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蜷川実花「命がけで撮りました」映画『ホリックxxxHOLiC』ビジュアルのこだわりや松村北斗さん抜擢の理由とは?

2022.04.21

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4月29日より公開の映画『ホリック xxxHOLiC』。原作は累計1400万部超えを誇るCLAMPの伝説的コミック。しかも主演は神木隆之介さん・柴咲コウさん、共演に松村北斗さん、玉城ティナさん、趣里さん、磯村勇斗さん、吉岡里帆さん……と超豪華! 公開が待ちきれません!! そこで監督を務めた蜷川実花さんに、映画の見どころを教えていただきました。

『xxxHOLiC』原作の方程式は上手く引き継げたと思っています

Q.原作との出会いは? 映画化したいと思われた理由も教えてください!

10年ぐらい前に原作を読んで。ビジュアルが圧倒的に美しくて、「この作品を映像化するのは私でありたい!」と思ったんです。あとはなんといっても、作品の持つテーマですね。

「願いを叶えるには対価が必要である」という。今ってみんな欲しがるだけ欲しがって、与えられることが当たり前になっている気がしていて。でも何かを欲したら対価が必要である――、それって真実だと思うんです。現実は、あらゆることにリスクが伴うし、何でも叶う楽園はない。真実を知ったうえで楽しく生きようよ、ということをきっちり伝えられて、かつ楽しい映画になったらいいなと思いながら作りました。

©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

Q.色彩、美術などが幻想的で美しく、圧倒されました。とくにこだわったポイントは?

原作があるものの演出に関しては、原作に完全に寄せるか、一回飲み込んで再解釈してアウトプットするか、いくつか方法があるんですけど、今回は後者を選びました。だから主人公の四月一日(わたぬき)と侑子がいる“ミセ”のインテリアも、侑子の衣装も、原作にはないものですけど、原作の方程式は上手く引き継げたと思っています。それにしても、あんな衣装を着てもまったく負けない柴咲コウって……。どういうこと!? と思うくらい、圧倒的な華とオーラがありましたね。

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Q.映画には、『ViVi』の国宝級イケメングランプリに輝いた松村北斗さんも出演しています。キャスティングの真相を教えてください。

松村さんが演じた百目鬼(どうめき)静は、四月一日の同級生で、四月一日とともにアヤカシと戦うバディのような存在でもあります。でも百目鬼はクールでミステリアスで、あまり喋らないんだけど原作ではすごく人気がある、という難しいキャラクター。

一体誰に演じてもらったらいいんだろう? と脳内キャスティングしていたときに、以前SixTONESの撮影をしたときの松村北斗くんが浮かんできて。あくまで私の主観ですけど、彼なら百目鬼に合う! と閃いて。まさにパズルのピースがハマったときのような気持ちで、思わずガッツポーズしました(笑)。

Q.最後に、作品に関してViVi読者へメッセージをお願いします!

本当に命がけで撮りました。私が作るものっていつもジャンルが不明らしくて、「宣伝どうする?」ってなるんですけど、今回も同じことが起きそうな予感があります(笑)。それくらい新しい、見たことのないものになっているかと。メッセージが伝わるシーンもしっかり撮れているので、きっとViVi読者の皆さんにも楽しんでもらえると思います。

蜷川実花
写真家、映画監督。写真家として木村伊兵衛写真賞など数々の賞を受賞している。監督作品は映画『さくらん』、『ヘルタースケルター』、『Diner ダイナー』、『人間失格 太宰治と3人の女たち』、またNetflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』などがある。現在、『富山県美術館開館5周年記念 蜷川実花展』が開催されている(5/15まで)。

INFORMATION

『ホリック xxxHOLiC』 人の心の闇に寄り憑くアヤカシが見える高校生・四月一日(神木隆之介)。その能力を捨て普通の生活を送りたいと願っていたある日、不思議な「ミセ」にたどり着き、侑子(柴咲コウ)という女性と出会う。願いを叶える対価として一番大切なものを差し出すよう言われた四月一日は、同級生の百目鬼(松村北斗)、ひまわり(玉城ティナ)と出会い、“大切なもの”を探し始める。しかし、そんな四月一日にアヤカシを操る女郎蜘蛛(吉岡里帆)の魔の手が迫る……。4/29より全国公開。

Photos:Tohru Daimon Interview&Text:Naoko Yamamoto Hair&Make-up:Noboru Tomizawa(CUBE) Styling:Kumi Saito