日本を代表するホラー映画、『リング』シリーズの最新作『貞子』が5月24日より全国公開されます。今回はあの“貞子”に悩まされた被害者Iさん……もとい池田エライザさんが登場! 生々しい証言で、あなたを恐怖の世界へといざないます……!!
貞子の恐怖、日常から奪われてしまった平穏
「本当に容赦なくて……毎日ずっと怯えていました」と、自身にふりかかった悪夢を回想する被害者Iさん。映画『貞子』の撮影に招かれた瞬間から、彼女の日常から平和が奪われてしまったようだ。
Iさんの証言
「今回の貞子は『撮ったら呪われる』という設定ですが、実際に重要なシーンの途中で急に機材の調子が悪くなってしまい……。貞子の影や呪いの存在をリアルに感じて、家に帰ってからも震えが止まらず。『大丈夫だよね? 私に憑いてないよね?』って、ペットの小鳥に話しかけて気を紛らわせていました。」
さらに進化する貞子のトラウマ
ビデオテープを介して呪いを拡散したり、3Dを味方につけてスクリーンから飛び出てきたり、貞子は21年前からあの手この手で日本人にトラウマを植え付けてきた。まさに恐怖を象徴する存在であり、直接対峙する主演女優には相当の覚悟が求められる。
Iさんの証言
「ここだけの話、いちばん怖かったのは監督の中田秀夫さんかもしれません。あるシーンで私が目を見開いて怯えている表現をしても、『もっと!もっと!』と言われて。目玉が飛び出そうになるくらい、自分の限界に挑戦することが求められました。ただ、監督が誰よりも熱量を持っていたからこそ、全員で一丸となって怖さを追求することができたと思います。ホラーが苦手な人は、事前に映画の公式ツイッターをチェックしてみてください。貞子のひょうきんな一面が見られるので、多少は恐怖が和らぐかもしれません。」
言葉って、使い方次第で誰かを呪縛することもできますよね
そもそも被害者Iさん……もとい池田エライザさんは“呪い”とは正反対のキャラクターだ。JK時代からSNSではハイクオリティな自撮りで注目を集め、写真に添えられたコメントもセンス抜群。日本中の女子にポジティブなパワーを与え続けてきた。
「言葉って、使い方次第で誰かを呪縛することもできますよね。結局、幽霊よりも人間のほうが怖い力を持っているのかもしれません。だからSNSではなるべく受け手の将来の選択肢が豊かになるような、前向きな表現を心がけています。誰がどんな風に受け取るかを完璧に想像するのは難しいことですが、なるべく素直に自分の気持ちを綴っていきたいですね。」
女優としてハードルの高い役柄に挑戦するのも、表現することがシンプルに「楽しい」と思えるからだ。
「どんな作品も撮影中は大変な瞬間ばかりですが、徹夜で準備をしてくれているスタッフさんもいて。大勢でひとつの作品を作り上げていることを実感すると胸がドキドキするんです。だから私は映画が好きだし……この感覚は恋に近いですね。ただのワーカホリックなのかもしれないけど(笑)。」

コート¥89000/AOI WANAKA

© 2019「貞子」製作委員会
撮影/小林真梨子 ヘア&メイク/豊田千恵 スタイリスト/福田春美(pinko) 取材・文/浅原聡