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【本郷奏多インタビュー】人生の最優先事項は「マジメにストイックに仕事をする」

2022.02.10

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はい

大好評を博しているNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。親子三代のヒロインを描いている本作で、三代目ヒロイン・ひなたを演じる川栄李奈さんの相手役を務めるのが本郷奏多さん。安子編、るい編からのバトンを受け取ることへの心境や30代になり感じた変化、コロナ禍で始めたYouTubeのことについてお話を伺いました。

世代ごとにキャストもほぼ一新されますが、根本の思いは続いている

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――親子三代に渡るヒロインを描いた『カムカムエヴリバディ』。これまでの作品への印象を教えてください。

1話から全部見させていただいていますが、とにかく登場人物が豪華ですよね。芝居巧者が集まっているので、作品に深みがあって感情移入してしまいました。とくに安子編の後半は、安子が追いつめられていくところが見ていて辛かったです。

――ドラマは大好評を博していますが、それを受け継ぐプレッシャーはありますか?

世代ごとにキャストもほぼ一新されますが、根本の思いは続いている。それがすごく素敵だなと思う一方で、会ったことがない、これから会うこともない人たちの思いを受け継いでもいるので、責任重大だなとも感じています。とにかく皆さん、素敵な芝居をされているので迷惑をかけたくない。その一心で丁寧に演じさせてもらってします。

――演じられる五十嵐文四郎について教えてください。どのようなキャラクターなのでしょう?

文四郎は大部屋俳優といって、時代劇における切られ役の俳優なんですけど、そこからスターになることを夢見ているガッツある若者。るいの娘のひなたの相手役と言いますか、いい感じになる男性なんですが、如何せん不器用なので、ひなたとも噛み合っているのかいないのか……

――これまでの安子編やるい編のように、キュンキュンするシーンが盛りだくさんなんでしょうか?

安子とるいはどちらかというと乙女な感じだったじゃないですか。でもひなたはやんちゃで元気なタイプのヒロイン。文四郎も、よくいる「好きな女の子に意地悪してしまう」というタイプなので、分かりやすいキュンという形はないかも……。小さい女の子と男の子がケンカしながらも仲がいい、という感じで、ちょっと微笑ましい感じです。でも最終的にはいい方向に向かうはずですので、楽しみにしていてください!

――昭和を舞台にした作品ですが、何かこの時代についてリサーチされたりしたんでしょうか?

ありがたいことに、NHKさんがいろいろな資料をまとめて渡してくださったんですよ。実際の大部屋俳優だった方たちから聞いた話や、この時代の雰囲気が分かるDVDなど。それだけに、与えられた役割をしっかりこなさなくてはとさらに身が引き締まりましたね。

――ひなたを演じている川栄李奈さんへの印象も教えてください。

変な意味ではなくて、僕と川栄さんはほとんど会話しないんですよ。というのも僕たちは仕事に対する考え方が似ていて。2人ともオンオフの切り替えが得意で、「オフのときに無理に共演者とコミュニケーションをとる必要はないよね」というタイプなんです。なかなか同じ考え方の人はいなかったので、共演していてとても心地いいんです。だから隣にいてもずっと黙ったまま、という時間が何十分も続いたりします()

――2人ともかなりストイックなのですね。そうすると、撮影の間の休みはどのように過ごしているんでしょうか? 今回は大阪での撮影になりますが……

一人で旅して回るタイプでもないですし、基本的に朝から晩まで撮影をしているので、働くか寝るかの二択生活ですね。でも撮影が楽しみなので、気分転換とか必要ないので平気です。

――地方ロケのときに必ず持っていくものってありますか?

個人的にYoutube配信をしていて、編集も自分でやっているので、パソコンとカメラは必ず持って行きます。で、空いた時間に撮影したり編集したり。

――ポケモンカードゲームの動画が大人気ですが、ポケモンカードも持って行かれるんですか?

ポケモンカードは、持って行っても対戦する相手がいないので持って行っていないです(苦笑)。

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マインドは俳優というよりエンターテイナー

――現在、31歳になられる本郷さん。大人になってからできるようになったことなどありますか?

食べられる野菜は増えましたね。昔は、野菜は絶対口にするもんか、と思っていたんですけど、最近はメニューにサラダがあったらちょっと食べたりするようになりました。あと、大人ならゴルフはできたほうがいいかなと思っていて。まわりもみんなやっているので、さすがに始めようかなと考えている最中です。

――性格面はいかがですか? 大人になって変わってきた、という部分はありますか?

僕は「とにかくマジメにストイックに仕事をする」が人生の最優先事項で。この考え方は、わりと早くて10代後半には定まっていたので、ずっとそれを一貫してきた感じです。今もそう思っているし、今後も変わらないと思う。僕からこの考え方をとったら何も残らないと思うので、そこだけ頑張ることを大事に生きていきたいです。

――一方で、ご自身で編集もおこなっているYouTube動画が好評です。逆に最近、本郷さんが見て面白いと思ったコンテンツ作品は何かありますか?

僕、映画やドラマはほとんど見ないんですよ。俳優としてどうなんだって話なんですけど、鑑賞するという受け身の時間があったら、何か作りたいと思ってしまうんです。見たい作品はいっぱいあるんですけど……

――本郷さんにとって、YouTubeの動画制作はどんな影響を与えてくれているんでしょうか?

僕は物作りが好きで、マインドも俳優というよりエンターテイナーだと思っています。それでYouTubeも始めたわけですけど、正直、それが俳優業に対してプラスに働いているのかマイナスに働いているのかは分からないところで。でも、マイナスになるかもしれないリスクを取っても、楽しいことをしたかったんですよね。

――ひたすらポケモンカードを開封していたり、黙々とプラモデルを作っている動画も()。意外な素顔を見せてくれていますが、これほどの反響があると予想されていましたか?

始めるにあたってかなり勉強もしたし、研究もしたんですよ。こう見えてけっこう戦略を持ってやっているんですけど、それが実って良かったです。もともとYouTubeを見るのは大好きで、まわりにも動画配信をしている人は多いので、視聴者目線を持てていた。だからやっていいこととダメなこともけっこう分かっていたと思います。

――今後も俳優業と両立していきたい?

そうですね。自分でも「マルチタレントだなあ」と思いながらやってます(苦笑)。

――ファン層も広がったのではないでしょうか?

それはあります。「YouTube見てるよ」と言われることが増えて、嬉しいですね。けっこう、お母さんが子供に見せているようで、親子連れがいるような定食屋に行くと、子供が僕を見つけて寄ってきてくれるんですよ。お手紙をもらったこともあります。最近は、今回の朝ドラや大河ドラマにも出演したことで、反対に上世代の方にも認知してもらえるようになって。なので今年のお仕事は、今までより幅広い層に向けても頑張らせていただきたいなと思っています。

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『カムカムエヴリバディ』

安子(上白石萌音)、るい(深津絵里)、ひなた(川栄李奈)。昭和から令和にかけてそれぞれの時代を駆け抜けた三世代のヒロインを描いた作品も、いよいよ終盤に。るいと錠一郎(オダギリジョー)の娘・ひなたは時代劇をこよなく愛する18歳。将来の夢がなく悩んでいたが、あるきっかけから映画村でアルバイトをすることになり、偏屈な俳優・五十嵐文四郎(本郷奏多)と出会う。

本郷奏多

19901115日生まれ。宮城県出身。映画『GANTZ』、『進撃の巨人』、『鋼の錬金術師』、『キングダム』、『Diner  ダイナー』、大河ドラマ『麒麟がくる』など次々と話題作に出演。211より出演映画『嘘食い』が公開。YouTube『本郷奏多の日常』も好評を博している。

Photos:Mariko Kobayashi
Styiling:Daisuke Kawachi
Hair&make-up:Kouichi Takahashi(Nestation)
Interview&Text:Naoko Yamamoto