3月8日は「国際女性デー」。女性の社会的な権利や生き方について考えるきっかけとして国連が制定した記念日です。近年ではSDGsの達成目標のひとつとして、ジェンダーの平等とすべての女性のエンパワーメントが掲げられていることもあり、ますます関心が高まっています。 その一方で、2022年の日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中116位(G7および東アジア、太平洋地域で最下位)と、ジェンダー平等へはまだまだ課題を抱えています。そこで、若い世代は男女格差についてどのような意見を持っているのか、Z世代を中心にアンケート調査を行いました。
※アンケートはViVi公式Instagramストーリーズにて実施。有効回答者数は296人、年齢の内訳は14歳以下・42人(14.2%)、15〜17歳・54人(18.2%)、18〜24歳・146人(49.3%)、25〜29歳・46人(15.5%)、30〜34歳・4人(1.4%)、35〜39歳・2人(0.7%)、40歳以上・2人(0.7%)、性別(性自認)の内訳は女性・282人(95.8%)、男性・6人(2%)、無回答・6人(2%)、FtX・2人(0.7%)
日本のジェンダーギャップ(男女格差)指数が先進国の中で最低レベルということを知っていますか?

7割以上の人が日本の男女格差は世界的に見ても深刻であるということを認識しているという結果に。
Page 2
日常生活で男女格差を実感することはありますか?

男女格差を日常生活で感じたことがある人は33.1%にとどまるものの、人から聞いたり、身近なところで格差が発生していることを認識している人がほとんどという結果に。
Page 3
どのような場面でジェンダー不平等を感じますか? (複数回答可)

職場やアルバイト先、学校や恋愛においてジェンダー不平等を感じる場面が多いという結果に。
Page 4
具体的にどんな男女格差を体感したり、聞いたりしますか?
主な意見はこちら
・女性が大学院に進学するのはおかしい、婚期が遅れると言われた(18-24歳・女性)
・日本の政治家を見れば一目瞭然(18-24歳・女性)
・男性がメイクやネイルをすることをよく思わない人がいる(15-17歳・男性)
・通っていた学校は女子生徒用の更衣室はあったのに男子生徒用の更衣室がなく、教室で着替えさせられた。男子のプライバシーを守るという意識は女子のプライバシーを守ることよりも低かった(25-29歳・男性)
・若い女の子がお金を持っていたりブランド物を持っていると誰かの援助があると思われること(18-24歳・女性)
・キャリアをどう築くか考えるとき、子供を産むタイムリミットを考えざるを得ない(25-29歳・女性)
・女の子だから進学を諦めてほしい、またどうしても行きたければ自力で行くようにと言われた(25-29歳・女性)
・バイトの役割分担において、女性をフロア、男性をキッチンに自動的に割り当てる(18-24歳・女性)
・女の子だから店頭に立ってと言われて、理由聞いたら華やかな感じになるからと言われた(18-24歳・女性)
・女の子は結婚して子供産むことが幸せと言われた(18-24歳・女性)
・馬鹿さを求められる(賢い女は可愛げがないなどいわれた)(18-24歳・女性)
・女性が管理職になるのを良く思わない、と言われたことがある(18-24歳・女性)
・役職がある方はほぼ男性。 産休、育休明けに勝手に別の部署に異動させられる(25-29歳・女性)
・女性だからお茶汲みをするように言われ、対応していた。※男性はしなくていい (25-29歳・女性)
・最近は男女共に家事や育児をするという認識が増えてきたが、実際に男性が育休を取ろうとすると嫌な顔をされると聞いた(18-24歳・女性)
・レディースデイなどをはじめとした性別を限定するサービスは私が感じる限り女性を対象としたものが多く女性というだけで特権を受けられるのは羨ましい(25-29歳・男性)
Page 5
結婚や出産をすると、家庭において女性の負担が増えると思いますか?

9割以上の人が、結婚や出産において女性の負担が大きくなると捉えているという結果に。
Page 6
デートや食事代を男性が負担すべきかどうかが議論になっていますが、あなたの意見を聞かせてください
選択項目は以下の通り
・男性が全て負担 ・男性が多く払う ・割り勘 ・女性が多く払う ・女性が全て負担 ・その他(自由回答)

半数以上が「割り勘」と回答。また、「その他」の意見としては、「二人で相談して決める」という意見が多数見られる結果に。
「男性がすべて払う」と回答した人の主な意見
・そうあって欲しいっていう願望(25-29歳・女性)
・正直どっちでもいいけど払ってくれたらかっこいいし嬉しい(18-24歳・女性)
・全部払わなくてもいいので、お会計の時だけ見栄を張って欲しい(25-29歳・女性)
「男性が多く払う」と回答した人の主な意見
・女性の方がお金かかる部分が多いから。奢られるのが当たり前とは思ってないけど、奢ってくれたら嬉しい(18-24歳・女性)
・お金を持ってる方が払えば良いと思ってて、やっぱり男性の方が給料が高い方が多いので全部とは言わないので少し負担していただけたら嬉しい(25-29歳・女性)
・多く食べた方が払ったらいいと思うが、男性が好意ゆえカッコつけたいと思ってくれているなら尊重する(18-24歳・女性)
「割り勘 」と回答した人の主な意見
・男性にばかり金銭的負担をかけさせてしまうのは申し訳ないし、そう思うと誘いにくいから(15-17歳・女性)
・自分が食べたものは自分が払うべき。もし所得に格差があるならば所得の多い方が出してあげるのも親切だと思う。性別でその役割を分担するのはかなり非合理的(25-29歳・男性)
・男女平等に変わってきている中で、そういうところだけ男性側に任せるのは違うと思う(18-24歳・女性)
・一緒に来たのに出さないなんて礼儀としておかしいし、割り勘した方がお互い楽だと思う(15-17歳・女性)
・男女での賃金格差はあれど、昨今では社会全体が賃金が低いため、日々の生活の中で支払える金額は状況により変化すると考えるため(25-29歳・女性)
「その他」の主な意見
・時と場合による。もしどちらかが社会人ならばそっちが多く払えばいいと思うし、学生同士ならその場の空気で臨機応変にすればいいと思う(18-24歳・女性)
・明らかに男性の稼ぎが上だったり、男性側からのお誘いなら、ありがたくご馳走になるが、女性側からの誘いなら女性側が出すべき(18-24歳・女性)
・支払いは性別よりもその人の経済状況や気持ちが優先されると思うから、余裕のある方が多く払えばいいと思う(18-24歳・女性)
・恋人なら割り勘◎ そうでないなら誘った方がすべて負担(15-17歳・女性)
・デートする男性に対しては経済力を求めるので、デートの場合は男性に払ってほしい。男友達の場合は割り勘(25-29歳・女性)
Page 7
Z世代は日本の男女格差をどう考える?
これからの社会を担っていくZ世代は、男女格差についてどう考えているのでしょうか? 自由解答欄に寄せられた意見をピックアップして紹介します。
・身体的にはどうしても男性の方が相対的に強く、女性はそれに比べて弱いし子供を産むという男性にはない特性もある。身体的な男女の違いに平等と謳うのは無理があるので、そこはお互い補い合うことが大切だと思う。それ以外は、男女の違いではなく、できるだけ1人の人間として、平等に扱われるべきだなと思う。(18-24歳・女性)
・どんなに差別を解消するための法律や決まりができても、一人一人が持つ意識が変わらない限り差別は無くならないと思う。特に日本は集団を重んじたり島国で異文化との関わりが持ちにくかったり閉鎖的な環境にあると思う。そのため、教育(子供だけでなく会社での研修など)を通して差別はいけないという意識を持ってもらう必要があると思う。自分のことだけでなく相手の気持ちを考えることができるようにしなくてはならないと思う。(18-24歳・女性)
・男女平等社会を目指すというのは必ずしも女性だけがよく生きられるようになるということではない(18-24歳・女性)
・女の子側だけが可哀想と思われるのではなく男の子側の悩みも解決して欲しい(15-17歳・女性)
・こう言う感覚はその人がいた環境が主に関わってくると思う。みんな自分の当たり前が本当に当たり前なのかを客観的に考えてみることが大切だと思う。 いろんな物をネットで調べられる時代だからこそ日本の中だけでなく外の他のものを見たり知ったりして今の若い歳のうちから考えを広げるきっかけがたくさんあればいいなと思う。 偏見にしんどい思いをしてるたり違和感を持ちながら生活してる人たちが早く楽に生活できる時がきたらいいなと思う。(18-24歳・性別欄は無回答)
・「おんならしさ」「おとこらしさ」という社会的に求められているステレオタイプにみんな苦しめられていると感じます。特に女性には美しさを求められているのが時にきつくなります、パンツを履きたいのにスカートの方が女らしいとか、ロングヘアがいいとか、全て男性に好かれるかどうかが女性の生きる基準になりがちであり女性自身も無意識のうちにそういう基準で日々の行動を選択している事で自分たちの価値を下げていってしまっている気がします。(18-24歳・女性)
すべての人たちが力を発揮でき、幸せに生きられるジェンダー平等社会の実現を目指して、今できることを考えてみましょう。