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レジ袋に続き、使い捨てスプーンも規制対象に!“有料化”の本当の目的、知っていますか?

2022.01.30

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使い捨てスプーンやストローなど、特定のプラスチック製品の使用量を削減し、無駄な廃棄をなくしていこうという法律が、2022年4月1日から施行されることに。今までコンビニやスーパーなどで無料で提供されてきた使い捨てプラスチック製品も削減の対象となり、有料化などの対応が求められることになります。レジ袋有料化を筆頭に、プラスチックごみ削減のテーマに関しては様々な意見が存在し、賛否も分かれるところ。そもそも、今回の施策に先駆けて行われた“レジ袋の有料化”の目的とは? WEBメディア・サステラでサステナブル情報について発信しているRYUさんに詳しく教えていただきました。

PROFILE
サステラ RYU さん サステナブル情報メディア「サステラ」運営者。サステナブル生活2年目。フォロワー4万人のInstagramを中心にSDGs、地球温暖化、エシカル消費などの情報を発信している。
Instagram ▶︎@susterra_net
Blog ▶︎susterra.net
Twitter ▶︎@susterra_net

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いまだに賛否が分かれる「レジ袋有料化」施策
本来の目的とは……?

サステラというWEBメディアを運営しているRYUと申します。私はブログやSNSを通じて環境問題やSDGsといったサステナビリティに関する知識や、エシカル商品のレビューといった情報を発信しています。

発信をするうえでは、情報をインプットすることもまた重要ですので、日々多様な意見に触れています。そして、目にするのは必ずしも肯定的な意見ばかりではありません。分かりやすい例で言えばプラスチック製品の有料化が挙げられます。

2020年にレジ袋が有料化されたことは記憶に新しいですが、SNSやニュースサイトでは
「レジ袋有料化にどれだけの効果があったのかを検証すべき」
「効果がなかったのなら有料化を廃止すべき」
といった意見が散見されました。

もちろん、あらゆる政策は検証されてしかるべきです。しかし、検証するためには、そもそもどんな目的でレジ袋が有料化されたのかを把握しておく必要があります。

レジ袋が有料化された目的については、経済産業省の「レジ袋有料化Q&Aガイド」から窺い知ることが出来ます。

プラスチック製買物袋(いわゆるレジ袋)は、日々のくらしの中で身近な存在です。
それだけに今回の有料化を通じて、「環境のためにできることはなんだろう」と考えるきっかけになるのではないでしょうか。
たとえば、マイバッグを持ち歩く習慣が生まれるなど、環境のために一人ひとりのライフスタイルに変革を促すことが本制度の目的です。
出典:レジ袋有料化Q&Aガイド

この文章を見てみると、あることに気が付きます。実は、海洋プラスチックゴミを減らすとか、CO2排出量を減らす、といったことは書かれていないのです。その代わりに、こんな文章が記載されています。

「一人ひとりのライフスタイルに変革を促すことが本制度の目的」

レジ袋有料化は、あくまでも他のサステナブルな行動をとってもらうための「トリガー」としての役割が期待されているのです。

つまり、レジ袋を有料化することで、
「なぜプラスチックは環境に悪いのだろう?」
「実は他にも環境のために出来ることがあるのでは?」
という気付きを消費者に提供し、レジ袋を起点として、マイボトルを持つ人が増えたり、エシカル消費をする人が増えたり……といったような行動変容を促すことが最大の目的なのです。

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海洋プラスチックゴミを減らすのが目的だとしたら、それこそレジ袋を減らすだけでは焼け石に水というものです。もっと多くのプラスチック製品に規制をかける必要があるでしょう。

しかし、効果だけを求めるあまり、最初からいきなり「レジ袋も食器も商品パッケージも、プラスチックなら全部禁止」では、消費者にとっても企業にとっても、求められる変化の度合いがあまりにも大きくなってしまいます。

そんなことをしてしまっていたら、反発の声はレジ袋有料化の比でなかったことは火を見るよりも明らかです。ですから、最初に変化の度合いが小さくて済む「レジ袋有料化」がターゲットになったのです。

実際、レジ袋の使用時間は平均12分程度と言われています。いざなくなれば不便を感じる人もいるかもしれませんが、影響の度合いが最も小さい施策がレジ袋の有料化だったのです。

ちなみに、2020年12月に環境省が発表した【レジ袋使用状況に関するWEB調査】の結果、「1週間レジ袋を使わなかった人」は、有料化の前後8カ月で3割から7割に増加したそうです。この数字を根拠にレジ袋有料化の是非について深く言及するつもりはありません。

ただ少なくとも、レジ袋を通して「プラスチックと環境問題」について考え、行動する人が増えたことは、少なからず「ライフスタイルの変革」に繋がったのだろうと思います。もちろん、きっかけを作って終了、では世界が抱える「海洋プラスチックゴミ」や「地球温暖化」といった問題を具体的に解決へと導くことは出来ません。

ですから、最初の規制はレジ袋だけでしたが、2022年4月からは徐々にその対象範囲を広げ、プラスチック食器なども規制対象になるというわけです。

ちなみにプラスチック削減と聞くと、何かを我慢するイメージを持たれがちですが、実際はそれほどでもありません。

例えばアディダスの「PRIMEBLUE」シリーズの商品は、海に流入するまでに回収されたプラスチックゴミをリサイクルした素材が使用されています。機能性もデザイン性も普通のアディダス商品と何ら遜色ないのに、商品を買うだけでプラスチックゴミの回収に貢献できるのです。

「海岸に行ってゴミを拾おう」と言われるとハードルが高く感じてしまいますが、アディダスの商品を買うだけでゴミ回収に協力できるなら、ファッションも楽しめて一石二鳥ですよね。

Text:RYU(@susterra_net