もしかしたら泥臭さや虚勢を張って生きる、そんな姿勢は時代遅れなのかもしれない。けれどSixTONESを見ていると、無理してでもイキがって笑ってカッコつけられるホンモノの熱量には、何も敵わないんだなって気づく。その強烈な“チーム感”がまぶしくって仕方がない、自由で逞しくて優しい無敵の6人。どんな時代も結局、こういう男子に私たちは弱いのだ♡ 今回は、性別も世代も問わず、ファンを増やし続けているSixTONES。見る者を惹き付けるチームの強みについて、6人で自己分析してもらいました!
バラバラでワガママな6人だから、強いチームになれた
――王道のJーPOPや“ジャニーズらしさ”とは一線を画す楽曲で独自の世界観を作り上げてきたSixTONES。チームの方向性はどのように決めてきましたか?
ジェシー:もともと俺たちは『私立バカレア高校』というドラマで不良を演じたり、Jr.のライブでもKATーTUNの曲をカバーさせてもらうことが多かったから、デビュー前からギラギラしていたし、今もそのままの感覚でやっているだけですよ。
松村:だから自分たちとしては、何も変わってないんですよ。「こんなグループになろう!」と必死に話し合った記憶もないし、6人で好き勝手にカッコつけてきて、徐々に自分たちらしさを構築してきたというか。結成してから長い年月を経てデビューしているので、その“らしさ”を育てる時間もたくさんありましたし。
髙地:俺も“あざとい”とイジられることもあるけど、アイドルらしくしなきゃいけないとは思っていないんですよ。ラジオとかでも思ったことをそのまま発言しちゃうし、嫌なことがあったら「あれは嫌だった」って言うし、6人とも無理して愛嬌を振りまくタイプじゃないんですよね。
――自由人の集まりだと意思疎通が大変そうですが、例えば新曲を作る際など、クリエイティブに関する話し合いもスムーズに6人の意見がまとまるんですか?
京本:グループの方針やスタンスについては細かく話し合わないけれど、音楽に関してはかなり入念に打ち合わせをします。たくさんのデモを聞いて自分たちで曲を吟味するし、アレンジのオーダーもするので。
でも「大人の言うことは聞かねえ!」みたいなイキり方はしないですよ(笑)。信頼するスタッフさんの意見はどんどん取り入れるし、新しいことに挑戦するのを恐れないのが僕たちの特徴かもしれません。
田中:メンバー同士で意見が食い違う場面もあるけれど、大人だから、自分の案が通らなくてもヘソを曲げたりしないし。でも、遠慮せずに意見をぶつけられる関係だし、俺らの視野も広がっているから、最近はスタッフさんを含めてチームが思い描く“カッコいい”が近くなってきた気がする。
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――現時点で、SixTONESというチームの強みはどこにあると思いますか?
森本:さっき北斗が「好き勝手にカッコつけてきた」と言ったけれど、本当にみんなが自分らしくいることが俺たちの強みなんじゃないかな。各々のやりたい事があり、各々の見せ方があり、各々がバラバラの個性を発揮していているけど、それでもまとまって見えるのが魅力なのかなと。
ジェシー:歌やダンス、ラップ、ドラマや映画、舞台、バラエティ……と、それぞれが好きな分野で“個”を磨いているから、6人が集まったときに見る人を圧倒できたりするのかな。まだまだですけど。
髙地:結局のことろ、子どもっぽいところがSixTONESの売りなのかなって。すごいワガママな赤ちゃんが6人集まっている感じで(笑)。
デビューしてからも、「郷に入っては郷に従え」を守ったほうが得することが多かったと思うけれど、テレビに出演するときも、音楽作りにおいても俺らは自分たちのリズムを崩さなかったから。一歩間違えれば失敗していたかもしれないけど、ブレずにやってきたことで共感してくれる人が増えてきたのかな。
田中:俺らは自分たちがやりたい音楽を供給して、そこに需要が集まってくることを目指しているから、流行に左右されたり消費されない強さがある。そういう意味で、俺らのファンは本質的なところを見てくれていると思います。
京本:そんなワガママな僕たちのことを、ファンの方々が周囲に広めようとしてくれるんですよね。一緒にSixTONESという概念とか文化を作ってくれるチームの一員だし、その存在が僕らの最大の武器かも。
森本:マジで、ファン、大切、みんな、チーム。全員がSixTONESデス。
田中:カタコトだな(笑)。愛情の伝え方がぎこちないんだよ!
――ファンはもちろん、SixTONESはアーティストやクリエイターにも次々と味方を増やしていますよね。
京本:僕たちは音楽に関して妥協していないという自負があります。「アイドルが何を言ってるの?」って意見もあると思いますけど、クオリティの高い音楽を作りたいという意志を曲げたくなくて。
たくさんの人に注目してもらっているからこそ、その責任もあると思うし。樹のラップみたいに、それぞれが地道に武器を磨いてきたから、いろんなアーティストさんに協力していただくことができているんじゃないかと。
ジェシー:まだまだ成長過程だし、これからも自分らにできることをコツコツやっていくしかないですね。
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――SixTONESは男性ファンも多いイメージがありますが、同性を惹き付けることができる秘訣ってなんだと思いますか?
松村:それはね、マネジメントチームも、音楽の制作チームも、俺らも“おっさん”だから(笑)。もちろん女性の意見も参考にしますけど、基本的に男目線の“カッコいい”を寄せ集めて作っているので、この青春感が同性の感性を刺激できるのかもしれません。
ジェシー:実際にワイルドな曲が多いし、ライブでもTHE・アイドルなキラキラな演出はあまりしないから、男子でも応援しやすい部分はあるのかな。
髙地:あとは、やっぱり中学生みたいなノリじゃないですか。MVではかっこつけてるけど、YouTubeとかでは素をさらけ出していることで、男子にも共感してもらえているような気がする。
でも、普段は異性ウケとか同性ウケはあまり考えていないです。あれこれ考えたって思い通りにいかないことの方が多いし、まずは自分たちが楽しむことが大切ですよね。
――チームの一員のように信頼しているファンの前でなら弱みもさらけ出せる?
髙地:隠したいわけじゃないけれど、自分から弱みを見せたいとは思わないかな。基本はカッコつけていたいから(笑)。
田中:そうそう、やっぱり俺たちの本質はアイドルだから、苦労話で同情や共感を誘うことには違和感があるんですよ。
ジェシー:もちろんファンには気を許しているんだけど、油断するとライブ中に鼻くそほじったりしそうだからね!
松村:それはマジで気をつけて! さすがにドン引かれるわ(笑)。
ジェシー:SixTONESは、ファンのみんなにとって生きる活力でありたいんですよね。嫌なことがあっても、俺たちを見たり、僕らの音楽を聴いたら一瞬で忘れられるような存在になりたい。
森本:SixTONESを見て、泣くのでもいいし、笑うのでもいいし、楽しいでもいいし、色んな感情になってほしい。一緒に心を揺さぶって、共感してほしいな。
京本:アイドルはひたむきに歌って踊る姿を見せて「応援したい」と思ってもらう存在で、アーティストはハイクオリティーなコンテンツでみんなにインスピレーションを与える存在だと思うんですよ。個人的には、その両方を追求していきたいですね。
田中:これからもワガママなスタンスは曲げないということです(笑)。
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「嫌なことも一瞬で忘れさせる存在になりたい」by ジェシー
「めちゃくちゃ音楽に愛情を込めてる。音楽には妥協しない」by 京本
「モテに行ってモテない青春感も僕らの魅力」by 松村
「自分たちに合ったものを自分たち色に染めるのは得意」by 髙地
「みんなで笑いあってるのが一番好き」by 森本
「アイドルって楽そうでイイなって思われたら、俺らの勝ち」by 田中
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Props:Ai Ozaki(CEKAI) Composition&Text:Noriko Yoshii Interview&Text:Naoko Yamamoto, Satoshi Asahara, Rina Ishibashi Cooperation:ZOO PRO, BACKGROUNDS FACTORY, PROPS NOW