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嵐莉菜が映画初主演!「『マイスモールランド』は一生の宝物」

2022.04.12

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ViViモデルの嵐莉菜が、映画初出演にして主演を務めた映画『マイスモールランド』(5月6日公開予定)の完成披露試写会に出席。過去に『MOTHER マザー』(20)で数々の新人俳優賞を受賞した、俳優の奥平大兼さん、本作が商業映画デビューとなった川和田恵真と一緒に作品への思いを熱弁。初々しい会見の様子をレポートします。莉菜にとって人生初となるメモリアルな舞台挨拶ということで、当日のオフショットもViVi独占で公開しちゃいます!

舞台挨拶レポート、スタート!

——『マイスモールランド』は在日クルド人の少女が、日本での在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所”に葛藤し、成長していく姿を描いた物語。嵐さんは今回が映画初出演&初主演ですが、プレッシャーは感じていましたか?

莉菜 周りは演技の先輩方ばかりですし、最初は私が足を引っ張ってしまうのではないか……という不安がありました。でも、オーディションの時から絶対にサーリャを演じたいという気持ちがありましたし、その願いが叶って本当に嬉しかったので、自分のすべてを出し切るつもりで撮影に挑みました。

——奥平さんは俳優デビュー作である『MOTHER マザー』以来の映画出演でしたが、久しぶりの映画の撮影現場はいかがでしたか?

奥平MOTHER』を撮影したのは今から3年前なのですが、今回は久しぶりの映画の現場だったので、やっぱりすごく意気込んでいましたね。そもそもオーディションの時点で楽しかったですし、すごくワクワクしながら挑みました。

——川和田監督はどんな経緯で今作を手掛ける決意をされたのでしょうか?

川和田 2015年頃、ISIS(イスラム過激派組織)に土地を奪われたクルド人の女性兵士の写真を見たんです。私と変わらない年代の女性が、自分の暮らしや家族を守るために大きな銃を持って戦っている姿を見て、すごく衝撃を受けました。そこからクルドについて調べているうちに、日本にも難民申請中のクルド人が2000人近く住んでいることが分かりました。日本で、自分の居場所を求めて戦っている人たちがいることを、もっと伝えたいと思ったことがこの映画の出発点となりました。

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左から奥平大兼さん、嵐莉菜さん、川和田恵真監

——嵐さんと奥平さんを起用した理由を教えてください。

川和田 莉菜さんは、もともと、華やかな女子という印象で、会うまではサーシャ役に合うか分かりませんでした。でも、オーディションでお話をしていく中で、すごく繊細な質問ですが『自分は何人だと思いますか?』と聞いてみたら、ご自身の複雑な心境を正直に語ってくれました。そこにサーリャが抱えている心情と繋がるものを感じて。テストのお芝居も堂々としていましたし、彼女とであれば、この作品を一緒にやっていけると確信しました。

奥平くんは、オーディション時にはまだ幼さが残っていて、長い服の袖を引っ張っているような少年でした(笑)。青年になりきれていないところに魅力を感じて、聡太役をお願いすることにしました。聡太はサーリャの言葉を受け取ることが多い役なので、作りすぎず、自分の感性を持って寄り添ってくれる人が良いと思っていました。

——嵐さんのお芝居を見て、奥平さんはどんな印象でしたか?

奥平 嵐さんは不安や緊張があったはずなのに、すごい現場で明るく振る舞っていて、お芝居も堂々としていたんですよ。それは僕がデビュー作でできなかったことなので、年下なのにすごいなと思いました。僕にも気さくに話しかけてくれたので、おかげでスムーズに打ち解けることができました。

莉菜 趣味を聞きたら洋服と答えてくれて、私と同じだなと。仲良くなれそうだと思って遠慮なく話しかけました。(現場では)よく知らない業界用語を教えてもらってました(笑)。演技においても頼りなる存在で、最後まで撮影できたのは奥平さんのおかげでもありました。

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——今作は川和田監督にとって初の商業作品で、嵐さんも映画初出演&初主演で、日本初となる第72回ベルリン国際映画祭/アムネスティ国際映画賞スペシャル・メンションに輝いた作品でもあります。“初”づくしの作品ですが、嵐さんがこれまでの人生で印象的だった初体験のエピソードを教えてください。

莉菜 劇中に私が涙するシーンがあるんですけれど、カットがかかって監督のもとへ行ったら、号泣してくださっていたんですよ。自分の演技で人の感情を動かすことができたことが本当に嬉しくて。ここまで頑張ってきて本当に良かったと思いました。私も泣きながら監督とハグしました。本当に、私の人生で一生忘れられない初体験でしたね。

川和田 私も忘れられないですね。本当に、その瞬間のために作ってきたと思えて、自然と涙がこみ上げてきました。自分よりも若い莉菜さんに抱きしめられたことも含めて、初めての体験でした(笑)。

——これから、映画を観に来る人たちへ向けてメッセージをお願いします。

莉菜 この作品は、私が初めてながらたくさんの人に支えてもらって、たくさんの人と一緒に作り上げた一生の宝物の作品です。一人でも多くの方々に見てほしいなという気持ちでいっぱいです。是非ご覧いただいて、何か感じるものがあればいいなと思っています。

奥平 この映画で取り上げられている社会の問題を、僕はこの映画を通して初めて知りました。何を感じて、どんな行動をするかは人それぞれだと思いますが、まずは知ることが大事だと思うし、そのためにもこの映画をたくさんの人に観て欲しいと思っています。恋愛要素もあったりするので、そんなところも楽しんで頂けたらなと思います。

川和田 この映画で描いていることは、本当に私たちのすぐ近くで起きていることです。知らないことばかりだと思いますが、奥平くんが言ってくれたみたいに、まずは知ってもらって。少しずつ無関心を関心に変えていきたいなと思っています。最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。

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【オフショット①♡】
舞台挨拶本番直前の莉菜
緊張しすぎて静かに固まっている図。
【オフショット②♡】
川和田監督のカメラで
共演の奥平大兼さんと記念撮影。

普段の誌面企画では、どんな時もキラキラしたオーラを放つ普段の姿とは一味違い、繊細な演技でサーリャを演じ切った莉菜。底知れない表現力を映画館で目撃してね!

PROFILE:嵐 莉菜(あらし りな)
2004年53日生まれ。埼玉県出身。TikTokで注目を集め、2019年に「ミスiD2020グランプリ受賞。2020年より女性ファッション誌「ViVi」の専属モデルを務める。20225月公開予定の映画『マイスモールランド』主演にて、女優デビューが発表されたことでも話題。ドイツ・日本・イラン・イラク・ロシアの5か国のマルチルーツを持つ現役女子高生。

『マイスモールランド』

在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに自身の居場所に葛藤する姿を描いた社会派ドラマ。是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の若手監督・川和田恵真が商業映画デビューを果たし、自ら書き上げた脚本をもとに映画化。クルド人の家族とともに故郷を逃れ、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。現在は埼玉県の高校に通い、同世代の日本人と変わらない生活を送っている。大学進学資金を貯めるためアルバイトを始めた彼女は、東京の高校に通う聡太と出会い、親交を深めていく。そんなある日、難民申請が不認定となり、一家が在留資格を失ったことでサーリャの日常は一変する。56日公開予定!

Photo:Teppei Shiotani Text:Satoshi Asahara