ViVi世代が気になる悩みを、専門家にしっかり取材をして信頼できるアドバイスをもらおう!という企画『ViVi保健室』。ニキビも困るけど、できた跡がずーっと残るのも困る! ということで、ニキビ跡についてViViでもおなじみの名医に教えてもらいました。あなたの気になっている凹みやシミも、実はニキビ跡かも……。
Q.つるんとなめらかな肌に憧れてますが、顔のあちこちにシミっぽいのがあったり、へこんでいたりして、なかなか消えません。これって、もしかしてニキビ跡ですか?
A-1:ニキビ跡は、ざっくり3種類
A-2:シミのような茶色もしくは黒いニキビ跡には美白!
A-3:赤いニキビ跡は、ニキビが治ってからの期間で判断
A-4:凹んだニキビ跡を消すなら、美容医療が正解
A-5:ニキビを悪化させず治すのが最大の予防法!
A-1:ニキビ跡は、ざっくり3種類
ニキビ跡とひとくちにいっても、茶色もしくは黒いニキビ跡、赤いニキビ跡、凹んでいるニキビ跡と、大きく3種類に分類されます。
すべて根本原因はニキビですが、できる過程には違いがあるため、それぞれ対処法が異なってきます。まずは、自分のニキビ跡がどのタイプかチェックしてみてくださいね。
A-2:シミのような茶色もしくは黒いニキビ跡には美白!
まず、シミのように茶色っぽかったり、黒っぽくなっている跡は、炎症によってメラニンが生成されたまま排出されず、色素沈着したのが原因。そのため、シミのケアと同じく美白ケアが基本です。
セルフで行うのであれば、スポット用(部分用)の美白美容液などを根気よく塗り続ける必要があります。またピーリングなどの角質ケアでターンオーバーを促進することで、メラニンの排出が促されて薄くなる場合も。
ただし、いずれもこすってしまうと摩擦が起こり、かえって濃くなることがあるため、やさしくこすらないようにケアし、普段からなるべく触れないようにしましょう!
美容医療では、シミ治療にも使われるフォトフェイシャル(フォトRFオーロラの場合/全顔1回¥30000)などが一般的。ピーリング(ケミカルピーリングの場合/顔1回¥15000)をあわせてする場合もあります。
A-3:赤いニキビ跡は、ニキビが治ってからの期間で判断
赤いニキビ跡の原因は2つ。ひとつはニキビができたときに起こった炎症が残っているケースです。ニキビがおさまった直後で、熱感やしこりっぽいものはないけど、赤みだけが残っている場合がこれに当たり、抗炎症効果のある市販のニキビ薬などで、改善する可能性あり。トラネキサム酸やグリチルリチン酸などが含まれる医薬部外品の美白コスメや肌荒れ用コスメが効くこともあります。
また、市販のピーリング剤も、一時的に悪化して赤みが強くなる場合がありますが、結果、治癒を早めるので使ってみるのはあり。
クリニックでは、炎症によるニキビ跡の場合は、フォトフェイシャルやピーリング、外用薬が基本ですが、ひどくない限り、セルフケアだけでも改善が見込めます!
もうひとつの理由が血管拡張で、こちらのほうは、ちょっとやっかいです。ニキビがおさまって1〜2週間経っても肌の赤みが消えないという場合は、血管拡張を起こしている可能性大。
この場合は美容医療に頼る必要があり、やはりフォトフェイシャルがオススメです。とくにViVi世代の場合は、血管拡張のレベルもそこまでひどくないので、赤い部分に吸収されやすい波長のものをあてることで、拡張した血管にダメージを与えられます。
直後に消えるケースもありますが、いったん、グレーっぽくなって1〜2週間後に消える場合も。ただし、完全に赤みをなくすには数回、繰り返す必要があります。
A-4:凹んだニキビ跡を消すなら、美容医療が正解
クレーターのように凹みができてしまった場合は、残念ながら、基本的にはセルフケアでは何もできません。多少、ピーリングなどでターンオーバーを促すことで、再生を目指すことはできますが、この凹みは肌の奥、真皮層までダメージを受けたことによるものであるため、美容医療の力が必要です。
程度によって異なり、かなり軽度ならケミカルピーリングなども有効ですが、多少痛みがあり、施術後のダウンタイムも必要な“肌に極小の穴をあけて再生を促す”タイプの施術がオススメ。
かなり凹凸があるならフラクショナルレーザー(マドンナリフトの場合/両頬1回¥60000)という施術法がありますが、比較的高額でダウンタイムも長め。ViVi世代であれば、程度が軽ければ、ダーマペン(両頬1回¥30000〜)、それよりも程度が重いならダーマーローラー(両頬1回¥30000〜)あたりが続けやすいと思うのでオススメです。1カ月に1回、人によっては1年ほど通う必要がありますが、つるんとした肌を取り戻せます。
A-5:ニキビを悪化させず治すのが最大の予防法!
まだまだViVi世代はニキビができやすいお年頃。ニキビ跡を消すには根気がいるだけに、まずはつくらないこと、これ以上ニキビ跡を増やさないことが大事です。
ポイントとしては
①ニキビ菌が増殖しないように、朝晩、ていねいに洗顔をして、清潔をキープ!
②古い角質で毛穴をふさがないように、定期的に角質ケアを取り入れる
③皮脂分泌が過剰にならないように食事に気をつける。ブロッコリーや小松菜など緑黄色野菜を意識的に摂り、菓子パンや揚げ物などは、摂りすぎ注意
の3つ。
さらに、ニキビができたときに悪化させないことも大事! ニキビができたからといって、必ず跡が残るわけではありません。
炎症がひどくなった結果がニキビ跡なので、悪化させないように
①とにかく触らず、ニキビ予防を続けること
②つぶしたくても絶対にガマン。どうにかしたい場合は皮膚科に相談を!
の2点を守りましょう。
※施術の価格はすべて髙瀬先生のクリニック『ウォブクリニック中目黒』の場合です。クリニックや症状によって施術内容や価格は変わります。
先生のアドバイス
ニキビ跡の種類によって適切なケアは異なるので、どのタイプかチェックして、正しく対策を。いずれも治せるので、あきらめる必要はありません!

実は私、大失恋の回数と同じ数のニキビ跡があるの。ストレスの歴史ね★
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