』かな。英語の曲なんだけど、何も気にせず進んでいこうぜ、という気持ちになれる。
松村:俺は『Ordinary Hero』。「work so hard day and night 十分カッコいいじゃない」っていうサビの歌詞が、泣けてきちゃう。働いてばっかで「私、何してるんだろう?」とかなるときってあると思うんですけど、そうだよなあ、十分カッコいいよなあ……って。
田中:俺は、俺ときょものユニット曲『With The Flow』かなあ。俺がラップのリリックを書いたんだけど、それがすごい楽しかったので。あえてこだわってないと思われるように、こだわりました!(笑)
髙地:俺もユニット曲の『真っ赤な嘘』ですね。北斗とはJr.時代から一緒に歌うことがよくあったんですけど、大人になった二人の声がこんなにマッチするんだ!って。
――ユニット曲について、もう少し教えていただけますか?
森本:俺とジェシーの『LOUDER』は、ガンガン踊るんですよ。ジェシーとのユニットだから踊るんだろうなあとは思っていたけど、めちゃキツかった。あと3年遅かったら、絶対無理だったと思います(笑)。
ジェシー:なのにMV撮影が終わって入ったシャワー室の、水の勢いが弱すぎたという……。
松村:俺と髙地の『真っ赤な嘘』は、ポジティブとネガティブという、完全にキャラクター分けをしているんですよ。髙地がポジティブな歌詞、俺がネガティブな歌詞しか歌っていないという、面白いコンセプトです。
京本:僕と(田中)樹は、いつかユニットでハードロックをやりたいねと言っていたんです。でもSixTONESはハードロックな曲がけっこう多いから、意外なことがしたくなって。それで今回の『With The Flow』は爽やかなロックチューンになっています。
――本当にバラエティに富んだ一枚になっているんですね。最後に、ViVi読者にアルバムの魅力をアピールしてください!
ジェシー:どっちかっていうと、SixTONESがこういうのやるんだ、という意外性の方向です。ある意味、ファッションと同じかな。いろんなスタイリングが登場するファッション誌の、音楽バージョンだと思ってもらえたら間違いないかも!
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Props:Ai Ozaki(CEKAI) Composition&Text:Noriko Yoshii Interview&Text:Naoko Yamamoto, Satoshi Asahara, Rina Ishibashi Cooperation:ZOO PRO, BACKGROUNDS FACTORY, PROPS NOW